🏁 走り終わってからが本当の勝負
― マラソン後のアクティブレストとリカバリーのすすめ ―
42.195kmを走り切ったあとの達成感。
ゴールラインを越えた瞬間、こみ上げる喜びと安堵、そして疲労感――。
マラソンを完走した方なら、誰もが味わったことがある感情だと思います。
でも、実は“マラソンはゴールしたあとが本番”とも言われています。
大会後の過ごし方次第で、次の走りが変わる。
そんな「アクティブレスト」という考え方を中心に、マラソン後のケアとリカバリーのポイントをお話しします。
🧘♂️ アクティブレストとは?
最近よく耳にする「アクティブレスト」。
直訳すると「積極的休養」といいます。
「休養」と聞くと、“何もしないで休む”イメージを持ちますよね。
しかしアクティブレストは、“軽く体を動かすことで疲労回復を促す”という逆転の発想です。
たとえば、マラソン後に軽くウォーキングしたり、ストレッチをしたり、プールで泳いだり。
これらの軽い運動が血流を良くして、筋肉の中に溜まった疲労物質(乳酸など)を流してくれます。
結果的に筋肉痛の軽減や回復スピードのアップにつながります。
トップアスリートも、レース翌日に軽いジョグやサイクリングを行うことがありますが、
それはまさに「アクティブレスト」。
“動いて休む”ことが、体を早く元気に戻す鍵なのです。
🕊️ マラソン直後の過ごし方 ― まずは「回復モード」に切り替えよう
🩵 レース直後はしっかり水分・栄養補給を
ゴール後の身体は、脱水とエネルギー枯渇の状態。
スポーツドリンクや水で水分・電解質を補いながら、炭水化物でエネルギーをチャージ。
また、筋肉修復のためにたんぱく質やビタミンCも意識的に摂りましょう。
鶏むね肉・魚・豆腐・ゆで卵などの良質なたんぱく質、
キウイ・オレンジ・ブロッコリーなどのビタミンCを豊富に含む食材がオススメです。
筋肉の炎症をやわらげ、疲労の回復を助けてくれます。
💧 入浴と睡眠もリカバリーの基本
レース直後は筋肉に微細な損傷や炎症が起きています。
熱いお湯に長く浸かるよりも、まずはぬるめ(38℃前後)のお風呂でじっくり温めるのが◎。
翌日以降は温冷交代浴で血流を促すのも効果的です。
そして、何より大事なのが「睡眠」。
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、傷ついた筋肉が修復されていきます。
寝る直前のスマホやアルコールは控えめに、深い眠りを意識してみましょう。
🏃♀️ マラソン後1週間のアクティブレスト計画
🗓️ 【1〜2日目】しっかり休む+軽く動く
・まずは身体の炎症反応を落ち着かせる期間。
・軽いウォーキングやストレッチで、血流を保ちましょう。
・筋肉をまったく動かさないよりも、やさしく動かすことで回復が早まります。
💡おすすめ:短時間の散歩、足首まわし、寝る前の軽いストレッチ。
🗓️ 【3〜5日目】アクティブレスト期
筋肉痛が落ち着いてきたら、少しずつ体を動かします。
・軽いジョギング(普段のペースの半分以下)
・スイミングやエアロバイクなど、関節にやさしい運動
・ヨガやピラティスなども効果的です。
「体を整える」意識で、呼吸を深く、リズムを大切に。
気持ちいい範囲で体を動かすのがポイントです。
🗓️ 【6〜7日目】再始動の準備
疲労感が抜け、体が軽く感じられたら短めの距離からランを再開。
ペースはゆっくりでOKです。
走り終わったあとはストレッチ・入浴・栄養補給を忘れずに。
🍽️ 栄養とビタミンの力を味方に
アクティブレストを効果的にするには、栄養サポートも大切です。
とくにビタミンCは、運動による酸化ストレスを和らげ、筋肉修復を助ける働きがあります。
長距離ランでは活性酸素が増え、筋肉や血管にダメージを与えることがあります。
ビタミンCはその酸化を抑え、疲労を軽くする“抗酸化ビタミン”。
さらに、コラーゲン合成を助けることで筋肉・関節の修復もサポートします。
💊 吸収効率の高い**リポソーム型ビタミンC(Lipo Cなど)**は、
胃腸に負担をかけずに効率よく体に届くため、マラソン後の回復にもぴったりです。
🌬️ 酸素ボックスによるリカバリーもおすすめ
マラソン後の疲労回復のもうひとつの選択肢として、
**酸素ボックス(高気圧酸素ルーム)**も注目されています。
マラソンのような長時間の有酸素運動では、体内の酸素が不足しがちになります。
筋肉や脳に十分な酸素が届かないと、乳酸が蓄積し、疲労やだるさが残る原因に。
酸素ボックスでは、通常よりも高い気圧環境で酸素濃度を高めることで、
血液中に「溶解型酸素」と呼ばれる酸素を増やし、
細胞の隅々まで酸素を届けるサポートをします。
これにより――
・疲労物質の分解促進
・筋肉や関節の修復サポート
・睡眠の質の向上
・頭の疲れや集中力低下の改善
といった効果が期待できます。
特にレース後1〜3日以内に利用すると、筋肉痛の回復を早めたり、
「体のだるさが抜けない」という状態の改善にも役立ちます。
アクティブレスト(軽い運動)と酸素ボックスを組み合わせることで、
“動かしながら回復する”理想的なリカバリーが可能になります。
🌈 アクティブレストで得られる“前向きな回復”
アクティブレストや酸素ボックスを取り入れると、
・筋肉痛が早く和らぐ
・体の重さが減り、翌朝が軽い
・気持ちが前向きになる
といった変化を実感する方が多いです。
「疲れているのに、なんだか動ける」「また走りたくなってきた」
――そんな感覚が戻ってきたら、回復がうまくいっているサインです。
🏃♂️ 次の大会に向けて ― “疲労を抜く勇気”を
走ることが好きな人ほど、すぐに次の練習を始めたくなります。
でも、マラソン後の身体の中ではまだ修復が続いています。
疲労を抜かないまま再開してしまうと、
思うようにスピードが出なかったり、ケガのリスクが高まったり。
「しっかり休む」「緩める」ことも、立派なトレーニングの一部です。
アクティブレストや酸素ボックスを取り入れながら、
自分の身体と対話する時間を持ってみましょう。
💬 まとめ
マラソンは、ゴールで終わりではなく「回復のスタート」。
軽く動いて血流を促すアクティブレスト、
栄養とビタミンによる内側からのケア、
そして酸素ボックスによる酸素リカバリー。
この3つを組み合わせることで、
身体をやさしく整えながら、次のステージへと進む準備ができます。
走り終えた自分へのご褒美に、
「動いて休む」時間をプレゼントしてあげてくださいね。
🌿 クリニックからのひとこと
当院では、マラソンや運動後の疲労回復をサポートするため、
酸素ボックス・温熱療法・ストレッチ指導・栄養相談など、
体の回復力を高めるリカバリープランをご用意しています。
大会後のケア、次の大会へ向けたコンディション調整など、
お気軽にご相談ください。

