最近、整形外科の診察のついでに
「花粉症の薬も出してもらえますか?」
という患者さんが増えてきました。
春が近づくこの時期、花粉症シーズンの始まりを感じます。
今年は花粉量が多いという予測もあり、すでに症状が出始めている方もいるのではないでしょうか。
花粉症といえば、一般的には
抗アレルギー薬
点鼻薬
点眼薬
などの薬物療法が中心になります。
これらは症状を抑えるために非常に重要な治療です。
一方で最近、患者さんからこんな質問をいただくことがあります。
「ヘルストロンって花粉症に効くんですか?」
今回はこの点について、少し触れてみたいと思います。
ヘルストロンは電位治療器と呼ばれる医療機器で、体に高電圧の電位をかけることで体調を整えることを目的とした治療機器です。
日本では医療機器として承認されており、主に次のような症状への効果が認められています。
・頭痛
・肩こり
・慢性便秘
・不眠症
当院でも、リハビリの一環として利用されている患者さんがいらっしゃいます。
また、ヘルストロンは
・血流改善
・自律神経の調整
といった作用があると言われています。
患者さんの中には
「ヘルストロンに入ると花粉症が楽になる気がする」
と話される方も時々いらっしゃいます。
ただし、残念ながら現時点で花粉症への効果を示す十分な医学的エビデンスはありません。
そのため、花粉症の治療として積極的に推奨されるものではありません。ただし、実際そのような実感を感じている人が一定数いることもまた事実です。
一方で、花粉症の症状は
・体調
・睡眠
・ストレス
・自律神経のバランス
などの影響を受けることも知られています。
そのため、体調が整うことで結果的に症状が軽く感じる方がいる可能性は考えられます。
花粉症の症状は、実は日によってかなり変わります。
例えば
・寝不足の日
・疲れている日
・体調が悪い日
には症状が強く出ることがあります。
そのため
・十分な睡眠
・適度な運動
・体調管理
といった生活面も意外と大切です。ヘルストロンも、そうした体調を整える目的で利用される方がいる治療の一つといえるでしょう。
花粉症の症状がつらい場合は、薬による治療が基本になります。
当院でも診察のうえで
・抗アレルギー薬
・点眼薬
などの処方が可能です。私自身花粉症でかなり苦しんでいたのでとても気持ちはわかります。ちなみに、私は昨年から花粉症の症状はかなり改善しています。今年はまだアレルギー薬使用せずに、マラソン練習もしてますが症状出ておりません。
また、体調管理の一つとして
ヘルストロンを利用してみたいという方もお気軽にご相談ください。
花粉症シーズンを少しでも快適に過ごせるよう、サポートしていきたいと思います。
気づけば、もう3月。
受験や就職活動に向けて、体調を整えながら頑張ってこられた患者さんたちが、それぞれの新しい道へ進まれていきます。
その報告を聞くたびに、私たちも胸が温かくなります。
卒業・進学・就職を迎えられる皆さま、本当におめでとうございます。
そしてこの春、転勤や進学で福岡・西新に来られる皆さまへ。
新しい環境は、期待と同じくらい緊張や疲れも伴います。
慣れない生活リズム、人間関係、仕事や勉強のプレッシャー。
その影響は、身体にも正直にあらわれます。
・肩や腰の痛みが強くなる
・月経周期が乱れる
・なんとなく疲れが抜けない
・以前は気にならなかった症状が出てくる
環境変化による体調の揺らぎは、決して珍しいことではありません。
当院は、西新で開業して2年。
整形外科と婦人科を併設し、身体とホルモン、両方の側面からサポートできる体制を整えています。
親子で来院される方、仕事帰りに立ち寄られる方、
「病院に行くほどではないかもしれないけれど、少し気になる」
そんな段階で相談に来られる方も少なくありません。
新しい土地では、頼れる場所があるかどうかが安心感につながります。
西新は、食も豊かで、温かい街です。また、学校も多く、とても活気があります。
その中で、医療面の“拠り所”の一つとして、当院がお役に立てれば幸いです。
些細なことでも構いません。
無理を重ねる前に、どうぞご相談ください。
3年目を迎える「かなざわ整形外科・婦人科」
これからも地域の皆さまの伴走者であり続けたいと思います。
2026年の 鹿児島マラソン を走ってきました。
結果は——
3時間53分35秒(グロス)
目標にしていたサブ3.5には届きませんでした。
正直に言うと、今はやっぱり口惜しいです。
レース前の自分
今回はかなり本気で準備していました。
