整形外科BLOG
腰痛がある人の「立ち上がり方」~リハビリ室より~

腰痛がある人の「立ち上がり方」

― 理学療法士が見ている意外なポイント ―

 

腰痛の方からよく聞く言葉

こんにちは。
かなざわ整形外科・婦人科リハビリ室です。

腰痛でリハビリに来られる患者さんから、非常によく聞くのが、

「重い物を持ったわけでもないんですが…」
「朝、立ち上がった瞬間に痛くて」

というお話です。

詳しく動作を見せてもらうと、
特別なこと”ではなく、毎日の立ち上がり動作
腰への負担が積み重なっているケースが少なくありません。

今回は、腰痛の方にとても多い
**「立ち上がり動作の落とし穴」**について、
リハビリ現場の視点からお話しします。

腰は「原因」ではなく「結果」のことが多い

腰痛というと、
「腰が悪い」「腰が弱い」と考えがちです。

しかし実際のリハビリ評価では、

  • 股関節がうまく曲がっていない
  • 太ももやお尻の筋肉が使えていない
  • 背中〜骨盤の動きが硬い

といった問題が見つかることがよくあります。

その結果として、
本来分散されるはずの負担が腰に集中し、
痛みとして表れているのです。

よくある立ち上がり方①

背中を丸めたまま「腰だけ」で立つ

椅子から立つ時、

  • 背中が丸い
  • 足が前に投げ出されている
  • 体を前に倒さず、立つ

こうした動作をしている方は少なくありません。

この立ち上がり方では、

  • 腰の筋肉
  • 背骨まわり

に強い負担がかかります。

本来、立ち上がりは
股関節・膝・腰が連動する動作です。

どこかが動かない分を、
腰が「代わりに頑張ってしまう」ことで痛みが出ます。

よくある立ち上がり方②

勢いで一気に立つ

「ゆっくり立つと痛いから」と、

  • 反動をつける
  • 勢いよく立ち上がる

方も多く見られます。

確かに一瞬は楽に感じますが、
筋肉のコントロールが効かず、腰に衝撃が入るため、
痛みが長引く原因になることがあります。

リハビリでは、

  • 動作を分解して
  • どこで痛みが出るか

を確認しながら、安全な立ち上がりを練習します。

理学療法士がチェックしているポイント

  • 足の位置(近すぎないか、遠すぎないか)
  • 体を前に倒すタイミング
  • 股関節がしっかり曲がっているか
  • 立ち上がった後にフラつかないか

といった点です。

「腰が痛い=腰だけ治す」ではなく、
体の使い方全体を見直すことが大切です。

痛い時は動かさない方がいい?

よく聞かれる質問のひとつです。

答えは、
**「状態による」**です。

  • 炎症が強い時期
  • 痛みが急に出た直後

こうした場合は、無理に動かさず、
物理療法(電気治療など)で痛みを落ち着かせることもあります。

一方で、痛みが落ち着いてきた段階では、

  • 正しい動かし方、筋肉の使い方を少しずつ取り戻すことが、

再発予防につながります。

リハビリは「痛みを取る」だけではありません

リハビリの目的は、今ある痛みを軽くする

  • その先も、同じ痛みを繰り返さないこの両方です。

立ち上がりひとつでも、動き方を変える

  • 体の使い方を知るだけで、

「朝が楽になった」
「仕事中の不安が減った」
と言われることも少なくありません。

まとめ:気づかない動作が、体を変える

腰痛は、特別なケガがなくても起こります。

毎日の何気ない動作が、少しずつ負担を積み重ねていることもあります。

「これくらいで受診していいのかな?」
「リハビリって何をするんだろう?」

そんな段階でも大丈夫です。
気になる症状があれば、
お気軽にご相談ください。

――――――――――――――――――
文責:かなざわ整形外科・婦人科 リハビリ室

所在地
〒814-0003 福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F

アクセス
地下鉄「西新駅」より徒歩約4分/西鉄バス「脇山口」より徒歩約2分

※婦人科は女性専門医が診察にあたります。

クリニック情報 /  アクセス

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2026年02月04日
手や足のしびれでお困りの方へ

こんにちは。

今日は手やしびれでお悩みの方へ

どんな病気があるのか、どんな検査があるのかなどお話ししたいと思います。

 