〒814-0003
福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F
かなざわ整形外科・婦人科
■地下鉄「西新駅」より徒歩約4分
■西鉄バス「脇山口」より徒歩約2分
院長 金沢 正幸
医学博士
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会リハビリテーション医
日本整形外科学会リウマチ医
日本整形外科学会スポーツ医
日本医師会認定スポーツ医
日本体育協会公認スポーツドクター
※婦人科は女性専門医が診察にあたります。
再挑戦の夏から、下関へ ― サブ4への挑戦記
~46歳からのマラソン再出発~
昨年、私は初めてフルマラソンに挑戦しました。
出場したのは「福岡マラソン2024」。
結果はネットタイム5時間5分。何とか完走できたものの、後半は脚が止まり、ちょこちょこ歩きながら完走。
それでも、ゴール後の達成感は格別で、「もう一度、自分の足で限界を超えたい」と心に決めました。
福岡マラソン落選、そして下関へ
今年の春、再び福岡マラソンにエントリー。
しかし結果は「落選」。
残念でしたが、何か決めないと練習しないたちなので、1週間後に開催される下関海響マラソンへの出場を即決。
“再挑戦の舞台”が決まりました。
ここからが、私の2025年の挑戦のはじまりです。
7月からのトレーニング再始動
昨年のマラソン以降、実はトレーニングはほとんどしていませんでした。
だからこそ、7月に再び走り出したときは、まるでゼロからのスタート。
去年の練習開始時よりは走れましたが、又走れる足を作るところからスタート。
それでも、7月は合計100km。
暑い中でも“走る体”を少しずつ取り戻す時期でした。
8月:ガーミン導入で意識が変わる
8月は71km。
距離は少し減ったものの、この月にガーミンのランニングウォッチを購入しました。
ペース、心拍、ピッチ、ストライド――。
これまでもスマートウォッチで、心拍数や走行距離は計測していましたが、より「見える化」されたことで、モチベーションが一気に上がりました。
いろんな機能がついていて、楽しい…。
走るたびに自分の成長を確認でき、練習が科学的に変わっていく感覚がありました。
9〜10月:積み上げた300kmの軌跡
| 月 | 距離 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 7月 | 100km | 走る体の再構築。ジョグ中心 |
| 8月 | 71km | ガーミン導入、ペース管理開始 |
| 9月 | 155km | 5km走×3本、週末のロングジョグ |
| 10月 | 120km | ペース走中心+疲労抜き。10/17に30km走 |
累計450kmほど
昨年とは比べものにならないほど“準備した”という自信があります。
1kmベスト:4分27秒
5kmベスト:23分13秒
10kmベスト:50分28秒
(※ランニング中のラップのベスト)
そして10月17日には30km走を完遂。
ペースを維持し、最後まで脚が止まらなかったことが大きな手応えでした。
リカバリーを支えた「3つの回復アイテム」
今年の練習では、「走ること」だけでなく「整えること」を徹底しました。
特に役立ったのがこの3つ👇
酸素カプセル
ロング走後の疲労感が激減。
翌朝の脚の軽さが全く違いました。睡眠の質も向上。
干渉波治療
ふくらはぎやハムストリングの張りを早めにケア。
筋肉の回復を促してくれました。
ヘルストロン
練習後のリラックス目的で使用。
全身の血流が良くなり、翌日の疲労感が軽減。
仕事をしながらの練習は、どうしても疲労が溜まります。
だからこそ、「リカバリー」が続けるための鍵。
この3つのサポートがなければ、今回の積み上げは実現できなかったと思います。
🎯 サブ4への作戦
今回の目標は明確です。
「サブ4」=4時間切り。
昨年の5時間5分から、約1時間以上の短縮を狙います。
そのために採用したのが、小出義雄監督の著書
『30km過ぎで一番速く走るマラソン』で紹介されている“後半型の走り”です。
果たして30kmからペースがあげれるものなのか?あまり自信がないですが、実践してみます。
📊 サブ4ペースプラン
| 区間 | ペース | 累計時間 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 0〜5km | 6’00/km | 0:30 | 体を温める・無理しない |
| 5〜10km | 5’50/km | 0:59 | 呼吸を整える・フォーム安定 |
| 10〜20km | 5’45/km | 1:56 | リズムを一定に・脚を温存 |
| 20〜30km | 5’35/km | 2:52 | 集中力を切らさない |
| 30〜35km | 5’25/km | 3:19 | 勝負区間。小出式「加速」開始 |
| 35〜42km | 5’20〜5’30/km | 3:57 | ラストスパートで勝負! |
トータル:3時間57分前後(サブ4)想定
レース中の工夫と準備
音楽プレイリスト:
序盤はゆったり、後半はアップテンポ。
リズムで心を持ち上げる構成。
Amazon music(プレイリスト公開予定)
携行アイテム:
・ロキソニン(痛み対策)
・芍薬甘草湯(足のつり予防)
・リポC(ビタミン補給・疲労回復)
長丁場のレースでは、「体調」「メンタル」「補給」の3点がそろって初めて走り切れます。
特にリポCは、疲労感の軽減や集中力維持に心強い味方です。
応援してくれるみなさんへ
応援ナビというアプリをインストールすると出場ランナーの名前を入力すると当日追跡が可能です。良かったら追いかけてみてください!
終わりに
いよいよ本番直前。
体調も整い、準備は万全です。昨年の自分を超えてきます!
下関の海風を感じながら、42.195kmを駆け抜けてきます。
果たして46歳の再挑戦――サブ4達成できるのか?
酸素カプセルや干渉波、ヘルストロンなどの回復サポートは、
マラソンだけでなく日常生活の疲労回復や睡眠改善にも役立ちます。
走る人も、走らない人も――“整える時間”が、明日の元気につながります。整いたい人お待ちしてます!
🏁下関海響マラソンまであと1週間!直前の過ごし方と万全の体調管理
こんにちは。昨年の福岡マラソンで初マラソンを経験し、今年は下関海響マラソンで2度目の挑戦を控えている46歳の市民ランナーです。
目標は「サブ4」。正直、去年初マラソンなので、年齢的に考えても高い壁だとは思いますが、やるだけやってみます。
そのために夏から積み重ねてきたトレーニングも、いよいよ仕上げの段階に入りました。
ここから1週間は、「走力を伸ばす期間」ではなく「調子を整える期間」です。最後の1週間をどう過ごすかで、当日の走りが大きく変わります。この記事では、直前期の練習・食事・睡眠・体調管理について詳しくまとめ、さらに整形外科医としての視点からもアドバイスをお伝えします。
1. ラスト1週間の練習の考え方
本番前は「休みすぎても、走りすぎても」失敗につながります。理想は次のような流れです。
日曜〜火曜:軽めのジョグ(5〜8km)、ストレッチ重視
水曜:最後のスピード刺激(3〜5km、少しペースを上げて)
木曜以降:ウォーキングや2〜3kmのジョグ程度で調整
ここで大切なのは「脚をフレッシュな状態に保つ」こと。筋肉にダメージを与えるような練習は避けます。
2. 栄養管理 ― カーボローディングとバランス食
マラソン直前の食事は、単なる“炭水化物増し”ではなく、計画的に進める必要があります。
1週間前〜3日前:通常の食事。タンパク質と野菜をしっかり摂り、疲労回復を優先。
3日前〜前日:炭水化物(ご飯・パスタ・パン)を意識して増やし、体内にグリコーゲンを蓄える。
当日の朝:消化の良いおにぎり、バナナ、エネルギージェルなど。脂質は避ける。
また、ビタミンやミネラルも忘れてはいけません。私自身はリポCを活用して免疫力を維持しています。直前の風邪対策はとても大切です。
3. 睡眠 ― ゴールデンタイムを確保
本番前は緊張して眠れないこともあります。そのため「前日だけでなく、3日前から睡眠を整える」ことがポイントです。
寝る前のスマホを控える
サウナや入浴で体温を一度上げる
酸素ボックスを利用してリラックスする
「眠れなくても横になって休めれば大丈夫」と割り切ることも、メンタル面で大切です。
4. 体調管理とケガの予防
直前期は体調を崩す人が多い時期です。特に:
風邪・胃腸炎などの感染症
急な捻挫や転倒
走りすぎによる膝や足の痛み
これらを避けるためには、練習量を落とすだけでなく、日常生活の動作にも注意が必要です。階段の上り下りや荷物の持ち方など、ちょっとした不注意でケガをしてしまうこともあります。
5. 整形外科でできるサポート
もし直前に違和感が出た場合、整形外科でできることはあります。
軽度の炎症に対する物理療法
テーピング指導
インソールによる足の負担軽減
「レースに出られるか不安」というランナーの駆け込み相談もよくあります。1週間前であっても、適切に対処すれば当日に間に合わせられるケースは少なくありません。
6. 心の準備
最後の1週間は「焦らないこと」が最大の戦略です。
「もっと練習しなきゃ」と思う気持ちは自然ですが、ここで詰め込むとケガや疲労につながります。むしろ「これまで頑張った自分を信じる」ことが、最高の準備になります。
まとめ
下関海響マラソンまであと1週間。ここからは「整える」「休める」「信じる」がキーワードです。体と心をリラックスさせ、当日スタートラインに立ったとき「よし、やれる!」と胸を張れる状態にしておきましょう。
私自身も同じランナーとして挑戦します。みなさんと下関の街で一緒に走れることを楽しみにしています!