スタートブロックはB
補給計画も事前に決定
ペースも何度もシミュレーション
天候は晴れ。
気温は11℃〜21℃予想。
「少し暑いかもしれない」
そんな不安はありましたが、
それ以上に「いけるかもしれない」という感覚もありました。
前半 ―― 想定通り、でも少し速かったか
序盤は5分前後で安定。
大きな乱れもなく、
ハーフまでは冷静に走れていました。
振り返ると、暴走というほどではない。
でも、
“この日のコンディションでの限界ライン”で走っていた
のだと思います。
暑さは後半にじわじわ効いてきます。
30kmまでは戦えていた
25km〜30kmでは4分台も出ています。
脚も完全には終わっていない。
心肺もまだ余裕がある。
「今日は粘れるかもしれない」
そう思ったのも事実です。
そして、34kmから崩れた
34km 5:58
35km 6:50
36km 7:09
37km 8:23
38km 9:19
典型的な失速。
いわゆる“壁”というより、
脚の完全な売り切れ
でした。
呼吸はまだいけるのに、脚が前に出ない。
あの感覚は何度経験してもきつい。
何が足りなかったのか
冷静に振り返ると、
・30km以降の筋持久力
・暑さへの耐性
・「脚を残す走り」の徹底
このあたりが課題だと感じています。
前半が極端に速かったわけではない。
でも、42.195kmは本当にシビアです。
5kmを8回走るのとは、まったく別物。
それでも収穫はあった
30kmまでは崩れなかったこと。
これは以前の自分より確実に前進しています。
そして何より、
本気で悔しいと思えていること。
これが今の自分にとって一番大きい。
もし本気でなければ、ここまで悔しくないはずです。
次へ
今回で改めて分かりました。
サブ3.5は夢ではない。
でも、簡単でもない。
だからこそ面白い。
目標は変えません。
むしろ、より具体的になりました。
30km走の質を上げる
後半ビルドの練習を入れる
脚の耐久力を徹底強化する
やることは明確です。
まずは2週間、電気治療と酸素ボックスでリカバリーに努めます。回復後、来シーズンに向けてトレーニング再開しようと思います。
最後に
マラソンは、
努力がそのまま結果になるとは限らない。
でも、努力した人にしか見えない景色があります。
今回の3時間53分は、
ただの失敗タイムではありません。
次に進むための、リアルな現在地。
また積み上げます。
次は、取りにいきます。
鹿児島マラソン前日|整えて、信じて、スタートへ
いよいよ明日が鹿児島マラソン本番です。
ここまで積み上げてきた数か月のトレーニングが、42.195kmという形になります。
前日は「何かを足す日」ではありません。
整えて、信じて、余計なことをしない日です。
今日の過ごし方
①最後の酸素チャージ
本番前の仕上げとして、出発前に、酸素ボックスに入り、しっかりと酸素チャージを行います。
高気圧環境下で体内に取り込まれる溶解型酸素は一定時間体内にとどまるといわれています。
その特性も踏まえ、前日ぎりぎりまでコンディションを整えます。
②仕事終わった後鹿児島へ移動。
ゆっくりサウナで整えます。明日のランニング用プレイリストを整理します。
③ 可動域と張りの最終チェック
ストレッチを通して、
・股関節の動き
・ハムストリングスの張り
・ふくらはぎの硬さ
を確認します。この段階で強い違和感がなければ、
過度に触りすぎないことも大切です。
レース直前に慌てるのではなく、
前日に落ち着いて整えることが重要だと感じています。
レースプランの最終確認
目標はサブ3.5。
戦略はネガティブスプリット。
前半は5:00〜5:05/kmで抑える
ハーフ通過は1時間45分前後
30km以降で粘る
前半は「遅い」と感じるくらいでちょうどいい。
これを守れるかどうかが、最大のポイントです。
やや気温が高いのが心配です。
前日にやらないこと
新しい補給食を試す
新しいシューズを履く
不安から長く走る
SNSを見すぎて焦る
前日は実験の日ではありません。
ここまでやってきたことを、そのまま出すだけです。
不安はあって当然
前日になると、
・本当に走り切れるのか
・失速しないか
・体が重い気がする
そんな感覚が出てきます。
しかしこれは、ピーキング過程でよくある現象でもあります。
疲労が抜けきる前の「揺れ」のようなものです。不安に反応して何かを足す必要はありません。
明日、スタートラインに立つ
ゼッケンを眺めながら、
ここまでの練習を振り返っています。
