涼しくなって動きやすい10月に、転倒が増える理由 気温差と「動き始め」の落とし穴 ― 秋こそ注意したい体の変化 ―

涼しくなって動きやすい10月に、転倒が増える理由|かなざわ整形外科・婦人科

こんにちは。かなざわ整形外科・婦人科リハビリ室です。

10月に入り、朝夕が涼しくなった、外に出やすくなった、「やっと動ける季節になった」と感じている方も多いのではないでしょうか。実際、10月は一年の中でも活動量が増えやすい月です。一方で、リハビリ室ではこの時期、「久しぶりに外に出たら転びそうになった」「歩く距離を増やしたら、膝や腰が痛くなった」といった相談が増えてきます。

10月は「動ける季節」だが「整っているとは限らない」

7〜9月の間、多くの高齢者の方は、暑さを避けて外出を控える、家の中で過ごす時間が増える、歩く距離・回数が減るという生活になっていました。10月になると、涼しくなった安心感、用事や外出の再開で、一気に動く量が増えます。しかし体の中では、筋力・バランス・持久力は、まだ夏仕様のままということが少なくありません。

気温差が体に与える影響

10月は、朝夕は冷える、日中は暖かい、日によって寒暖差が大きいという特徴があります。この気温差は、筋肉のこわばり、関節の動きにくさ、反応の遅れを引き起こしやすく、転倒リスクを高める要因になります。

「歩けると思ったけど、足が出なかった」

久しぶりに少し長く歩いた、横断歩道や段差でつまずいた、とっさに足が出なかった。これは、注意力の低下ではなく、体の反応速度が落ちていることが原因である場合が多くあります。10月は、活動量が増える、気温差が大きい、筋力・バランスがまだ戻っていないという条件が重なり、「動く機会が増えた分だけ、転倒のチャンスも増える」時期です。

※体の反応や筋力の状態には個人差があります。転びそうになることが増えた、歩行に不安を感じるという場合は、自己判断せず一度ご相談ください。

転倒の先にある「骨折」のリスク

高齢者の転倒で特に注意が必要なのが、骨折です。太ももの付け根、背骨、手首の骨折は、入院・手術・生活範囲の縮小につながることもあります。その背景にあるのが、骨粗鬆症です。

「症状がないから大丈夫」とは限りません

骨粗鬆症は、痛みがない、見た目で分からないまま進行することも多い病気です。転倒して初めて、「骨が弱くなっていたと分かった」というケースも少なくありません。10月は、外出しやすく、検査を受けやすい時期でもあります。

10月のリハビリの役割

10月のリハビリでは、歩き方、立ち上がり、バランス、筋力の戻り具合を確認しながら、転びにくい動き、無理のない活動量を一緒に整理していきます。ご自身の体の状態をチェックしたい方は、ロコモティブシンドロームについても参考にしてみてください。

無理をしない通院スタイルも大切です

10月は、外出はできるが体力は万全ではないという方が多い時期です。そのため、週2〜3回の運動器リハビリ、体調や疲労に合わせて物理療法のみで体を整える日を組み合わせて通院される方も多くいらっしゃいます。「今日は軽めに」という選択肢があることで、通院を続けやすくなります。

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まとめ:10月は「動き出す前の確認」が大切

10月は、動きやすい、外出しやすい一方で、体が追いついていないまま動き出しやすい月です。転ばない、ケガをしない、秋を安心して過ごす。そのためにも、今の体の状態を一度確認し、整えてから動くという視点を大切にしてみてください。

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文責:かなざわ整形外科・婦人科 リハビリ室
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2026年10月21日