 

手や足のしびれでお困りの方へ

― 考えられる原因・検査・治療・リハビリ ―

手や足のしびれは、
「様子を見ていいのか」「放っておいて大丈夫なのか」
と判断に迷いやすい症状です。

しびれの原因は一つではなく、
首・腰・神経・筋肉など、さまざまな部位が関係しています。

かなざわ整形外科・婦人科では、
しびれの原因を正確に見極め、治療とリハビリを組み合わせて対応しています。

このようなしびれはありませんか?

  • 手や指がジンジン、ピリピリする
  • 腕や手に力が入りにくい
  • 首を動かすとしびれが強くなる
  • 足やつま先がしびれる
  • 長時間同じ姿勢でいると悪化する
  • 交通事故後から違和感が続いている

これらは、整形外科的な原因によるしびれの可能性があります。

しびれの主な原因(部位別)

首(頚椎)が原因の場合

首の神経が圧迫されることで、
肩・腕・手にしびれが出ます。

考えられる疾患:

  • 頚椎椎間板ヘルニア
  • 変形性頚椎症
  • 頚椎症性神経根症
  • 頚椎脊柱管狭窄症
  • 外傷性頚部症候群(交通事故)

👉 首の動きでしびれが変化するのが特徴です。

腰(腰椎)が原因の場合

腰の神経が圧迫されることで、
お尻・太もも・足にしびれが出ます。

考えられる疾患:

  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 腰部脊柱管狭窄症

👉 歩くとしびれが出る、休むと楽になる場合があります。

手・肘が原因の場合

神経が途中で圧迫されることで、
手指のしびれが出ることがあります。

考えられる疾患:

  • 手根管症候群
  • 肘部管症候群

筋肉・姿勢が関係する場合

画像検査で異常がなくても、
筋緊張や姿勢不良が原因でしびれを感じることがあります。

  • 肩こり・頸肩腕症候群
  • ストレートネック

しびれの検査・診断

しびれの原因を調べるために、
以下を組み合わせて評価します。

  • 問診(いつから・どこが・どのように)
  • 視診・触診、姿勢評価
  • 神経学的検査
  • レントゲン検査
  • 必要に応じてMRI検査

👉 「どこが原因のしびれか」を見極めることが最も重要です。

しびれの治療について

保存療法が基本です

多くの場合、
手術を行わずに治療が可能です。

  • 内服薬・外用薬
  • 神経症状に対する治療
  • 物理療法

症状や原因に応じて治療を選択します。

【重要】しびれに対するリハビリテーション

しびれの改善・予防には、
リハビリテーションが非常に重要です。

当院では、

  • 首・腰・肩・骨盤の動きの改善
  • 神経への負担を減らす姿勢・動作指導
  • 筋緊張の調整
  • 日常生活・仕事環境の見直し
  • 自宅で行える運動指導

を行い、
症状の軽減と再発予防を目指します。

👉 薬だけで改善しないしびれこそ、
👉 リハビリが効果を発揮します。

このような場合は早めにご相談ください

  • しびれが徐々に強くなっている
  • 力が入りにくくなってきた
  • しびれが長期間続いている
  • 日常生活に支障が出ている
  • 交通事故後のしびれが気になる

 

 

