ストレートネックとは?
― 症状・検査・治療・リハビリ ―
ストレートネックとは、本来ゆるやかなカーブを描いている首の骨(頚椎)が、まっすぐに近い状態になっていることを指します。
ひどい方では、頚椎のカーブが後ろに凸(後湾)している方もいます。
近年、スマートフォンやパソコン作業の増加により、若い世代から中高年まで増えている状態です。いわゆるスマホっ首なんて呼ばれています。
肩こりや首の痛みの原因となることが多く、適切な評価とリハビリテーションが重要です。
このような症状はありませんか?
これらの症状がある場合、ストレートネックが関係している可能性があります。
ストレートネックの原因
ストレートネックは病名というより、姿勢の乱れによって生じる状態です。
主な原因として
などが挙げられます。
首が前に突き出た姿勢が続くことで、
首や肩にかかる負担が増え、痛みやこりが生じます。
検査・診断
👉 レントゲンでは、頚椎のカーブの状態を確認します。
👉 神経症状がある場合は、MRIなどの検査をおすすめします。
治療について
保存療法が基本です
ストレートネックの治療は、手術を行うことはありません。
鎮痛薬や筋弛緩薬、湿布、漢方薬などを処方します。
干渉波、超音波治療、頚椎の牽引治療や温熱療法などを行います。
理学療法士による運動指導やリラクゼーション治療
薬やマッサージだけでは根本的な改善は難しいのが特徴です。
【重要】ストレートネックにおけるリハビリテーション
ストレートネックの改善には、
首・肩・背中を含めたリハビリテーションが欠かせません。
当院では、
を行い、症状の軽減と再発予防を目指します。
👉 一時的に楽になる治療ではなく、
👉 「繰り返さない体づくり」を重視しています。
ストレートネックと肩こりの関係
ストレートネックがあると、首や肩の筋肉に常に負担がかかり、肩こりが慢性化しやすくなります。
「肩こりだけだから」と放置せず、姿勢や首の状態を評価することが大切です。
このような方はご相談ください
新学年・部活再開前に知っておきたい 成長期のケガと「初期対応」の考え方
― 迷った時に、保護者が持っておきたい判断軸 ―
こんにちは。
かなざわ整形外科・婦人科リハビリ室です。
3月は、新学年や新シーズンを前に、
部活動の内容や練習量が大きく変わる時期です。
この時期、保護者の方から特に多くなる相談があります。
「最近、練習後に痛いと言うことが増えてきて…」
「新学年が始まる前に、どう対応したらいいのか分からなくて」
実は3月は、
大きなケガにつながる“入口”になりやすい時期でもあります。
よくある具体例
「年度末は乗り切れたけど、春に一気に悪化した」
例えば、こんなケースがあります。
保護者としては、
「今までできていたから大丈夫だと思っていた」
「もう少し様子を見れば落ち着くかと思っていた」
と感じることが多いのですが、体の中では負担が蓄積していたというケースが少なくありません。
成長期の体は「変化の途中」
成長期の体では、
という状態が起こります。
そのため、学年が変わる・練習量が変わるといった環境変化が、
一気に痛みとして表に出ることがあります。
「体力がある」「走れている」という事実だけでは、
負担の大きさは判断できません。
初期対応で差がつくポイント
この時期に特に大切なのが、
痛みが出始めた“最初の対応”です。
次のような場合は、
少し立ち止まって考えるべきタイミングです。
これらは、「もう少し様子見」を続けることで
長引きやすくなるサインでもあります。
「様子見」と「放置」は違います
様子を見ること自体が悪いわけではありません。
ただし重要なのは、
を意識して観察することです。
何となく様子を見るのではなく、変化を確認する視点を持つことで、判断しやすくなります。
受診・リハビリで何が整理できるのか?この段階で受診・リハビリを行うと、
を整理することができます。
実際に保護者の方からは、
「全部休ませなくていいと分かって安心しました」
「今の体に合った対応が分かりました」
という声を多くいただきます。
受診やリハビリは、止めるためではなく、続けるための準備でもあります。
新学年を良い状態で迎えるために
3月は、痛みが軽いうちに対応できる
という意味で、とても大切な時期です。
ここで無理を重ねてしまうと、春以降に長期離脱につながることもあります。
まとめ:迷った時は「今後も続けられるか」で考える