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かなざわ整形外科・婦人科
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院長 金沢 正幸
医学博士
日本整形外科学会専門医
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日本整形外科学会スポーツ医
日本医師会認定スポーツ医
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⚽️ 西南学院大学サッカー部イベントマッチ ― 応援する喜びを感じた一日
10月19日(土)、西南学院大学サッカー部の公式戦イベントマッチが行われました。あいにくの曇り空。少し肌寒い気温でしたが、会場は熱気に満ちていました。何とか雨は降らずに、風は少し強いものの日差しも強くなく気持ちよく観戦できました。多くの観客がスタンドを埋め、ピッチの上では熱い戦いが繰り広げられました。私たちも当院としてスポンサー参加し、横断幕を掲出してチームを応援しました。そして何より、日頃クリニックに通ってくれている選手たちが、懸命にプレーする姿を目にすることができたことが、とても感慨深い時間となりました。

キックオフ前には、挨拶させていただく時間もいただきました!

🌟 プロの試合とはまた違う「大学サッカーの楽しさ」
スタンドから試合を見ていて感じたのは、大学サッカーならではの“距離の近さ”です。
Jリーグや代表戦のような大舞台ももちろん魅力的ですが、学生たちの一生懸命な姿には、また違った力があります。
仲間と声を掛け合い、最後までボールを追いかけるその姿に、思わずこちらも体が前のめりになってしまいました。
観客席には家族、OB、地域の方々――さまざまな人の姿があり、応援の声が重なり合ってスタンドがひとつになる瞬間がありました。
U10のクラブチームの子供たちも大声でチャントを歌いそれはまさに、「応援する楽しさ」そのものでした。




試合は、前半17分まさかの先制点を許す展開に。1分後すぐ取返し1-1の同点としました。
後半は、攻め続けシュートを多く放ち続けるもフィニッシュには至らず…。引き分けとなりました。
リーグ戦の順位は、開幕から守り続けてきた首位を熊本学園大学に譲る形となりました。残り3節、直接対決を制して首位に返り咲いてほしいものです!