しびれの原因は整形外科以外にもあります

しびれの多くは、首や腰など整形外科的な原因によるものですが、
中には 血管・末梢神経・内科的疾患 が関係している場合もあります。

そのため、原因を正しく見極めることが非常に重要です。

血管が原因となるしびれ

血流が低下することで、
手足のしびれ・冷感・だるさが出現することがあります。

このような特徴があります

  • 歩くと足がしびれて休むと楽になる
  • 手足が冷えやすい
  • 皮膚の色が悪い、むくみがある

血管性のしびれが疑われる場合は、
適切な医療機関へのご案内や連携を行います。

末梢神経が原因となるしびれ

神経が途中で圧迫・障害されることで、
限局したしびれが出ることがあります。

代表的な例

  • 手根管症候群(親指〜中指のしびれ)
  • 肘部管症候群(小指側のしびれ)

👉 これらは整形外科で診断・治療・リハビリが可能な疾患です。

糖尿病など内科的疾患が関係するしびれ

糖尿病などの全身疾患により、左右対称の手足のしびれが徐々に進行することがあります。

このような特徴があります

  • 両足先からしびれが出てくる
  • ジンジン、ピリピリする感覚
  • 首や腰を動かしても変化しない

この場合、内科的な評価・治療が必要になることがあります。

整形外科でできること・できないことを明確に

かなざわ整形外科・婦人科では、

  • 整形外科的な原因が考えられるしびれ
    診断・治療・リハビリまで一貫して対応
  • 血管性・内科的疾患が疑われるしびれ
    適切な医療機関をご案内・連携

を行っています。👉 「まず原因を見極める窓口」として受診していただいて問題ありません。

このようなしびれは早めにご相談ください(重要)

  • しびれが急に出現した
  • 徐々に強くなっている
  • 力が入りにくくなってきた
  • 歩きにくさやふらつきを伴う
  • しびれの範囲が広がっている

 

 

まとめ

しびれは、
原因を正しく見極めることで、改善が期待できる症状です。

「年齢のせい」「疲れのせい」と自己判断せず、
気になるしびれがある場合は、
早めにご相談ください。またしびれは、
首や腰の問題だけでなく、血管・神経・全身疾患が関係することもある症状です。

自己判断せず、
まずは原因を確認することが大切です。

整形外科的な治療やリハビリが必要な場合はしっかり対応し、
他の疾患が疑われる場合には適切にご案内します。

気になるしびれがある方は、お気軽にご相談ください。


 

この記事の監修・執筆者

かなざわ整形外科・婦人科 院長 金沢 正幸

資格
医学博士/日本整形外科学会専門医/

日本整形外科学会リハビリテーション医/ 日本整形外科学会リウマチ医/

日本整形外科学会スポーツ医/ 日本医師会認定スポーツ医/日本体育協会公認スポーツドクター

所在地
〒814-0003 福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F

アクセス
地下鉄「西新駅」より徒歩約4分/西鉄バス「脇山口」より徒歩約2分

※婦人科は女性専門医が診察にあたります。

クリニック情報 / 院長プロフィール / アクセス

2026年02月03日
鹿児島マラソンまで1ヶ月~サブ3.5への道~

鹿児島マラソンまで1か月|現在地と残り4週間の考え方

鹿児島マラソンまで、いよいよ残り1か月となりました。
久しぶりにブログを再開し、ここまでのトレーニング状況と、今感じていることを整理しておきたいと思います。

今回の記事は、

  • これから本番を迎える市民ランナーの方

  • マラソントレーニングを続けているが、不安や迷いが出てきた方

そんな方に向けて、**「1か月前のリアルな現在地」と「ここから意識したいポイント」**をまとめた内容です。

 


 

これまでを振り返って (さらに…)

2026年01月31日
五十肩は動かした方がいい?安静にすべき?

皆さんこんにちは。先週より、肩についてお話ししています。

肩でお悩みの方非常に多いです。前回は、リハビリについてお話ししました。 

  過去記事:肩関節周囲炎(五十肩)にリハビリは必要?