そこから積み上げてきた時間。
明日は、結果をコントロールすることはできません。
しかし、前半を抑えること、最後まで粘ることはコントロールできます。
整えて、信じて、静かにスタートラインに立ちたいと思います。
鹿児島マラソン、行ってきます。
こんにちは
鹿児島マラソンまで残り1週間となりました。
ここまで積み上げてきたトレーニングを、いよいよ形にする時期です。
目標はサブ3.5(3時間30分切り)。
そのために組み立ててきた練習内容と、最終週の過ごし方、そしてレースプランを整理しておきます。
ここまでの走力確認
これまで取り組んできた主なポイント練習は、
1km 4:00 ×5本(インターバル)
4:30/kmで14kmのペース走
距離走も大きなトラブルなく完遂
この内容から考えると、
サブ3.5に必要なレースペース(約4:58/km)は、
「無理なスピード」ではありません。
重要なのは、この走力を当日まで削らずに持っていくことです。
最終週のトレーニング方針
疲労を抜きながら動きを維持
30〜40分の軽いジョグ
流しを数本(100m程度)
ストレッチと可動域確認
目的は「整える」こと。追い込む練習は行いません。
レースペース確認も少しだけ
ここで重要なのは、「物足りない」と感じる程度で終えること。
15〜20分の軽いジョグ
軽い流しを数本
脚を動かすだけで十分です。
走力を上げる余地はありません。
削らないことが最優先です。
レースプラン:ネガティブスプリット
今回の戦略はネガティブスプリット。
後半に余力を残すプランです。
前半(〜ハーフ)
5:00〜5:05/kmで入る
とにかく抑える
周囲に流されない
ハーフ通過目安は1時間45分前後。
「少し物足りない」くらいが理想です。
中盤(21km〜30km)
4:55/km前後へ徐々に上げる。ここであげることができれば、目標に近づきます。
呼吸とフォームの安定を意識
ここで余裕があるかどうかが分岐点です。
終盤(30km以降)
余力があれば4:50/km前後。さらにギアをあげればあとは気持ちでいけるはず。
粘ることを最優先
サブ3.5は、前半の貯金ではなく、
後半の粘りで達成するものだと考えています。
最終週に意識すること
・睡眠を削らない
・新しいことを始めない
・張りや違和感は早めに整える
・干渉波などの物理療法で筋緊張を整えたり、
・酸素ボックスに入り、しっかりと酸素チャージを行う
とにかくコンディションを安定させます。
最終週は特に、強い刺激を入れることよりも「回復の質」を高めることが重要です。
酸素ボックスでの時間は、単なるリラックスではなく、
高強度練習で蓄積した疲労を整理し、本番に向けて身体を整えるための“仕上げの時間”と位置づけています。
ゼッケンが届いてからは、番号を眺めながら「いよいよだな」と実感する時間も増えました。
その流れの中で、レース直前にも酸素ボックスに入り、しっかりと酸素チャージをして本番に備える予定です。
一般的に高気圧環境下で体内に取り込まれた溶解型酸素は一定時間体内にとどまるといわれています。
その特性も意識しながら、前日ぎりぎりまでコンディションを整え、万全の状態でスタートラインに立ちたいと考えています。
「治療」ではなく、
パフォーマンスを落とさないための調整という位置づけです。
1週間前に出てくる不安
本当にこのペースでいけるのか
失速しないか
体が重く感じる
これは多くのランナーが経験する感覚です。
しかし、ここまで積み上げた練習は消えません。
不安に反応して走り込むことが、
最も避けるべき行動です。
鹿児島マラソンへ
残り1週間。
無理をしない
焦らない
削らない
静かに整えて、本番を迎えます。
サブ3.5は挑戦ですが、無謀ではないと思っています。当日は、応援ナビというアプリで追跡できますので是非応援お願いします。
応援ナビダウンロードはこちら
ここまでの積み上げを信じて、スタートラインに立ちたいと思います。
鹿児島マラソンまで、いよいよ残り2週間となりました。
この時期をどう過ごすかで、当日の感覚は大きく変わります。
今回で3回目のフルマラソン。ここまで継続してトレーニングを積んできたことはないので正直よくやっているなと思います。
今回は、距離走を無事に終えた段階での現在地と、ここから2週間で意識している調整の考え方についてまとめます。
距離走を終えて感じていること (さらに…)
オリンピックとフィギュアスケート。詳しくは分からないけど、つい見てしまいませんか?