新学年・新シーズンを前にした痛みは、
「この状態で、この先も続けられるか」
という視点で考えてみてください。
少しでも不安があれば、
一度体の状態を整理することで、
その後の判断がずっと楽になります。
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文責:かなざわ整形外科・婦人科 リハビリ室
所在地
〒814-0003 福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F
アクセス
地下鉄「西新駅」より徒歩約4分/西鉄バス「脇山口」より徒歩約2分
※婦人科は女性専門医が診察にあたります。
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気づけば、もう3月。
受験や就職活動に向けて、体調を整えながら頑張ってこられた患者さんたちが、それぞれの新しい道へ進まれていきます。
その報告を聞くたびに、私たちも胸が温かくなります。
卒業・進学・就職を迎えられる皆さま、本当におめでとうございます。
そしてこの春、転勤や進学で福岡・西新に来られる皆さまへ。
新しい環境は、期待と同じくらい緊張や疲れも伴います。
慣れない生活リズム、人間関係、仕事や勉強のプレッシャー。
その影響は、身体にも正直にあらわれます。
・肩や腰の痛みが強くなる
・月経周期が乱れる
・なんとなく疲れが抜けない
・以前は気にならなかった症状が出てくる
環境変化による体調の揺らぎは、決して珍しいことではありません。
当院は、西新で開業して2年。
整形外科と婦人科を併設し、身体とホルモン、両方の側面からサポートできる体制を整えています。
親子で来院される方、仕事帰りに立ち寄られる方、
「病院に行くほどではないかもしれないけれど、少し気になる」
そんな段階で相談に来られる方も少なくありません。
新しい土地では、頼れる場所があるかどうかが安心感につながります。
西新は、食も豊かで、温かい街です。また、学校も多く、とても活気があります。
その中で、医療面の“拠り所”の一つとして、当院がお役に立てれば幸いです。
些細なことでも構いません。
無理を重ねる前に、どうぞご相談ください。
3年目を迎える「かなざわ整形外科・婦人科」
これからも地域の皆さまの伴走者であり続けたいと思います。
鹿児島マラソン前日|整えて、信じて、スタートへ
いよいよ明日が鹿児島マラソン本番です。
ここまで積み上げてきた数か月のトレーニングが、42.195kmという形になります。
前日は「何かを足す日」ではありません。
整えて、信じて、余計なことをしない日です。
今日の過ごし方
①最後の酸素チャージ
本番前の仕上げとして、出発前に、酸素ボックスに入り、しっかりと酸素チャージを行います。
高気圧環境下で体内に取り込まれる溶解型酸素は一定時間体内にとどまるといわれています。
その特性も踏まえ、前日ぎりぎりまでコンディションを整えます。
②仕事終わった後鹿児島へ移動。
ゆっくりサウナで整えます。明日のランニング用プレイリストを整理します。
③ 可動域と張りの最終チェック
ストレッチを通して、
・股関節の動き
・ハムストリングスの張り
・ふくらはぎの硬さ
を確認します。この段階で強い違和感がなければ、
過度に触りすぎないことも大切です。
レース直前に慌てるのではなく、
前日に落ち着いて整えることが重要だと感じています。
レースプランの最終確認
目標はサブ3.5。
戦略はネガティブスプリット。
前半は5:00〜5:05/kmで抑える
ハーフ通過は1時間45分前後
30km以降で粘る
前半は「遅い」と感じるくらいでちょうどいい。
これを守れるかどうかが、最大のポイントです。
やや気温が高いのが心配です。
前日にやらないこと
新しい補給食を試す
新しいシューズを履く
不安から長く走る
SNSを見すぎて焦る
前日は実験の日ではありません。
ここまでやってきたことを、そのまま出すだけです。
不安はあって当然
前日になると、
・本当に走り切れるのか
・失速しないか
・体が重い気がする
そんな感覚が出てきます。
しかしこれは、ピーキング過程でよくある現象でもあります。
疲労が抜けきる前の「揺れ」のようなものです。不安に反応して何かを足す必要はありません。
明日、スタートラインに立つ
ゼッケンを眺めながら、
ここまでの練習を振り返っています。
