整形外科BLOG
ヘルストロン(電位治療器)とは?仕組みと期待できる効果をわかりやすく解説

ヘルストロン(電位治療器)とは?仕組みと期待できる効果をわかりやすく解説

当院には、整形外科の診察・リハビリのほかに、「ヘルストロン」という機器をご用意しています。「電位治療器って何?」「本当に効果があるの?」というご質問をいただくことが多いため、この記事では仕組みと期待できる効果について、できるだけわかりやすくご説明します。

なお、ヘルストロンは医療機器として承認されている効能の範囲があり、当院でも承認範囲を超えた効果を保証するものではありません。効果には個人差がある点も、あらかじめご了承ください。


1. ヘルストロンとはどんな機器か

電位治療の仕組み

ヘルストロンは、体に直接電流を流す機器ではありません。イメージとしては、地球と、その上空にある電離層との間にもともと存在している微弱な電場を、機器の中で人工的に再現しているようなものです。椅子やベッドに座る・横になるだけで、体を「空気のような電場」でやさしく包み込む治療法とされています。ビリビリとした刺激や痛みを伴うものではなく、多くの方が「じんわり温かい」「リラックスできる」といった感覚を得られると言われています。

1963年から医療機器として承認されている歴史

電位治療器は、日本で1963年に医療機器として承認されて以来、長年にわたり病院や治療院で使われてきた実績があります。


2. 承認されている効能

電位治療器として医療機器承認を受けている効能は、「頭痛、肩こり、不眠症、慢性便秘の緩解」です。この4つが、公式に認められている効能の範囲になります。それ以外の症状に対する効果を標榜するものではなく、あくまで「緩解(症状がやわらぐこと)」を目的とした機器である点にご留意ください。効果の感じ方には個人差があります。

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言葉で説明するよりも、実際に座っていただくのが一番分かりやすいかもしれません。ご来院の際に、お気軽にスタッフへお尋ねください。▶ 24時間WEB予約はこちら


3. こんな症状・お悩みのある方に

承認された効能に沿ってご紹介すると、次のようなお悩みをお持ちの方から、電位治療器についてお問い合わせをいただくことが多い印象です。

頭痛・肩こりが続いている方

デスクワークやスマートフォンの使用などで、慢性的な頭痛・肩こりに悩まれている方は少なくありません。

不眠でお悩みの方

寝つきが悪い、夜中に目が覚めてしまうといった不眠の症状は、日常生活の質にも大きく関わります。

慢性的な便秘でお悩みの方

特に更年期世代の女性は、便秘の症状を訴えられる方が多い傾向にあります。

いずれも、まずは根本的な原因(整形外科的な問題か、婦人科的な要因か、生活習慣の影響かなど)を確認することが大切です。当院では、必要に応じて診察と組み合わせながらご案内しています。


4. 当院でのご利用について

ヘルストロンは医療機器であるため、正しい使い方をすることで効果が期待できる一方、誤った使い方は体調不良や機器の不具合につながる可能性があります。ご利用の際は、当院スタッフが利用時間や頻度についてご案内いたしますので、初めての方もご安心ください。

酸素ボックスとの違い

当院には酸素ボックスもございますが、こちらは高気圧・高濃度酸素環境によって疲労回復などをサポートするものです。電位治療器とは仕組みも期待できる作用も異なりますので、お悩みの内容に応じてスタッフにご相談いただくと選びやすいかと思います。


5. ご利用にあたっての注意点

電位治療器は医療機器全般に共通する注意点として、体内にペースメーカーなど電子機器を植え込まれている方、妊娠中の方、その他持病をお持ちの方は、使用できない場合や、事前に医師への確認が必要な場合があります。ご不安な点がある方は、ご利用前に必ずスタッフまたは医師にご相談ください。


まとめ

ヘルストロンは、頭痛・肩こり・不眠症・慢性便秘の緩解を目的として医療機器承認を受けている電位治療器です。体に電流を直接流すものではなく、電場の中でやさしく体を包み込むような治療法とされています。効果には個人差がありますので、まずは一度体験いただき、ご自身の体調と相談しながら続けていただくのがおすすめです。