ミラノ・コルティナ五輪が始まり、テレビではさまざまな競技が連日放送されますよね。
その中でも、やはり注目されているのがフィギュアスケートです。
正直なところ、採点競技については
ジャンプの種類や回転数、点数の付き方などは、あまりよく分かりません。
それでも、音楽に合わせて氷上を舞う姿や、演技全体の華やかさには、つい見入ってしまいます。
最近、そんなフィギュアスケートを題材にした漫画
メダリストを読んでいます。
この漫画が面白いのは、キャラクターももちろんのこと「華やかな演技の裏側」がとても丁寧に描かれている点です。
競技のルールや採点の考え方などが選手やコーチの目線でのことが描かれています。
テレビで見ているだけでは分からない世界が、分かりやすく描かれていて、
「フィギュアって、こんなに細かい判断と積み重ねの競技なんだ」と驚かされました。
フィギュアスケートというと、どうしてもジャンプの成功・失敗や順位に目が行きがちですが、
漫画を読んでからオリンピックの演技を見ると、又色々と想像が掻き立てられる気がします。
『メダリスト』は、フィギュアに詳しくない人でも読みやすく、
「ルールが分からないから楽しめない」という壁を、うまく取り払ってくれる作品だと感じました。
アニメ化もされており、一度見てみてください!
オリンピックをきっかけに、漫画やアニメからフィギュアの世界に触れてみるのもおすすめです。
ルールや点数の仕組みが完璧に分からなくても、
まずは「きれいだな」「すごいな」と感じるところからで十分。結局、マンガ読んでも何のジャンプかとか見ても良く分からないままです(笑)
オリンピックを応援しながら、そして『メダリスト』を読みながら、そんな楽しみ方もいいのではないでしょうか?
鹿児島マラソンまで1か月|現在地と残り4週間の考え方
鹿児島マラソンまで、いよいよ残り1か月となりました。
久しぶりにブログを再開し、ここまでのトレーニング状況と、今感じていることを整理しておきたいと思います。
今回の記事は、
これから本番を迎える市民ランナーの方
マラソントレーニングを続けているが、不安や迷いが出てきた方
そんな方に向けて、**「1か月前のリアルな現在地」と「ここから意識したいポイント」**をまとめた内容です。
これまでを振り返って (さらに…)
しばらくブログの更新が空いてしまいましたが、久しぶりに再開したいと思います。
日々の診療や業務に追われつつも、「書きたいこと」「伝えたいこと」は頭の中にはたくさんあり、ようやく少し腰を据えて向き合えるタイミングが来ました。
今回は、鹿児島マラソンに向けた現在のトレーニング状況を軸に、ランナーの皆さん、そして日常的に運動をされている方に向けた内容としてまとめてみます。
2025年11月の下関マラソンでは、結果は4時間7分(グロスタイム)。
本音を言えば、サブ4を狙っていただけに悔しさの残る結果でした。
実は、初めてフルマラソンを走った2024年の福岡マラソン後は、「走り切った達成感」その後の寒さ、次のレースの予定もないことから特に走っていませんでした。
今回夏から改めてトレーニングを再開し、下関マラソンに臨み、次の目標を設定することで、さらなる記録更新を目指すことにしました。
3/1の鹿児島マラソンにエントリー。間隔も4か月あり、大学時代を過ごした鹿児島!これを次の目標、サブ4達成を目指してトレーニングを継続してきました。
距離や強度を抑えつつ、
疲労を抜く期間
フォームを意識したジョグ
体調と相談しながらのポイント練習
を重ね、「走る習慣」そのものを切らさないことを最優先にしてきました。
この“ゼロに戻らなかった”選択が、現在の状態につながっていると感じています。
鹿児島マラソンに向け、少しずつ負荷を上げてきています。
現状の目安は以下の通りです。
インターバルトレーニング:1km 4分台ペース × 5本をこなせるようになっています。
ペース走:4分30秒/kmで15kmくらいは可能。
まだ「余裕十分」という状態ではありませんが、1-2年前からは考えられないほどの成長だと感じています。
下関マラソン前と比較すると、
ペースに対する身体の反応
心拍や呼吸の落ち着き方
翌日に疲労を残しすぎない感覚