💬 “推し”がいることの楽しさ
今回あらためて感じたのは、「推しがいることの幸せ」です。
日頃クリニックで治療やリハビリを頑張っている選手が、ピッチの上で躍動する姿を見ると、自然と胸が熱くなります。
プロ選手や有名チームを応援するのとはまた違い、“自分が関わっている人”の頑張りを目の当たりにする感動があります。
スポーツを知らなくても、その選手の努力を知っていると、プレーの一つ一つが心に響きます。
そして、自分が少しでもその選手の力になれたのかもしれないと思うと、まるで家族の試合を見ているような温かい気持ちになります。

👏 応援することの力
応援とは、ただ声を出すだけではありません。
応援することで、私たち自身も力をもらっている――そう感じる瞬間が何度もありました。
たとえば、自分の子どもの運動会や部活動の試合を見ているとき。
プレーの出来がどうであれ、そのひたむきな姿に胸が熱くなり、つい声が大きくなってしまう。
その感覚とまったく同じものが、大学サッカーの応援にもありました。
選手たちは全力で走り、倒れてもすぐに立ち上がる。
その姿を見るだけで、「ああ、自分も頑張ろう」と前向きな気持ちになれます。
応援とは、相手を支えることでありながら、同時に自分の心を満たす行為でもあるのだと思います。

⚽️ 選手たちへ ― 本当におつかれさまでした
今回のイベントマッチには、アビスパ福岡の岩崎選手の登場や、U10の子どもたちの大会など、たくさんの企画が準備されていました。
ピッチの上だけでなく、観客席にも「サッカーがつなぐ輪」が広がっていたのが印象的でした。
西南学院大学サッカー部の皆さん、素晴らしい試合をありがとうございました。
ケガや痛みを乗り越えて、この日のために努力を重ねてきた姿を知っているからこそ、心からの拍手を送りたいと思います。
🌈 おわりに ― 身近な応援が、地域を元気にする
スポーツを通して生まれる絆は、地域を元気にします。
今回のイベントマッチは、まさにその象徴のような一日でした。
プロの試合ほど華やかでなくても、身近な誰かを応援する時間には、かけがえのない価値があります。
推しがいる日常は、ちょっとした日々の励みになり、人生を少し豊かにしてくれます。
これからも当院は、地域のスポーツを支え、頑張る選手たちを応援していきます。
西南学院大学サッカー部、これからもがんばれ!🔥
部員の皆さん、選手の皆さんお疲れさまでした!
そして、応援に来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。

🏃♂️下関海響マラソンまであと2週間!調整期の過ごし方とリカバリーの重要性
こんにちは。現在46歳。昨年は福岡マラソンでフルマラソンに初挑戦し、5時間5分53秒で完走しました。今年は2回目のチャレンジとして「下関海響マラソン2025」に挑みます。目標は“サブ4”――つまり4時間を切ることです。
本番まで残すところ2週間。福岡マラソンに出る方は、あと3週間ですね!
ここからは「追い込み」ではなく「仕上げと調整」の時期です。この記事では、私自身のトレーニング状況、リカバリーの工夫、整形外科医としての視点を交え、同じように大会に挑むランナーの皆さんに役立つ情報をお伝えしていきたいと思います。
1. ここまでの練習の振り返りと調整期の考え方
マラソンの練習は「走り込み」と「疲労の回復」のバランスが重要です。夏から秋にかけては、20km走やロングジョグを中心にスタミナづくりを意識してきました。特に8月〜9月は暑さに苦しめられましたが、その中で積み重ねた走行距離は確実に力になっていると感じています。
2週間前の今は、「量を減らしつつ質をキープする」段階です。具体的には:
20kmを超える走り込みはここで終了
インターバルやビルドアップ走で脚を動かす感覚を残す
週の合計距離は7割程度に落とす
過度な走り込みは疲労を残すだけでなく、直前のケガにつながります。むしろ「もう少し走りたい」と感じるくらいで切り上げるのが理想的です。
2. リカバリーの工夫 ― 疲労を抜いて力を残す
ランナーにとって疲労回復はトレーニング以上に大切です。私自身、以下の方法を愛用しています。
サウナで自律神経を整える
トレーニング後のサウナは、血流を促進し、筋肉の代謝を高めます。ととのう感覚だけでなく、睡眠の質が上がることも実感しています。
酸素ボックスで酸素をチャージ
高気圧・高酸素環境は、疲労物質である乳酸の代謝をサポートしてくれます。翌日の脚の軽さが違うので、週1〜2回は利用するようにしています。
ヘルストロンで自律神経と血流を改善
医療機器であるヘルストロンも取り入れています。全身に微弱な電流を流すことで血行を改善し、肩こりや疲労感を和らげる効果があります。練習で蓄積した「全身のだるさ」を取るのに役立っています。
ビタミンCサプリ「リポC」で細胞を守る
抗酸化作用のあるビタミンCは、筋肉の回復や免疫機能の維持に必須。リポCは吸収効率が高く、トレーニング後のリカバリーに欠かせない存在です。個人的には、サウナーの間で好まれているオロヤク(オロナミンCとヤクルトのカクテル)にリポCを混ぜて飲むのにはまっています。頑張った日は、ヤクルト1000を使用((笑))
3. ケガの予防と体のメンテナンス
マラソン直前に最も避けたいのは「ケガ」です。特に市民ランナーに多いのは:
足底筋膜炎
シンスプリント(すねの痛み)
膝の外側の痛み(腸脛靭帯炎)
これらは走行距離が増える時期に起こりやすい症状です。違和感を感じたら、我慢せずに早めに整形外科で相談してください。軽度の段階なら、テーピングやインソール調整、物理療法で症状を抑えつつ本番に臨むことが可能です。
4. 本番をイメージした準備
2週間前からは「レース本番を想定した準備」が大切になります。
レースシューズでの試走(10km程度)
当日使う補給ジェルを試してみる
スタート時間に合わせて朝食を食べる練習
これらを行うことで、本番当日の不安を減らし、身体を慣らしていくことができます。
5. 整形外科医としてお伝えしたいこと
ランナーにとって「体の声を聴くこと」は最も大切です。疲労骨折や重度の炎症を抱えたまま走ると、その後のランニング人生を台無しにしかねません。
当院でも、走る人のサポートを行っています。インソール作成、理学療法士によるストレッチ指導、物理療法機器を使った疲労回復など、ランナーに寄り添った医療を提供しています。
まとめ
マラソンまで残り2週間。ここからは「積み上げてきた力をいかにレース当日に出し切るか」が勝負です。走り込みを終え、回復を重視しながら、心と体を整えていきましょう。
ランナーの皆さんの挑戦が笑顔で終えられるよう、陰ながら応援しています。