そこから積み上げてきた時間。
明日は、結果をコントロールすることはできません。
しかし、前半を抑えること、最後まで粘ることはコントロールできます。
整えて、信じて、静かにスタートラインに立ちたいと思います。
鹿児島マラソン、行ってきます。
こんにちは
「腰が痛いけど、動いた方がいいんでしょうか?」
これは外来でほぼ毎日のように聞かれる質問です。
一方で、
・動くと楽になる腰痛
・動くと悪化する腰痛
があるのも事実です。この違いを知らずに自己判断すると、回復を遅らせることがあります。
動くと楽になる腰痛の特徴
代表的な特徴
・朝起きた直後が一番つらい
・動いているうちに軽くなる
・同じ姿勢を続けると痛くなる
このタイプは、
・筋肉のこわばり
・関節の動きの悪さ
・姿勢・動作の癖
が関与していることが多く、
適切に動かした方が回復しやすい腰痛です。
こうした腰痛に多い原因
慢性腰痛
軽度の腰椎変性
運動不足や長時間同一姿勢
👉 この場合、必要以上の安静は逆効果になることがあります。
動くと悪化する腰痛の特徴
注意が必要なサイン
・動かすたびにズキッと痛む
・前かがみ・後ろ反りで強く痛む
・痛みが増してきている
このタイプでは、
・急性腰痛(ぎっくり腰)
・椎間板由来の痛み
・炎症が強い状態
が疑われます。
特に注意したい症状~すぐに受診を考えたい「腰痛のレッドフラッグ」~
多くの腰痛は命に関わるものではありません。
しかし、中には早めの評価が必要な腰痛もあります。
以下のような症状を伴う場合は、
「様子見」ではなく、早めの受診をおすすめします。
① 安静にしていても強い痛みが続く
横になっても痛みが軽くならない
夜中に痛みで目が覚める
👉 炎症や別の病態が隠れていることがあります。
② 足のしびれ・力が入りにくい
しびれが徐々に広がっている
足に力が入りにくく、つまずきやすい
👉 神経の圧迫が進行している可能性があります。
③ 排尿・排便の異常を伴う
尿が出にくい
便意が分かりにくい
👉 緊急性の高い状態が疑われるため、早急な対応が必要です。
④ 発熱や全身症状を伴う腰痛
発熱
強い倦怠感
原因不明の体重減少
👉 感染症など、整形外科以外の視点も必要な腰痛があります。
⑤ 転倒や強い外力のあとに出た腰痛
高いところから落ちた
強く尻もちをついた
👉 骨折が隠れていることがあり、早期評価が重要です。
レッドフラッグがない腰痛でも安心しきらなくていい理由
レッドフラッグがなくても、
・痛みが長引いている
・日常生活に支障がある
・自己判断が難しい
こうした場合は、「危険ではないことを確認するための受診」も十分に意味があります。
整形外科での診断の考え方
診察で確認するポイント
整形外科では、
・どの動きで痛むか
・痛みの出る姿勢
・神経症状の有無
・日常動作への影響
を実際に確認します。
👉 「動いた方がいい腰痛か」「今は休むべき腰痛か」ここを見極めることが診察の大きな役割です。
検査は必要?
レントゲン検査
・骨の変形
・アライメント
・明らかな異常
を確認します。
※画像がきれいでも、痛みが否定されるわけではありません。
治療は原因と時期で変わる
動かした方がよい腰痛の場合
・痛みを悪化させない範囲での運動
・リハビリによる動作指導
・生活動作の修正
👉 「正しい動かし方」を知ることが回復の近道です。
まず安静が必要な腰痛の場合
・一時的な安静
・痛み止めの使用
・炎症が落ち着いてから段階的に動かす
👉 無理に動くと、かえって回復が遅れることがあります。
自己判断で迷ったときの受診目安
・痛みが数日続いている
・動くと楽なのか悪化するのか分からない
・仕事や日常生活に支障が出ている
こうした場合は、一度整理してもらうだけでも価値があります。
最後に
腰痛は一括りにされがちですが、「動いていい腰痛」と「注意すべき腰痛」は別物です。
無理な我慢や自己流の対処で長引かせる前に、原因を整理することが回復への近道になります。
気になる症状があれば、整形外科でご相談ください。
こんにちは。
かなざわ整形外科・婦人科リハビリ室です。
部活をしているお子さんを持つ保護者の方から、
非常によく聞く悩みがあります。
「休ませた方がいいのは分かっているけど…」
「このタイミングで休ませていいのか迷ってしまって」
「続けさせるのも怖いし」
この迷いは、保護者としてとても自然なものです。
そして、この段階で悩んでいる時点で、お子さんのことをしっかり見ている証拠でもあります。