は確実に改善してきています。
当初、鹿児島マラソンはサブ4リベンジの位置づけでしたが、下関マラソンの後半のアップダウンや使用していたシューズなどを考えると、正直、鹿児島のサブ4は手堅いんじゃないかとすら思えてくるほどになりました。(実際はわかりませんが…)
トレーニングを積み重ねる中で、
ペース走の距離が伸びてきたこと
スピード練習を一定本数こなせるようになったこと
レースペースへの不安が徐々に減ってきたこと
これらを踏まえ、現在は目標をサブ3.5へ引き上げています。
もちろん簡単な数字ではありませんが、無謀ではなく、挑戦する価値のあるラインとして、鹿児島マラソンを位置づけています。
トレーニング量や強度が上がるにつれ、以前にも増して意識しているのが疲労回復とコンディショニングです。
走ることそのものだけでなく、
疲労を翌日に残さないこと
小さな違和感を早期にリセットすること
仕事とトレーニングを両立させること
これらが、結果的に安定した練習継続につながります。
現在は、
干渉波治療による筋緊張の軽減
酸素ボックスを活用した回復促進
ヘルストロンによる全身コンディションの調整
といったケアを取り入れながらトレーニングを行っています。
「痛くなってから治療する」のではなく、
痛みが出る前に整えるという意識でメンテナンスを行うことで、練習の質を落とさずに継続できている実感があります。
診療をしながらトレーニングを続けていると、
「今日は走れるか」「無理をしていないか」を常に自分に問いかけることになります。
若い頃と違い、
疲労の抜け方
筋肉や関節の回復スピード
ちょっとした違和感の出やすさ
は確実に変化します。
だからこそ、
やみくもに距離を踏まない
違和感を無視しない
回復もトレーニングの一部と考える
このあたりを強く意識しています。
診療の現場でも、ランナーや運動習慣のある方が多く来院されます。
よく聞くのが、
「もう少し様子を見ようと思って…」
「走れないほどじゃないので…」
という言葉です。
実際、多くの場合様子を見ていれば良くなるケースも多々あります。受診するほどかどうか迷うケースもあるでしょう。
軽い違和感が長引いている
フォームが崩れたまま走り続けている
疲労が抜けきらない状態でポイント練習を重ねている
こうした状態が、結果的に長期離脱につながるケースも少なくありません。
早めに状態を把握し、
どこまで走って良いのか
休むべきなのか
トレーニング内容をどう調整すべきか
を整理するだけで、競技人生は大きく変わります。
また、ケガまで至っていなくても、コンディショニングやリカバリーのお手伝いもできます。特にフルマラソンなどハードな競技に臨んでいる方なんかは、競技経験のない先生に、やらなければいいですよと言われるケースもあるようです。
私自身の考え方としては、なるべく競技を続けれる方法を一緒に考えていけるサポートをしたいと考えています。
鹿児島マラソンまでは、まだ調整の時間があります。
無理をせず、しかし逃げずに、
一つひとつの練習を積み重ねていく予定です。
今後も、
トレーニングの経過
レース前後の身体の変化
医師として、ランナーとして感じたこと
を発信していきたいと思います。
ランニングに限らず、運動を続けている中で
「これって大丈夫かな?」
「一度ちゃんと診てもらった方がいいかな?」
そう感じたときは、どうぞ気軽にご相談ください。
同じく走る立場として、そして医療の立場として、皆さんの運動習慣を支えていければと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
🏁 走り終わってからが本当の勝負
― マラソン後のアクティブレストとリカバリーのすすめ ―
42.195kmを走り切ったあとの達成感。
ゴールラインを越えた瞬間、こみ上げる喜びと安堵、そして疲労感――。
マラソンを完走した方なら、誰もが味わったことがある感情だと思います。
でも、実は“マラソンはゴールしたあとが本番”とも言われています。
大会後の過ごし方次第で、次の走りが変わる。
そんな「アクティブレスト」という考え方を中心に、マラソン後のケアとリカバリーのポイントをお話しします。
🧘♂️ アクティブレストとは?
