皆さんこんにちは
間もなく冬季オリンピック始まりますね。寝不足な方が増えてくる2週間となりそうですが…
本日は
朝起きると肩が痛いのはなぜ?
― 診断・検査・治療まで含めて解説します ―
「朝起きたときだけ肩が痛いんです」
外来で非常によく聞く症状です。
日中はそこまで気にならないのに、起床時だけ強く痛む。
「寝方が悪かっただけかな?」と様子を見る方も多いですが、原因によって対応は大きく異なります。
朝起きたときに肩が痛くなる主な原因
(※軽症)
横向きで同じ肩を下にして寝ている
枕が合っておらず首〜肩に負担が集中している
👉 動かすと比較的早く軽くなるのが特徴です。
② 肩関節そのものの炎症(肩関節周囲炎・腱板炎)
(※要注意)
いわゆる「五十肩」は、突然強い痛みから始まることもあります。
朝が一番つらい
動かし始めが特に痛い
一定の角度で鋭い痛みが出る
この段階で放置すると、関節が固くなる(拘縮)リスクがあります。
③ 首(頚椎)由来の痛み
(※見逃されやすい)
首を動かすと肩の痛みが変わる
肩〜腕に重だるさやしびれ
肩を動かしても痛みの場所が一定
👉 肩ではなく神経の痛みのことがあります。
整形外科で行う診断の考え方
整形外科ではまず、痛みの出る動作、可動域の制限の有無、首と肩、どちらを動かすと症状が変わるか
を診察で丁寧に確認します。
この段階で
「肩の問題か/首の問題か」
「炎症か/拘縮か」
をある程度絞り込みます。
基本的にまず行う検査
骨の変形
石灰沈着
関節のアライメント
を確認します。
※レントゲンで異常がなくても、痛みの原因が否定されるわけではありません。
必要に応じて行う検査
超音波検査・MRI
腱板損傷
強い炎症
神経の圧迫
が疑われる場合には、追加検査を検討します。
治療は「原因」によって変わります
炎症が主体の場合
消炎鎮痛薬(積極的に痛みを取ることはとても大切です)
注射治療(症状に応じて判断)
安静(無理な運動は避ける)局所の安静を保つことは、とても大切です。
消炎鎮痛目的に適宜行う物理療法
動かしにくさ(拘縮)が出始めている場合
早期からのリハビリ
痛みを悪化させない可動域訓練
👉 安静にしすぎると逆効果になることがあります。
首由来の痛みの場合
首への負担軽減
姿勢・生活動作の見直し
肩だけを治療しないことが重要
放置してはいけないサイン
夜間痛で目が覚める
痛みが徐々に強くなっている
肩が上がらなくなってきた
しびれを伴う
これらは早めの評価が望ましいサインです。
最後に
朝起きたときの肩の痛みは、
「様子見でよいケース」と
「きちんと評価すべきケース」がはっきり分かれます。
原因を整理することで、
無駄な我慢
不必要な安静
を避けることができます。
気になる症状が続く場合は、
一度整形外科でご相談ください。
この記事の監修・執筆者
かなざわ整形外科・婦人科 院長 金沢 正幸
資格
医学博士/日本整形外科学会専門医/
日本整形外科学会リハビリテーション医/ 日本整形外科学会リウマチ医/
日本整形外科学会スポーツ医/ 日本医師会認定スポーツ医/日本体育協会公認スポーツドクター
所在地
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