      肩関節周囲炎(五十肩)

 

今回はよくある質問

五十肩は動かした方がいい?安静にすべき?について触れたいと思います。 (さらに…)

2026年01月30日
膝が痛い人ほどやってしまいがちなNG動作~リハビリ室より~

膝が痛い人ほどやってしまいがちなNG動作

― 理学療法士が現場でよく見るポイント ―

こんにちは。
かなざわ整形外科・婦人科リハビリ室です。

リハビリの現場で、膝の痛みを訴える患者さんからよく聞くのが、

「特別なことはしてないんですけどね…」
「年齢のせいでしょうか?」

という言葉です。

ですが実際には、
**日常生活の中で“無意識に膝へ負担をかけている動作”**が原因になっていることが少なくありません。

今回は、膝が痛い方に特に多い
**「やってしまいがちなNG動作」**について、理学療法士の視点でお話しします。

よくあるNG① 立ち上がる時に勢い任せ

椅子やソファから立ち上がる際に、

  • 反動をつける
  • 膝だけで体を持ち上げる
  • 体が前に倒れないまま立とうとする

こうした動作をしている方は要注意です。

この立ち上がり方では、
太もも前の筋肉と膝関節に強い負担がかかります。

リハビリでは、

  • 足の位置
  • 体を前に倒す角度
  • 体重のかけ方

を確認しながら、膝にやさしい立ち上がり方を練習します。

よくあるNG② 階段で「痛くない方」ばかり使う

膝が痛いと、どうしても

  • 上る時:痛くない脚から
  • 下りる時:手すりに体重を預ける

といった動作になりがちです。

これは一時的には楽ですが、
左右の筋力差や動きのクセが強くなり、
結果的に回復を遅らせてしまうことがあります。

理学療法士は、

  • どのタイミングで痛みが出るか
  • どちらの脚がどれだけ使えているか

を見ながら、安全な範囲での使い方を調整していきます。

よくあるNG③ 「痛い=動かさない」が続いてしまう

痛みがあると、

「動かさない方がいいですよね?」

と聞かれることがよくあります。

確かに、痛みが強い時期は安静が必要なこともあります
しかし、動かさない期間が長くなると、

  • 筋力低下
  • 関節の動きの硬さ

につながることもあります。

  • 今は休む時期か
  • 少しずつ動かした方がいい時期か

を医師の診断と連携しながら判断します。

リハビリでは何をしているの?

膝のリハビリは、
単に「膝だけ」を見ているわけではありません。

  • 股関節や足首の動き
  • 体の使い方のクセ
  • 生活動作や仕事動作の注意点

こうした点も含めて評価します。

痛みが強い場合には、
電気治療などの物理療法で痛みを和らげてから運動に入ることもあります。

「今の状態に合った順番」で進めることが大切です。

まとめ(受診・相談への導線)

膝の痛みは、
年齢だけが原因とは限りません。

日常のちょっとした動作やクセが、
知らないうちに負担を積み重ねていることも多くあります。

「これくらいで受診していいのかな?」
「リハビリって何をするんだろう?」

そんな段階でも構いません。
気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

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文責:かなざわ整形外科・婦人科 リハビリ室

所在地
〒814-0003 福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F

アクセス
地下鉄「西新駅」より徒歩約4分/西鉄バス「脇山口」より徒歩約2分

※婦人科は女性専門医が診察にあたります。

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2026年01月28日
肩関節周囲炎(五十肩)にリハビリは必要?

連日寒い日が続いていましたが、皆さんいかがお過ごしですか?

先日は肩関節周囲炎、いわゆる五十肩についてお話ししました。→肩関節周囲炎

本日は、そのリハビリの必要性についてお話ししたいと思います。

肩関節周囲炎(五十肩)にリハビリは必要?