最近よく耳にする「アクティブレスト」。
直訳すると「積極的休養」といいます。
「休養」と聞くと、“何もしないで休む”イメージを持ちますよね。
しかしアクティブレストは、“軽く体を動かすことで疲労回復を促す”という逆転の発想です。
たとえば、マラソン後に軽くウォーキングしたり、ストレッチをしたり、プールで泳いだり。
これらの軽い運動が血流を良くして、筋肉の中に溜まった疲労物質(乳酸など)を流してくれます。
結果的に筋肉痛の軽減や回復スピードのアップにつながります。
トップアスリートも、レース翌日に軽いジョグやサイクリングを行うことがありますが、
それはまさに「アクティブレスト」。
“動いて休む”ことが、体を早く元気に戻す鍵なのです。
🕊️ マラソン直後の過ごし方 ― まずは「回復モード」に切り替えよう
🩵 レース直後はしっかり水分・栄養補給を
ゴール後の身体は、脱水とエネルギー枯渇の状態。
スポーツドリンクや水で水分・電解質を補いながら、炭水化物でエネルギーをチャージ。
また、筋肉修復のためにたんぱく質やビタミンCも意識的に摂りましょう。
鶏むね肉・魚・豆腐・ゆで卵などの良質なたんぱく質、
キウイ・オレンジ・ブロッコリーなどのビタミンCを豊富に含む食材がオススメです。
筋肉の炎症をやわらげ、疲労の回復を助けてくれます。
💧 入浴と睡眠もリカバリーの基本
レース直後は筋肉に微細な損傷や炎症が起きています。
熱いお湯に長く浸かるよりも、まずはぬるめ(38℃前後)のお風呂でじっくり温めるのが◎。
翌日以降は温冷交代浴で血流を促すのも効果的です。
そして、何より大事なのが「睡眠」。
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、傷ついた筋肉が修復されていきます。
寝る直前のスマホやアルコールは控えめに、深い眠りを意識してみましょう。
🏃♀️ マラソン後1週間のアクティブレスト計画
🗓️ 【1〜2日目】しっかり休む+軽く動く
・まずは身体の炎症反応を落ち着かせる期間。
・軽いウォーキングやストレッチで、血流を保ちましょう。
・筋肉をまったく動かさないよりも、やさしく動かすことで回復が早まります。
💡おすすめ:短時間の散歩、足首まわし、寝る前の軽いストレッチ。
🗓️ 【3〜5日目】アクティブレスト期
筋肉痛が落ち着いてきたら、少しずつ体を動かします。
・軽いジョギング(普段のペースの半分以下)
・スイミングやエアロバイクなど、関節にやさしい運動
・ヨガやピラティスなども効果的です。
「体を整える」意識で、呼吸を深く、リズムを大切に。
気持ちいい範囲で体を動かすのがポイントです。
🗓️ 【6〜7日目】再始動の準備
疲労感が抜け、体が軽く感じられたら短めの距離からランを再開。
ペースはゆっくりでOKです。
走り終わったあとはストレッチ・入浴・栄養補給を忘れずに。
🍽️ 栄養とビタミンの力を味方に
アクティブレストを効果的にするには、栄養サポートも大切です。
とくにビタミンCは、運動による酸化ストレスを和らげ、筋肉修復を助ける働きがあります。
長距離ランでは活性酸素が増え、筋肉や血管にダメージを与えることがあります。
ビタミンCはその酸化を抑え、疲労を軽くする“抗酸化ビタミン”。
さらに、コラーゲン合成を助けることで筋肉・関節の修復もサポートします。
💊 吸収効率の高いリポソーム型ビタミンC(Lipo Cなど)は、
胃腸に負担をかけずに効率よく体に届くため、マラソン後の回復にもぴったりです。
🌬️ 酸素ボックスやヘルストロンなどによるリカバリーもおすすめ