〒814-0003
福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F
かなざわ整形外科・婦人科
■地下鉄「西新駅」より徒歩約4分
■西鉄バス「脇山口」より徒歩約2分
院長 金沢 正幸
医学博士
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会リハビリテーション医
日本整形外科学会リウマチ医
日本整形外科学会スポーツ医
日本医師会認定スポーツ医
日本体育協会公認スポーツドクター
※婦人科は女性専門医が診察にあたります。
⚽️西南学院大学サッカー部 公式戦イベント開催! ― みんなで応援しましょう!
みなさん、こんにちは。
秋も深まり、スポーツのシーズン到来ですね。
10月19日(土)、西南学院大学サッカー部の公式戦(九州サッカーリーグ第15節)が行われます!
今回はただの公式戦ではなく、**特別な「イベントマッチ」**として企画されており、大学サッカーの魅力をより多くの方に知っていただける絶好の機会になっています。
🌟 イベント内容 ― 見どころいっぱいの一日!
今回の試合は、いつもと一味違います。
アビスパ福岡・岩崎悠人選手がゲスト登場!
スピードと突破力に定評があり、各世代の代表にも名を連ねてきた岩崎選手。トッププロを間近で見られるチャンスは、学生にとっても観客にとっても大きな刺激です。
U10サッカー大会を同時開催!
地域の子どもたちが参加し、未来のスター候補生たちがピッチを駆け回ります。子どもたちにとって「大学生やプロと同じ舞台に立つ」経験は忘れられない思い出になるでしょう。
大学サッカーの迫力、プロ選手の存在感、そして次世代の子どもたちの熱気。まさに「サッカーのお祭り」といえる一日です。
🏃 西南学院大学サッカー部とは?
西南学院大学サッカー部は、福岡を拠点に活動する伝統あるチームです。
日々の厳しい練習に取り組み、公式戦では一戦一戦に全力を尽くしています。
大学スポーツの魅力は「ひたむきさ」。
学業と両立しながらサッカーに情熱を注ぐ選手たちはとても輝いています。
それぞれの背景を持つ学生たちが同じ目標に向かい、仲間と共に戦う姿は、観る人の心を強く動かしてくれます。
🏥 当院とサッカー部の関わり
当クリニックには、西南学院大学サッカー部の選手が通院しており、ケガの治療やリハビリ、日常のコンディショニングを通してサポートをしています。練習着には当院の名前を入れていただいてます。
スポーツ選手にとって、ケガや痛みは避けて通れないものです。
しかし「適切な治療」と「正しいリハビリ」を受けることで、復帰までの道のりをより安全に、そして効率よく進めることができます。
💡 私たちが大切にしている考え方
診療にあたって私が常に心がけているのは、「ただ治す」だけで終わらせないことです。
標準的な診断や治療はもちろん大切ですが、それに加えて、
選手一人ひとりの 競技特性やプレースタイル に合わせたアドバイス
ポジションごとに異なる 身体への負荷 を考慮した復帰プラン
試合復帰までの道のりにおける 個別のニーズや不安への対応
こうした点を丁寧に見極め、医学的な視点と競技特性の理解を組み合わせながら診療しています。
例えば同じ「足のケガ」でも、ポジションや競技によって求められる動きが違いますし、復帰に必要な段階的な負荷のかけ方も異なります。
その違いを踏まえたリハビリや運動指導を行うことで、再発リスクを減らし、安心して競技に戻れるようにしています。
スポーツ選手にとって「復帰後にどんなプレーができるか」が最も重要です。
だからこそ、一律ではなく、一人ひとりに寄り添ったサポートを大切にしています。
🎌 当院もスポンサーとして応援します!
今回のイベントマッチにあたり、当院もスポンサーとして横断幕を掲出し、西南学院大学サッカー部を応援します。
横断幕には、私たちの「選手たちへのエール」と「地域スポーツへのサポートの気持ち」を込めています。
当日は、私自身もスタンドから熱い声援を送る予定です。
📣 みなさんへ ― 一緒に応援に行きましょう!
大学サッカーは、プロの試合とはまた違う魅力があります。
仲間を信じ、声をかけ合い、最後まで走り切る。
その姿勢は、観る人に「自分も頑張ろう」と勇気を与えてくれます。
10月19日は、学生たちの情熱、プロ選手の迫力、子どもたちの笑顔――
それらを一度に味わえる特別な一日です。
ぜひ会場に足を運び、西南学院大学サッカー部を一緒に応援しましょう!
⚽️さいごに
スポーツには「人と人をつなぐ力」があります。
大学生、地域の子どもたち、プロ選手、そして応援する私たち。
このイベントは、まさにサッカーを通じて地域が一つになる瞬間です。
西南学院大学サッカー部の皆さんの健闘を祈りつつ、当クリニックもこれからも全力でサポートしていきます。
がんばれ、西南学院大学サッカー部!🔥