― 効果と開始時期を整形外科医が解説 ― (さらに…)

2026年01月27日
肩関節周囲炎(五十肩)

今週はとても寒いですね。肩こりや首の痛みなど痛みの症状が強く出る方が多い印象です。

今日は肩関節周囲炎いわゆる五十肩についてまとめてみたいと思います。

 

肩関節周囲炎(五十肩)とは

― 診断・検査・治療について ―

肩が痛くて上がらない…それは「肩関節周囲炎」かもしれません

「腕を上げると肩が痛い」

「夜、寝ていると肩がズキズキして目が覚める」

「服の脱ぎ着や髪を結ぶ動作がつらい」

このような症状で受診される方に多いのが、肩関節周囲炎です。

一般的には「五十肩」という名称で知られています。

 


 

肩関節周囲炎とは

肩関節周囲炎とは、肩関節を構成する関節包や靱帯、腱などに炎症が起こり、痛みや動きの制限が生じる状態を指します。 (さらに…)

2026年01月24日
実は継続して走っています。

しばらくブログの更新が空いてしまいましたが、久しぶりに再開したいと思います。
日々の診療や業務に追われつつも、「書きたいこと」「伝えたいこと」は頭の中にはたくさんあり、ようやく少し腰を据えて向き合えるタイミングが来ました。

今回は、鹿児島マラソンに向けた現在のトレーニング状況を軸に、ランナーの皆さん、そして日常的に運動をされている方に向けた内容としてまとめてみます。

 


 

 

下関マラソン後も、実は走り続けていました

 

2025年11月の下関マラソンでは、結果は4時間7分(グロスタイム)。
本音を言えば、サブ4を狙っていただけに悔しさの残る結果でした。

実は、初めてフルマラソンを走った2024年の福岡マラソン後は、「走り切った達成感」その後の寒さ、次のレースの予定もないことから特に走っていませんでした。

今回夏から改めてトレーニングを再開し、下関マラソンに臨み、次の目標を設定することで、さらなる記録更新を目指すことにしました。
3/1の鹿児島マラソンにエントリー。間隔も4か月あり、大学時代を過ごした鹿児島!これを次の目標、サブ4達成を目指してトレーニングを継続してきました。

距離や強度を抑えつつ、

  • 疲労を抜く期間

  • フォームを意識したジョグ

  • 体調と相談しながらのポイント練習

を重ね、「走る習慣」そのものを切らさないことを最優先にしてきました。

この“ゼロに戻らなかった”選択が、現在の状態につながっていると感じています。

 


 

 

現在のトレーニング状況

鹿児島マラソンに向け、少しずつ負荷を上げてきています。
現状の目安は以下の通りです。

  • インターバルトレーニング:1km 4分台ペース × 5本をこなせるようになっています。

  • ペース走:4分30秒/kmで15kmくらいは可能。

  • 距離走:30kmなら5分/kmでも翌日疲労は軽度
  •  

まだ「余裕十分」という状態ではありませんが、1-2年前からは考えられないほどの成長だと感じています。
下関マラソン前と比較すると、

  • ペースに対する身体の反応

  • 心拍や呼吸の落ち着き方

  • 翌日に疲労を残しすぎない感覚

は確実に改善してきています。

当初、鹿児島マラソンはサブ4リベンジの位置づけでしたが、下関マラソンの後半のアップダウンや使用していたシューズなどを考えると、正直、鹿児島のサブ4は手堅いんじゃないかとすら思えてくるほどになりました。(実際はわかりませんが…)
トレーニングを積み重ねる中で、

  • ペース走の距離が伸びてきたこと

  • スピード練習を一定本数こなせるようになったこと

  • レースペースへの不安が徐々に減ってきたこと

これらを踏まえ、現在は目標をサブ3.5へ引き上げています。

もちろん簡単な数字ではありませんが、無謀ではなく、挑戦する価値のあるラインとして、鹿児島マラソンを位置づけています。

 


 

 

 

 

疲労回復とメンテナンスもトレーニングの一部

 

トレーニング量や強度が上がるにつれ、以前にも増して意識しているのが疲労回復とコンディショニングです。

走ることそのものだけでなく、

  • 疲労を翌日に残さないこと

  • 小さな違和感を早期にリセットすること

  • 仕事とトレーニングを両立させること

これらが、結果的に安定した練習継続につながります。

現在は、

といったケアを取り入れながらトレーニングを行っています。

「痛くなってから治療する」のではなく、
痛みが出る前に整えるという意識でメンテナンスを行うことで、練習の質を落とさずに継続できている実感があります。

 