マラソン後の疲労回復のもうひとつの選択肢として、
酸素ボックス(高気圧酸素ルーム)も注目されています。
マラソンのような長時間の有酸素運動では、体内の酸素が不足しがちになります。
筋肉や脳に十分な酸素が届かないと、乳酸が蓄積し、疲労やだるさが残る原因に。
酸素ボックスでは、通常よりも高い気圧環境で酸素濃度を高めることで、
血液中に「溶解型酸素」と呼ばれる酸素を増やし、細胞の隅々まで酸素を届けるサポートをします。
これにより――
・疲労物質の分解促進
・筋肉や関節の修復サポート
・睡眠の質の向上
・頭の疲れや集中力低下の改善
といった効果が期待できます。
特にレース後1〜3日以内に利用すると、筋肉痛の回復を早めたり、
「体のだるさが抜けない」という状態の改善にも役立ちます。
アクティブレスト(軽い運動)と酸素ボックスを組み合わせることで、
“動かしながら回復する”理想的なリカバリーが可能になります。
又、当院には医療用ヘルストロンという機器があります。ヘルストロンは、体に高電圧の電界をかける電位治療器です。
椅子に座ることで体全体が電界に包まれ、全身に作用する仕組みです。疲労回復が期待でき、アスリートなども使っているようです。私は、トレーニング後など愛用しています。
🌈 アクティブレストで得られる“前向きな回復”
アクティブレストや酸素ボックスを取り入れると、
・筋肉痛が早く和らぐ
・体の重さが減り、翌朝が軽い
・気持ちが前向きになる
といった変化を実感する方が多いです。
「疲れているのに、なんだか動ける」「また走りたくなってきた」
――そんな感覚が戻ってきたら、回復がうまくいっているサインです。
🏃♂️ 次の大会に向けて ― “疲労を抜く勇気”を
走ることが好きな人ほど、すぐに次の練習を始めたくなります。
でも、マラソン後の身体の中ではまだ修復が続いています。
疲労を抜かないまま再開してしまうと、
思うようにスピードが出なかったり、ケガのリスクが高まったり。
「しっかり休む」「緩める」ことも、立派なトレーニングの一部です。
アクティブレストや酸素ボックスを取り入れながら、自分の身体と対話する時間を持ってみましょう。

💬 まとめ
マラソンは、ゴールで終わりではなく「回復のスタート」。
・軽く動いて血流を促すアクティブレスト
・栄養とビタミンによる内側からのケア
・酸素ボックスやヘルストロンなどでのリカバリー
これらを組み合わせることで、
身体をやさしく整えながら、次のステージへと進む準備ができます。
走り終えた自分へのご褒美に、「動いて休む」時間をプレゼントしてあげてくださいね。
🌿 クリニックからのひとこと
当院では、マラソンや運動後の疲労回復をサポートするため、
酸素ボックス・温熱療法・ストレッチ指導・栄養相談など、
体の回復力を高めるリカバリープランをご用意しています。
大会後のケア、次の大会へ向けたコンディション調整など、
お気軽にご相談ください。

この記事の監修・執筆者
かなざわ整形外科・婦人科 院長 金沢 正幸
資格
医学博士/日本整形外科学会専門医/
日本整形外科学会リハビリテーション医/ 日本整形外科学会リウマチ医/
日本整形外科学会スポーツ医/ 日本医師会認定スポーツ医/日本体育協会公認スポーツドクター
所在地
〒814-0003 福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F
アクセス
地下鉄「西新駅」より徒歩約4分/西鉄バス「脇山口」より徒歩約2分
※婦人科は女性専門医が診察にあたります。