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整形外科と婦人科 ― 意外な組み合わせが生み出す新しい診療のかたち
こんにちは。
当院は「整形外科」と「婦人科」という、一見すると珍しい診療科の組み合わせを持つクリニックです。実はこれは偶然の産物で、私が整形外科、妻が婦人科を専門としていたというだけなのです。しかし開業してから日々の診療を通じ、両科が隣り合っているからこそできるサポートがあると日々強く感じるようになりました。
今回はその“意外な相性の良さ”について、実際の患者さんのケースを交えてご紹介したいと思います。
病院勤務時代には気づけなかった関係性
勤務医だった頃、整形外科と婦人科が直接やりとりをする機会は多くありませんでした。
MRIで偶然、子宮筋腫を発見したり、婦人科から腫瘍の骨転移の相談を受けたりする程度で、両者は「ほとんど接点がない診療科」という印象が正直なところでした。
ところが、クリニックという地域医療の場で診療を続けていると、整形外科と婦人科は実は非常に近い領域で患者さんを支えていることに気づいたのです。
更年期世代に多い“重なり合う症状”
婦人科、更年期外来に来られる方の多くは、肩こり・腰痛・手指の関節痛などの整形外科的な症状を併せ持っています。
一方、整形外科を肩や膝の痛みで受診された方が、実は更年期障害による不調(のぼせ・不眠・気分の落ち込みなど)を抱えていることも珍しくありません。
🩺 ケース① 50代女性
「最近、腰と膝が痛くて…」と整形外科を受診。詳しく伺うと、同時にホットフラッシュや気分の落ち込みもありました。婦人科でのホルモン補充療法を組み合わせることで、関節痛も更年期症状も一緒に改善に向かいました。
こうした“体全体の変化”を一か所で診られるのは、患者さんにとって大きな安心につながっています。
当院だからできること①
婦人科診察と一緒にリハビリ・物理療法が可能
一般的な婦人科クリニックでは、肩こりや腰痛に対して電気治療やリハビリを受けることはできません。しかし当院では整形外科が併設されているため、更年期で婦人科にかかった方も、腰痛に対する電気治療や運動器のリハビリを受けられます。
🩺 ケース② 40代女性
「婦人科で更年期といわれたけど、腰も重くて…」と受診。婦人科診察の後、整形外科リハビリ室で電気治療を受け、姿勢改善のリハビリも開始。徐々に症状が和らぎ、「婦人科で診てもらいながら体のケアもできるのがありがたい」と笑顔で話してくださいました。
当院だからできること②
骨粗鬆症をトータルで診る
骨粗鬆症は婦人科と整形外科の両方に関わる代表的な病気です。特に閉経後の女性では発症リスクが高く、婦人科的なホルモンの影響と、整形外科的な骨の評価や骨折予防の治療が密接に関係します。
🩺 ケース③ 70代女性
婦人科の検診で骨密度低下を指摘。整形外科で詳しく検査し、骨粗鬆症の薬物治療を開始。同時に運動療法や栄養指導を行い、骨折予防を一緒に取り組んでいます。
当院だからできること③
家族で通える安心感
整形外科と婦人科がそろっていることで、ご家族全員で受診いただけるケースも増えています。
子どもがスポーツでけが → 整形外科へ
お母さんは更年期症状や婦人科検診 → 婦人科へ
おばあちゃんは骨粗鬆症の検査 → 整形外科と婦人科で連携
🩺 ケース④ 中学生の息子さんとお母さん
サッカーで足首を痛めた息子さんを連れて整形外科へ。診察のついでにお母さんも「最近生理不順が気になっていて…」と婦人科を受診。その日のうちに親子そろって解決の糸口を見つけることができました。
このように一つのクリニックで家族それぞれの健康を支えられるのも、当院ならではの強みです。
私たちも、定期的に婦人科受診されたときに、息子さん元気にサッカーやっていますか?など近況を聞くのが楽しみです!
当院だからできること④
スポーツをする女性を支える
最近はスポーツに取り組む女性も多く、整形外科にはケガやオーバーユース(使いすぎによる障害)で来院される方が多いです。
その一方で、競技や試合の日程に合わせて「月経周期を調整したい」といった相談もあります。これらは整形外科単独では対応できませんが、当院では婦人科と連携してトータルにサポートが可能です。
🩺 ケース⑤ 学生アスリート
大会を控える学生さん。膝の痛みで整形外科を受診した際に「試合の日と生理が重なりそう」と相談がありました。ちょっとその辺は、整形外科での対応は難しい…。婦人科と連携して月経移動の指導を行い、安心して試合に臨むことができました。
おわりに
整形外科と婦人科。
一見かけ離れて見える診療科ですが、実際に地域で診療していると、患者さんの体と心を支えるうえでとても密接に関わっていることを肌で感じております。
更年期世代の不調と関節の痛み
骨粗鬆症の予防と治療
家族みんなで受診できる安心感
女性アスリートへのトータルサポート
こうした強みを生かして、私たちは「整形外科 × 婦人科」という独自の組み合わせで、患者さんの人生を支える診療を続けてまいります。
どうぞお気軽にご相談ください。

〒814-0003
福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F
かなざわ整形外科・婦人科
■地下鉄「西新駅」より徒歩約4分
■西鉄バス「脇山口」より徒歩約2分
院長 金沢 正幸
医学博士
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会リハビリテーション医
日本整形外科学会リウマチ医
日本整形外科学会スポーツ医
日本医師会認定スポーツ医
日本体育協会公認スポーツドクター
※婦人科は女性専門医が診察にあたります。
こんにちは。
今年もフルマラソンの季節が近づいてきました。今年は残念ながら福岡マラソンの抽選に落選したため、私は 11月2日(日)開催の下関海響マラソン2025 に出場します。
昨年は「福岡マラソン」で初フルマラソンに挑戦し、タイムは 5時間5分53秒(ネットタイム)。
完走できた喜びは大きかったものの、30km以降で失速し「もっと走れるはずだ」という悔しさが残りました。
そして今年。2回目の挑戦となる今回は、目標を明確に定めています。
サブ4(4時間切り)!
十分な準備ができたと言われたならば、仕事の後にトレーニングをするのはなかなかきついものでした。
フルマラソン1か月前は「追い込み」と「調整」のバランスが大切な時期です。
走り込みで自信をつけつつ、疲労をため込みすぎないよう意識しています。
昨年の反省から、「練習量よりも体調管理」を重視しています。
現在46歳。年齢を重ねると「いかに回復するか」が結果を左右すると感じます。
そこで、練習と同じくらい力を入れているのがリカバリーです。
「走る」「休む」「整える」のサイクルを意識することで、無理なく練習を積み重ねられています。
マラソンは心身を大きく成長させてくれますが、膝・足首・腰などに負担がかかるスポーツでもあります。
ランナーに多いトラブルとしては、
こうした症状は「まだ我慢できる」と放置すると悪化してしまうことが多いです。
整形外科では、
といった形で、ランナーの皆さんを支援できます。
違和感の段階で相談していただくことが、大きなケガを防ぎ、大会当日のパフォーマンスを守ることにつながります。
下関の街並みと海を感じながら、笑顔でゴールする自分をイメージし、残り1か月を丁寧に過ごしていきます。
そして当日は サブ4達成 を目指して走り抜きます!
📣 ランナーの皆さん、一緒に頑張りましょう。
もし体の不安やケガでお困りのことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