よくある具体例
「二択で考えてしまって、動けなくなる」
例えば、こんなケースがあります。
この状況で多くの保護者が、
という二択で考えてしまいます。
実はこの二択こそが、判断を難しくしている原因になることが少なくありません。
「休む or 続ける」ではなく、「何をどうするか」
リハビリの現場では、判断を次のように分解して考えます。
つまり、「全部止める」「全部やらせる」ではありません。
この整理ができるだけで、保護者もお子さんも、かなり気持ちが楽になります。
様子見を続けた結果、起こりやすいこと
「もう少し様子を見よう」を繰り返した結果、
というケースは、決して珍しくありません。
この状態になると、
・休む期間が長くなる
受診・リハビリで何ができるのか
この段階で受診すると、
を整理することができます。実際に保護者の方からは、
「全部休ませなくていいと分かって安心しました」
「やっていいことが明確になって助かりました」
という声をよくいただきます。
受診やリハビリは、「止める判断」をする場ではなく、「続け方を整理する場」でもあります。
保護者が一人で抱え込まなくていい理由
保護者の方が一番つらいのは、
「この判断で合っているのか分からない」
という状態です。
医療機関で一度状態を確認することで、
というメリットがあります。
まとめ:迷った時点で、立ち止まる必要がある
休ませるか、続けさせるかで迷った時は、
「このまま続けた時、数週間後・数か月後はどうなりそうか」
という視点を持ってみてください。
その答えに少しでも不安があれば、
一度、体の状態を整理することには十分な意味があります。
早めに整理できれば、結果的に競技から離れる時間を短くできることも多いのです。
迷った際は受診・リハビリをお勧めします。
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文責:かなざわ整形外科・婦人科 リハビリ室
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― レントゲンで分からない骨折がある理由 ―
(外来で本当によくある質問)
診察の場で、よくこんな質問を受けます。
「これって骨折ですか?ヒビですか?」
お気持ちはとてもよく分かります。
ただ、医学的には少し整理が必要な質問でもあります。
「ヒビ」と「骨折」は別物ではありません
結論から言うと、
一般に言われる「ヒビ」も骨折の一種です。
医学的には、
骨が折れていれば「骨折」
そこに「ヒビ骨折」という正式な診断名はありません
患者さんが言う「ヒビ」は、多くの場合
👉 転位(骨のズレ)がない骨折
👉 線が細く、分かりにくい骨折
を指していることがほとんどです。
なぜ「ヒビ」という言葉が広まったのか
これは決して患者さんの誤りではありません。
「完全に折れていないから軽そう」
「ズレていないから大丈夫そう」
こうしたイメージを伝えるために、
医療者側も説明の中で
便宜的に「ヒビですね」と表現してきた歴史があります。
ただし、重要なのはここです。
👉 軽そうに聞こえても、対応は骨折と同じことがある
レントゲンで分からない骨折がある理由
理由① 転位のない骨折は写りにくい
骨にズレがない場合、
骨の輪郭が保たれている
線が非常に細い
ため、初回のレントゲンでは判断が難しいことがあります。
理由② 受傷直後は変化が目立たない
骨折直後は、
骨の修復反応がまだ出ていない
周囲とのコントラストが乏しい
数日〜1週間後に
骨の変化がはっきりしてくるケースも少なくありません。
理由③ 痛みの原因が「骨の中」にある
いわゆる骨挫傷(骨の内部のダメージ)は、
レントゲンでは異常なし
しかし、痛みはしっかりある
という状態です。
👉 この場合、MRIで初めて分かることもあります。
整形外科ではどう判断しているのか
診断は
画像だけで決めているわけではありません。
診察で重視するポイント
どこをどうぶつけたか
押したときの痛みの「一点性」
体重をかけたときの反応
時間経過での痛みの変化
これらを総合して、
今すぐ骨折として扱うべきか
経過を見ながら再評価するか
を判断します。
「ヒビだから大丈夫」とは限りません
転位のない骨折でも、
無理に使い続ける
固定せずに負荷をかける
ことで、
治りが遅れる
痛みが長引く
ことは十分にあります。