 

 

 

年齢・仕事・トレーニングのバランス

 

診療をしながらトレーニングを続けていると、
「今日は走れるか」「無理をしていないか」を常に自分に問いかけることになります。

若い頃と違い、

  • 疲労の抜け方

  • 筋肉や関節の回復スピード

  • ちょっとした違和感の出やすさ

は確実に変化します。

だからこそ、

  • やみくもに距離を踏まない

  • 違和感を無視しない

  • 回復もトレーニングの一部と考える

このあたりを強く意識しています。

 


 

 

 

ランナーの皆さんへ 〜「その違和感、様子見で大丈夫ですか?」〜

診療の現場でも、ランナーや運動習慣のある方が多く来院されます。

よく聞くのが、

  • 「もう少し様子を見ようと思って…」

  • 「走れないほどじゃないので…」

という言葉です。

実際、多くの場合様子を見ていれば良くなるケースも多々あります。受診するほどかどうか迷うケースもあるでしょう。

  • 軽い違和感が長引いている

  • フォームが崩れたまま走り続けている

  • 疲労が抜けきらない状態でポイント練習を重ねている

こうした状態が、結果的に長期離脱につながるケースも少なくありません。

早めに状態を把握し、

  • どこまで走って良いのか

  • 休むべきなのか

  • トレーニング内容をどう調整すべきか

を整理するだけで、競技人生は大きく変わります。
また、ケガまで至っていなくても、コンディショニングやリカバリーのお手伝いもできます。特にフルマラソンなどハードな競技に臨んでいる方なんかは、競技経験のない先生に、やらなければいいですよと言われるケースもあるようです。
私自身の考え方としては、なるべく競技を続けれる方法を一緒に考えていけるサポートをしたいと考えています。

 


 

 

 

鹿児島マラソンに向けて、そしてこれから

 

鹿児島マラソンまでは、まだ調整の時間があります。
無理をせず、しかし逃げずに、
一つひとつの練習を積み重ねていく予定です。

 

今後も、

  • トレーニングの経過

  • レース前後の身体の変化

  • 医師として、ランナーとして感じたこと

を発信していきたいと思います。

ランニングに限らず、運動を続けている中で
「これって大丈夫かな?」
「一度ちゃんと診てもらった方がいいかな?」

そう感じたときは、どうぞ気軽にご相談ください。

同じく走る立場として、そして医療の立場として、皆さんの運動習慣を支えていければと思っています。

今後ともよろしくお願いいたします。

 


 

この記事の監修・執筆者

かなざわ整形外科・婦人科 院長 金沢 正幸

資格
医学博士/日本整形外科学会専門医/

日本整形外科学会リハビリテーション医/ 日本整形外科学会リウマチ医/

日本整形外科学会スポーツ医/ 日本医師会認定スポーツ医/日本体育協会公認スポーツドクター

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2026年01月22日
下関海響マラソン2025 レースレポート

   🏃‍♂️下関海響マラソン2025 レースレポート

― 風と坂と、4時間4分16秒の挑戦 ―

 

11月3日、秋晴れの下で行われた下関海響マラソン2025に出場しました。



結果はネットタイム4時間4分16秒。目標のサブ4には惜しくも届きませんでしたが、序盤から終盤まで自分の走りをコントロールしながら戦い抜けた、収穫の多い一日となりました。 (さらに…)

2025年11月19日
🏁 走り終わってからが本当の勝負 ― マラソン後のアクティブレストとリカバリーのすすめ ―

🏁 走り終わってからが本当の勝負

― マラソン後のアクティブレストとリカバリーのすすめ ―

42.195kmを走り切ったあとの達成感。

ゴールラインを越えた瞬間、こみ上げる喜びと安堵、そして疲労感――。

マラソンを完走した方なら、誰もが味わったことがある感情だと思います。

でも、実は“マラソンはゴールしたあとが本番”とも言われています。

大会後の過ごし方次第で、次の走りが変わる。

そんな「アクティブレスト」という考え方を中心に、マラソン後のケアとリカバリーのポイントをお話しします。


🧘‍♂️ アクティブレストとは?