〒814-0003
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かなざわ整形外科・婦人科
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院長 金沢 正幸
医学博士
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※婦人科は女性専門医が診察にあたります。
インフルエンザ予防接種 2025年シーズンの展望とエビデンス
明日より高齢者の方へのインフルエンザ予防接種も開始となります。昨日は、なるべくやさしくわかりやすいを心がけたインフルエンザのお話をしました。
今回は少し、難しい話もあるかもしれませんがデータなど入れたお話をしますね。
〜今年の流行状況とワクチンの効果について〜
はじめに
インフルエンザは毎年冬季に流行を繰り返す急性呼吸器感染症であり、日本国内でも数百万人規模の罹患者が発生しています。特に高齢者や基礎疾患を有する患者にとっては、重症化や死亡のリスクが高く、ワクチン接種による予防が重要です。
2025年シーズンは例年より早期にインフルエンザ患者の発生が確認されており、厚生労働省の定点報告でも8月下旬から増加傾向が見られています[1]。本稿では、インフルエンザの基本的な疫学、今年の流行状況、ワクチンの有効性と限界、副反応、さらに最新の研究データを踏まえ、医療従事者・一般市民双方に役立つ情報を整理します。
インフルエンザの基礎知識
ウイルスの種類と変異性
インフルエンザウイルスはA型、B型、C型に分類されます。
インフルエンザウイルスは抗原変異(ドリフト)を毎年起こすため、前年の免疫が十分に働かない場合が多く、毎シーズンの流行が繰り返されます。
流行の季節性と2025年の特徴
一般的な流行パターン
日本では例年12月頃から患者数が増加し、1月〜2月にピークを迎えます。しかし、ここ数年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、インフルエンザの流行時期や規模に変動が見られています。
2025年の流行傾向
インフルエンザワクチンの有効性
ワクチン株の選定
ワクチン株は、世界で分離されたウイルス株とワクチン候補株の反応性や、ワクチン製造所における製造効率などを踏まえた総合的な見地から評価・選定されています。国内のインフルエンザHAワクチンについては、WHOの推奨事項及び製造販売業者での対応に要する期間等を踏まえ、2025-26 期以降は3 価のワクチンによる接種を前提として対応することとなっています。
2025-26 期のインフルエンザワクチンからは、3価ワクチンに変更となっています。
我が国における2025-26 期のインフルエンザワクチンは、以下の株からなる3 価ワクチンであり、2024-25 期から A/H3N2株の1 株が変更となり、B型株(山形系統)が除かれ
ました。
A 型株
A/ビクトリア/4897/2022(IVR-238)(H1N1)
A/パース/722/2024(IVR-262)(H3N2)
B 型株
B/オーストリア/1359417/2021(BVR−26)(ビクトリア系統)
ワクチン接種の社会的意義
インフルエンザは学校・職場などで集団発生しやすいため、ワクチン接種は個人防御だけでなく集団免疫形成に寄与します。特に医療従事者や教育・保育現場で働く人の接種は、社会的な感染拡大防止に大きな役割を果たします。
接種対象とスケジュール
接種推奨対象者
厚生労働省では、以下の人々を重点的に接種対象としています。
接種回数
効果発現と持続期間
副反応と安全性
主な副反応
アレルギーについて
かつては卵アレルギー患者での接種が問題となったが、現在のワクチン製造技術では重度の卵アレルギー患者でも安全に接種できることが多いと報告されています。ただし重度アナフィラキシー既往例では慎重な判断が必要です。
最新の研究と課題
高齢者における免疫応答低下
高齢者では免疫老化の影響でワクチン効果が低下することが知られています。そのため、高用量ワクチンやアジュバント添加ワクチンの研究が進んでいます。米国ではすでに65歳以上を対象とした高用量ワクチンが承認され、日本でも今後の導入が検討されています。
COVID-19との同時流行(ツインデミック)
新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が懸念されており、診断・治療の混乱を避けるためにもインフルエンザワクチン接種は重要です。また、新型コロナワクチンとの同時接種も安全性が確認されており、効率的な予防が可能となっています[4]。
ユニバーサルワクチンの開発
毎年の株選定に依存しない「ユニバーサルワクチン」の研究が進んでいます。ウイルスの保存的な領域(HAステム領域など)に対する免疫誘導を目指した臨床試験が進行中であり、今後の実用化が期待されます。
実臨床でのポイント
まとめ
2025年シーズンは例年より早い時期からインフルエンザ患者が確認されており、大規模流行の可能性が懸念されます。ワクチンの発症予防効果は限定的ではあるものの、重症化予防効果は明確であり、社会的な感染拡大抑制にも寄与します。
高齢者や基礎疾患を有する患者、小児や妊婦、医療従事者などは積極的に接種を受けるべきであり、特に今年は早めの接種が望まれます。最新の研究では、より効果的なワクチンの開発も進んでおり、将来的には毎年の流行に左右されない予防が実現する可能性があります。
医療従事者は、最新のエビデンスを踏まえた情報提供と接種勧奨を行うことで、患者と社会の健康を守る重要な役割を担っています。
📌 参考文献
1.厚生労働省 感染症発生動向調査 インフルエンザ定点報告 2025年9月速報
2.CDC. Seasonal Influenza Vaccine Effectiveness, 2024-2025.
3.Jefferson T, et al. Vaccines for preventing influenza in healthy adults. Cochrane Database Syst Rev.
4.WHO. Guidance on influenza and COVID-19 co-administration.