👉 骨折かどうか以上に、「どう扱うか」が重要です。
再評価を考えたいサイン
数日〜1週間たっても痛みが強い
体重をかけると明確に痛む
腫れや熱感が引かない
日常生活に支障が続いている
こうした場合は、
「一度異常なしと言われたから」ではなく、再評価が必要です。
最後に
「骨折ですか?ヒビですか?」という疑問は、
痛みの強さや不安の表れだと思います。
大切なのは、
呼び方ではなく
今の状態に合った対応ができているか
です。
痛みが続く、判断に迷う場合は、
遠慮なく整形外科でご相談ください。
こんにちは
本日は、整形外科の外来でも受診のきっかけになりやすい膝の痛みについてお話ししましょう。
膝が痛いのに「レントゲンは異常なし」と言われた方へ
― それでも痛みが続く理由と、整形外科での考え方 ―
「膝が痛くて受診したけど、レントゲンでは異常なしでした」
「じゃあ、この痛みは何なんでしょうか?」
外来でとてもよく聞く言葉です。画像で異常がない=問題がないと思われがちですが、実際にはレントゲンに写らない原因で痛みが出ているケースも少なくありません。
レントゲンで分かること・分からないこと
レントゲンで主に分かること
・骨折
・明らかな変形
・関節の隙間(変形性膝関節症の進行度)
レントゲンでは分かりにくいこと
・半月板損傷
・軟骨の初期変化
・靱帯・腱のトラブル
・筋肉や滑膜の炎症
👉 「異常なし」は「骨に大きな問題がない」という意味であり、
痛みの原因が否定されたわけではありません。
膝が痛いのに画像で異常が出にくい主な原因
① 半月板のトラブル
・ひねった覚えがある
・階段の昇り降りで痛い
・しゃがむと違和感がある
初期の半月板損傷は、レントゲンでは分かりません。
② 変形性膝関節症の初期
レントゲンでは「年相応」
でも実際には痛い。初期では、痛みと画像所見が一致しないことがよくあります。
③ 膝周囲の筋・腱の炎症
・太ももの前や内側が張る
・動き始めが痛い
これは、膝そのものより周囲組織の負担が原因のことがあります。
④ 使い方・動かし方の問題
・片脚に体重をかける癖
・筋力バランスの乱れ
👉 構造ではなく動作が原因の痛みです。
整形外科での診断の進め方
診察が最も重要
整形外科では、
・どの動作で痛むか
・押すと痛い場所
・可動域・不安定性
・歩き方や立ち上がり動作
を実際に確認します。
👉 ここで、
「画像で見るべき痛みか」
「動きで評価すべき痛みか」
を整理します。
必要に応じた追加検査
MRI検査
・半月板
・軟骨
・靱帯
の評価が必要な場合に検討します。
※すべての膝痛に必要なわけではありません。
治療の考え方は「原因別」
炎症が強い場合
・痛み止め・外用薬
・必要に応じて注射治療
動作・筋力が原因の場合
リハビリによる運動療法
・使い方の修正
・日常動作の指導
👉 画像がきれいな膝ほど、リハビリが効果的なことも多いです。
「様子見」でいいケース・再評価すべきケース
様子見可能なことが多いケース
・痛みが徐々に軽くなっている
・日常生活に大きな支障がない
再評価を考えたいサイン
・痛みが続く・悪化する
・引っかかり感や不安定感
・階段や立ち上がりがつらい
最後に
「レントゲンは異常なし」と言われても、痛みがあるという事実は変わりません。
原因を整理することで、無駄な我慢、不必要な安静を避け、適切な治療やリハビリにつなげることができます。
気になる症状が続く場合は、一度整形外科でご相談ください。
この記事の監修・執筆者
かなざわ整形外科・婦人科 院長 金沢 正幸
資格
医学博士/日本整形外科学会専門医/
日本整形外科学会リハビリテーション医/ 日本整形外科学会リウマチ医/
日本整形外科学会スポーツ医/ 日本医師会認定スポーツ医/日本体育協会公認スポーツドクター
所在地
〒814-0003 福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F
アクセス
地下鉄「西新駅」より徒歩約4分/西鉄バス「脇山口」より徒歩約2分
※婦人科は女性専門医が診察にあたります。
こんにちは。
リハビリ室です。
診察後や初回リハビリで、とてもよく聞かれる言葉があります。
「これって、様子見でいいですか?」
答えは、人によって違います。
様子見でよくなる人の特徴
比較的、様子見でも改善しやすいのは、
こうしたケースです。
体の回復力が十分あり、負担の原因が一時的な場合は、自然に改善することもあります。