最近よく耳にする「アクティブレスト」。

直訳すると「積極的休養」といいます。

「休養」と聞くと、“何もしないで休む”イメージを持ちますよね。

しかしアクティブレストは、“軽く体を動かすことで疲労回復を促す”という逆転の発想です。

たとえば、マラソン後に軽くウォーキングしたり、ストレッチをしたり、プールで泳いだり。

これらの軽い運動が血流を良くして、筋肉の中に溜まった疲労物質(乳酸など)を流してくれます。

結果的に筋肉痛の軽減や回復スピードのアップにつながります。

トップアスリートも、レース翌日に軽いジョグやサイクリングを行うことがありますが、

それはまさに「アクティブレスト」。

“動いて休む”ことが、体を早く元気に戻す鍵なのです。


🕊️ マラソン直後の過ごし方 ― まずは「回復モード」に切り替えよう

🩵 レース直後はしっかり水分・栄養補給を

ゴール後の身体は、脱水とエネルギー枯渇の状態。

スポーツドリンクや水で水分・電解質を補いながら、炭水化物でエネルギーをチャージ。

また、筋肉修復のためにたんぱく質やビタミンCも意識的に摂りましょう。

鶏むね肉・魚・豆腐・ゆで卵などの良質なたんぱく質、

キウイ・オレンジ・ブロッコリーなどのビタミンCを豊富に含む食材がオススメです。

筋肉の炎症をやわらげ、疲労の回復を助けてくれます。

💧 入浴と睡眠もリカバリーの基本

レース直後は筋肉に微細な損傷や炎症が起きています。

熱いお湯に長く浸かるよりも、まずはぬるめ(38℃前後)のお風呂でじっくり温めるのが◎。

翌日以降は温冷交代浴で血流を促すのも効果的です。

そして、何より大事なのが「睡眠」。

睡眠中には成長ホルモンが分泌され、傷ついた筋肉が修復されていきます。

寝る直前のスマホやアルコールは控えめに、深い眠りを意識してみましょう。


🏃‍♀️ マラソン後1週間のアクティブレスト計画

🗓️ 【1〜2日目】しっかり休む+軽く動く

・まずは身体の炎症反応を落ち着かせる期間。

・軽いウォーキングやストレッチで、血流を保ちましょう。

・筋肉をまったく動かさないよりも、やさしく動かすことで回復が早まります。

💡おすすめ:短時間の散歩、足首まわし、寝る前の軽いストレッチ。


🗓️ 【3〜5日目】アクティブレスト期

筋肉痛が落ち着いてきたら、少しずつ体を動かします。

・軽いジョギング(普段のペースの半分以下)