〒814-0003
福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F
かなざわ整形外科・婦人科
■地下鉄「西新駅」より徒歩約4分
■西鉄バス「脇山口」より徒歩約2分
院長 金沢 正幸
医学博士
日本整形外科学会専門医
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日本整形外科学会スポーツ医
日本医師会認定スポーツ医
日本体育協会公認スポーツドクター
※婦人科は女性専門医が診察にあたります。
先々週の9月12日の「マラソンの日」にちなんでマラソンとトレーニング、リカバリーについてお話ししました。
先週、わたくし個人も今年もマラソンチャレンジについての記事を書きました。
今や健康志向の高まりとともに、市民ランナーの数も年々増加し、フルマラソンやハーフマラソン、あるいは10kmや駅伝など、幅広い層がランニングを楽しんでいます。
しかしマラソンというスポーツは、体への負担が非常に大きいことでも知られています。42.195kmという長距離を走り切るためには、心肺機能や筋力だけでなく、「いかに効率よく回復するか」 という視点が極めて重要です。
今回のブログでは、マラソン後のリカバリー方法として注目を集めている 酸素ボックス(高気圧酸素療法:HBOT/軽度高気圧酸素療法:mHBOT) について、科学的な研究データをもとに解説していきます。一般の方にも理解しやすい形で、「なぜ効果があるのか」「どのように取り入れるのが現実的か」を掘り下げてみましょう。
まずは酸素ボックスの基本から。
私たちが普段呼吸で取り込む酸素は、そのほとんどが血液中の ヘモグロビン に結合して体中へ運ばれます。これを 「ヘモグロビン結合型酸素」 といいます。
一方、血液には酸素が「そのまま溶け込んでいる状態」でも存在しており、これを 「溶解型酸素」 と呼びます。
通常の大気圧下では、溶解型酸素はごくわずかしか存在しません。しかし、酸素ボックスの中では大気圧より高い圧力(例:1.2〜2.5気圧)と高い酸素濃度を利用するため、血液中により多くの酸素が溶け込むことができます。
つまり酸素ボックスのメリットは、酸素を「赤血球だけでなく血漿にも運ばせる」ことで、普段は酸素が届きにくい微小血管や疲労部位に酸素を供給できる という点にあります。
この溶解型酸素の増加が、疲労回復やケガの治癒を助けるメカニズムのひとつと考えられています。
疲労の一因としてよく挙げられるのが「乳酸」です。運動強度が高まると筋肉内でエネルギー代謝が切り替わり、乳酸が産生されます。乳酸そのものが悪者というわけではありませんが、濃度が高くなると筋肉の働きを制限し、「重だるさ」や「動かない感覚」として現れます。
Sueblinvongら(2004) の研究では、激しい運動後に酸素ボックス(2.5 ATA, 100%酸素)を30分利用したグループは、通常の休息や酸素吸入のみのグループに比べて 血中乳酸の除去速度が有意に速い ことが示されました。
つまり、酸素ボックスを利用すると「疲労物質が早く体から抜ける」可能性があります。ただし、この研究の酸素ボックスは、当院の酸素ボックスより気圧が非常に高く、酸素濃度も高くなっています。比較的大掛かりな装置で、治療効果も期待できる反面、酸素中毒や、耳抜きが難しい方には不向きです。感染治療や、難治性の骨折などで比較的大きな病院においてある場合があります。
Parkら(2018) は、軽度高気圧酸素(約1.3気圧)を運動前後に利用した試験を行い、運動後30分時点での乳酸濃度低下や疲労感の軽減を報告しました。
また、Gušićら(2024) は、サッカー選手を対象に試合後の酸素ボックス使用を検討した結果、血液マーカーやジャンプ・スプリント能力に大きな差はなかったものの、「体調の自己評価(Hooper Index)」が改善 することを示しました。
つまり、客観的な数値だけでなく、「体が楽になった」「翌日が軽い」といった感覚的な回復を実感しやすい のも酸素ボックスの特徴です。当院での酸素ボックスは、この軽度高気圧酸素に該当します。比較的手軽に利用でき、酸素中毒などのリスクもなく安全に行えるというメリットがあります。
マラソンやランニングで多いのは、筋肉痛や腱・靭帯の炎症、疲労骨折など。こうしたケガの回復に酸素ボックスはどのように役立つのでしょうか?
酸素供給が増えると、組織の修復に必要なエネルギー(ATP)産生が高まります。
高気圧酸素療法は 炎症や腫れを抑え、血流を改善する作用 があり、軟部組織の回復を早める可能性が報告されています。
疲労骨折に関してはまだ限定的な研究ですが、骨の治癒促進効果を示すデータも出てきています。
つまり、酸素ボックスは「疲労の抜けを速くするだけでなく、組織の修復をサポートする」可能性があるのです。
世界のトップアスリートの中には、日常的に酸素ボックスを利用している人が少なくありません。オリンピック選手やプロサッカー選手が遠征時や大会前後に使用している事例も数多く報告されています。
特に重要なのは、彼らが「試合や練習の翌日も最高のコンディションを保つ」ために使っている という点です。
一般ランナーにとっても、「翌日の疲労を残さないこと」は練習の継続性やケガ予防につながるため、プロと同じ発想で取り入れる価値があります。
研究や実際の使用例から、酸素ボックスの活用方法をまとめると以下のようになります。
頻度:週1〜2回(定期的に使う方が効果的)
時間:30〜60分
タイミング:長距離走やインターバルなど高強度練習の直後、または大会後
目的別のイメージ
疲労回復:運動直後に使う
ケガの回復:炎症がある時期に継続的に使う
コンディショニング:大会や記録会前後に使用
具体的には、試合の翌日や、合宿などのハードな練習後にリカバリーとして使用するのはおすすめです。
又、パフォーマンス向上を期待して、溶解型酸素の恩恵を期待するのであれば、大切な試合前などに体の中に溶解型酸素をため込んでおくのも良いのではないでしょうか?
もちろん酸素ボックスにも注意すべき点があります。
単回利用の効果は一時的:継続的な利用が推奨されます。
誰にでも万能ではない:持病や耳鼻のトラブルがある場合には使用できないケースがあります。
高すぎる圧力はリスク:安全性の確保された施設で利用することが重要です。
つまり、酸素ボックスは「魔法の治療」ではなく、あくまで 科学的根拠のある補助的リカバリー手段 として正しく使うことがポイントです。
マラソンや長距離ランニングは、体に大きな負担を与えるスポーツです。だからこそ「走ること」と同じくらい「回復すること」が重要です。
酸素ボックスは、
血中の溶解型酸素を増やし、微細な組織まで酸素を届ける
疲労物質の除去や主観的疲労感の軽減に役立つ
炎症やケガの回復を助ける可能性がある
プロアスリートも利用している
といった特徴を持ちます。
週1〜2回の継続利用をうまく取り入れることで、練習の質を落とさず、ケガを防ぎ、より長くランニングを楽しめる体をつくることができるでしょう。
次のマラソンに向けて、ぜひ「走る練習」だけでなく「回復の練習」にも目を向けてみてください。

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院長 金沢 正幸
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※婦人科は女性専門医が診察にあたります。