様子見で悪くなりやすい人の特徴
一方で、注意が必要なのは、
こうした方です。
この場合、体の使い方のクセや筋力低下が
背景にあることが少なくありません。
理学療法士の視点:痛みより「動き」を見る
私たちが注目するのは、
です。痛みが軽くなっても、動きが変わらなければ再発しやすくなります。
早めにリハビリを始めるメリット
「もっと早く来ればよかった」という言葉は、実はとても多いです。
まとめ:様子見=何もしない、ではない
様子見が悪いわけではありません。
ただし、変化がない、不安が強い
そんな時は、一度リハビリで体の状態を確認するだけでも意味があります。
お気軽にご相談ください。
――――――――――――――――――
文責:かなざわ整形外科・婦人科 リハビリ室
所在地
〒814-0003 福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F
アクセス
地下鉄「西新駅」より徒歩約4分/西鉄バス「脇山口」より徒歩約2分
※婦人科は女性専門医が診察にあたります。
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こんにちは
「転んだだけなので、そのうち治ると思っていました」
「数日たっても、まだ痛いんです」
転倒後の痛みで受診される方の多くが、こう話されます。
確かに多くは打撲で自然に改善しますが、
中には“様子見では足りないケース”もあります。
まず知っておきたい:打撲の一般的な経過
よくある打撲の経過
・数日〜1週間で痛みがピークアウト
・腫れ・内出血が徐々に引く
・動かすと違和感はあるが、日常生活は可能
この経過をたどる場合は、大きな問題がないことが多いです。
痛みが引かないときに考える主な原因
① 骨折・剥離骨折
転倒時に強く打った
体重をかけると痛い
押すとピンポイントで強く痛む
👉 小さな骨折は、初回のレントゲンで分かりにくいこともあります。
② 骨挫傷(骨の打撲)
骨挫傷は、骨折ではないが、骨の中にダメージがある状態です。
・レントゲンでは異常が出ない
・痛みが数週間続く
・動かすと鈍い痛みが残る
「治りが遅い打撲」と感じられることが多いのが特徴です。
③ 靱帯・軟部組織の損傷
・関節をひねって転んだ
・腫れがなかなか引かない
・動かすと不安定感がある
👉 関節周囲の損傷が隠れていることがあります。
④ 元々の疾患が影響している場合
・変形性関節症
・骨粗鬆症
などがあると、軽い転倒でも症状が長引くことがあります。
特に女性の方は、閉経にともなうホルモンバランスの変化で骨密度が低下しやすくなります。当院では「整形外科」での骨折予防リハビリと、「婦人科」によるホルモンケアの両面からサポートが可能です。 >> 閉経後の骨の健康が気になる方は、こちらの骨粗鬆症予防に関する解説もご覧ください。
整形外科での診断の考え方
診察で確認するポイント
・転倒の仕方(打った場所・方向)
・痛みの正確な部位
・腫れ・内出血
・可動域と荷重時痛
👉「どこを、どう痛めたか」が診断の鍵になります。
検査はどう判断する?
レントゲン検査
・骨折の有無
・関節の位置関係
を確認します。
追加検査を考えるケース
・痛みが1〜2週間以上続く
・日常動作に支障が出ている
・初回検査後に悪化している
👉 必要に応じて再評価や追加検査を行います。
福岡市早良区西新・かなざわ整形外科・婦人科
当院では、整形外科専門医(院長)が超音波(エコー)検査や高精度レントゲンを用いて、目に見えにくい痛みの原因を追求します。長引く痛みの原因を正しく診断し、早期の回復に向けたリハビリプランまで一貫してサポートいたします。
治療は「経過」と「原因」で変わる
打撲・骨挫傷が主体の場合
痛み止め・外用薬
一時的な安静
徐々に動かす
👉 無理な我慢は回復を遅らせます。
関節周囲の損傷が疑われる場合
固定やサポート
適切なタイミングでリハビリ
受診をおすすめするサイン(重要)
・痛みが1週間以上改善しない
・腫れや熱感が続く
・体重をかけると強く痛む
・動かす範囲が狭くなってきた
これらがある場合は、「様子見」を続けるより、評価する方が安全です。
最後に
転倒後の痛みは、軽く済むことも、意外に長引くこともあります。
大切なのは、「どこまで様子を見ていいか」を
自分で判断しすぎないことです。
気になる症状が続く場合は、
整形外科で一度ご相談ください。