・スイミングやエアロバイクなど、関節にやさしい運動

・ヨガやピラティスなども効果的です。

「体を整える」意識で、呼吸を深く、リズムを大切に。

気持ちいい範囲で体を動かすのがポイントです。


🗓️ 【6〜7日目】再始動の準備

疲労感が抜け、体が軽く感じられたら短めの距離からランを再開。

ペースはゆっくりでOKです。

走り終わったあとはストレッチ・入浴・栄養補給を忘れずに。


🍽️ 栄養とビタミンの力を味方に

アクティブレストを効果的にするには、栄養サポートも大切です。

とくにビタミンCは、運動による酸化ストレスを和らげ、筋肉修復を助ける働きがあります。

長距離ランでは活性酸素が増え、筋肉や血管にダメージを与えることがあります。

ビタミンCはその酸化を抑え、疲労を軽くする“抗酸化ビタミン”。

さらに、コラーゲン合成を助けることで筋肉・関節の修復もサポートします。

💊 吸収効率の高いリポソーム型ビタミンC(Lipo Cなど)は、

胃腸に負担をかけずに効率よく体に届くため、マラソン後の回復にもぴったりです。


🌬️ 酸素ボックスやヘルストロンなどによるリカバリーもおすすめ

マラソン後の疲労回復のもうひとつの選択肢として、

酸素ボックス(高気圧酸素ルーム)も注目されています。

マラソンのような長時間の有酸素運動では、体内の酸素が不足しがちになります。

筋肉や脳に十分な酸素が届かないと、乳酸が蓄積し、疲労やだるさが残る原因に。

酸素ボックスでは、通常よりも高い気圧環境で酸素濃度を高めることで、

血液中に「溶解型酸素」と呼ばれる酸素を増やし、細胞の隅々まで酸素を届けるサポートをします。

これにより――

・疲労物質の分解促進

・筋肉や関節の修復サポート

・睡眠の質の向上

・頭の疲れや集中力低下の改善

といった効果が期待できます。

特にレース後1〜3日以内に利用すると、筋肉痛の回復を早めたり、

「体のだるさが抜けない」という状態の改善にも役立ちます。

アクティブレスト(軽い運動)と酸素ボックスを組み合わせることで、

“動かしながら回復する”理想的なリカバリーが可能になります。

又、当院には医療用ヘルストロンという機器があります。ヘルストロンは、体に高電圧の電界をかける電位治療器です。

椅子に座ることで体全体が電界に包まれ、全身に作用する仕組みです。疲労回復が期待でき、アスリートなども使っているようです。私は、トレーニング後など愛用しています。


🌈 アクティブレストで得られる“前向きな回復”

アクティブレストや酸素ボックスを取り入れると、

・筋肉痛が早く和らぐ

・体の重さが減り、翌朝が軽い

・気持ちが前向きになる

といった変化を実感する方が多いです。

「疲れているのに、なんだか動ける」「また走りたくなってきた」

――そんな感覚が戻ってきたら、回復がうまくいっているサインです。


🏃‍♂️ 次の大会に向けて ― “疲労を抜く勇気”を

走ることが好きな人ほど、すぐに次の練習を始めたくなります。

でも、マラソン後の身体の中ではまだ修復が続いています。

疲労を抜かないまま再開してしまうと、

思うようにスピードが出なかったり、ケガのリスクが高まったり。

「しっかり休む」「緩める」ことも、立派なトレーニングの一部です。

アクティブレストや酸素ボックスを取り入れながら、自分の身体と対話する時間を持ってみましょう。

酸素ボックスについてはこちら

 

 


💬 まとめ

マラソンは、ゴールで終わりではなく「回復のスタート」。

・軽く動いて血流を促すアクティブレスト

・栄養とビタミンによる内側からのケア

酸素ボックスやヘルストロンなどでのリカバリー

これらを組み合わせることで、

身体をやさしく整えながら、次のステージへと進む準備ができます。

走り終えた自分へのご褒美に、「動いて休む」時間をプレゼントしてあげてくださいね。


🌿 クリニックからのひとこと

当院では、マラソンや運動後の疲労回復をサポートするため、

酸素ボックス・温熱療法・ストレッチ指導・栄養相談など、

体の回復力を高めるリカバリープランをご用意しています。

大会後のケア、次の大会へ向けたコンディション調整など、

お気軽にご相談ください。

2026/3/1鹿児島マラソン完走しました

 

この記事の監修・執筆者

かなざわ整形外科・婦人科 院長 金沢 正幸

資格
医学博士/日本整形外科学会専門医/

日本整形外科学会リハビリテーション医/ 日本整形外科学会リウマチ医/

日本整形外科学会スポーツ医/ 日本医師会認定スポーツ医/日本体育協会公認スポーツドクター

所在地
〒814-0003 福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F

アクセス
地下鉄「西新駅」より徒歩約4分/西鉄バス「脇山口」より徒歩約2分

※婦人科は女性専門医が診察にあたります。

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2025年11月04日