🩺 ヘルストロンについてのご相談

頭痛・肩こり・不眠・便秘でお悩みの方は、整形外科・婦人科どちらの視点からもご相談いただけます。まずはお気軽にご来院ください。

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よくある質問

Q. どのくらいの頻度で利用すればいいですか?

ご希望の症状や体調によって異なります。ご来院の際にスタッフへご相談ください。

Q. 痛みやしびれを感じることはありますか?

電流を直接流す治療ではないため、強い刺激や痛みを伴うものではないとされています。「じんわり温かい」と感じる方が多いようです。気になる感覚があれば、その場でスタッフにお伝えください。

Q. 整形外科の治療と一緒に利用できますか?

はい、多くの場合は診察・リハビリと組み合わせてご利用いただけます。詳しくは診察時に医師にご相談ください。

2026年08月31日
頭痛薬が手放せない方へ。緊張型頭痛とヘルストロンの関係

肩や首のこりから頭痛につながる「緊張型頭痛」。頭痛薬が手放せないという方も多いのではないでしょうか。

緊張型頭痛とは

緊張型頭痛は、首や肩まわりの筋肉の緊張、血流の悪化が関係しているといわれる頭痛です。デスクワークやスマートフォンの長時間使用による姿勢の崩れが背景にあることも多く、肩こりを伴うケースが少なくありません。

頭痛の中でも最も頻度が高いタイプとされ、締め付けられるような痛みが数十分から数日間続くこともあります。

緊張型頭痛と片頭痛の違い

頭痛には大きく分けて「緊張型頭痛」と「片頭痛」があります。緊張型頭痛は頭全体が締め付けられるような痛みで、体を動かしても悪化しにくいのが特徴です。一方、片頭痛はズキズキとした拍動性の痛みで、光や音に敏感になったり、動くと痛みが強くなったりすることがあります。両方の特徴を併せ持つ方や、判断が難しいケースもあるため、自己判断せず医師に相談することが大切です。

緊張型頭痛を悪化させやすい生活習慣

  • 長時間、同じ姿勢でのデスクワークが続いている
  • スマートフォンを見る時間が長く、うつむき姿勢が多い
  • 枕の高さが合っていない
  • 肩や首を冷やしやすい環境で過ごしている
  • ストレスや睡眠不足が続いている

思い当たる項目がある方は、まず生活習慣の見直しから始めることをおすすめします。

ヘルストロンが利用されることがある理由

ヘルストロンは、医療機器として頭痛に対する効果が認められている電位治療器です。全身が電界に包まれることで血流の改善が期待され、肩こりに伴う頭痛の緩和を目的に利用されることがあります。

薬に頼らず体調を整えたいという方にもご利用いただいています。

頭痛薬に頼りすぎることが気になる方へ

市販薬や処方薬は、つらい症状を和らげるために有効な選択肢のひとつです。ただし、使用頻度の高さが気になる場合や、根本的な体調管理もあわせて行いたいという方は、薬以外のアプローチを相談してみるのもひとつの方法です。頭痛薬を頻繁に使用すると、まれに「薬物乱用頭痛」と呼ばれる状態につながることもあるため、使用頻度が気になる方は一度医師にご相談ください。

頭痛ダイアリーをつけてみましょう

いつ、どんな時に頭痛が起こったか、痛みの強さ、頭痛薬を使用したかどうかを記録しておくと、診察の際に原因や傾向を把握するのに役立ちます。デスクワークが続いた日、睡眠不足の日、ストレスが強かった日など、頭痛が出やすいパターンが見えてくることもあります。

その頭痛、肩こりが原因かもしれません。まずは診察でご相談ください。

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今日からできるセルフケア

肩甲骨まわりのストレッチ

両肩をゆっくり大きく回す、両手を組んで前方に伸ばし背中を丸める、といった動作を1時間に1回程度取り入れることで、肩や首まわりの血流の停滞を防ぐ助けになります。

目の疲れをためない工夫

スマートフォンやパソコンの画面を長時間見続けると、目の疲れが首や肩のこりにつながることがあります。作業の合間に遠くを見る、意識的にまばたきをするなど、目を休める工夫も取り入れてみましょう。

こんな方は一度ご相談を

  • 頭痛薬を頻繁に使っている
  • 肩こりがひどく、頭痛を伴うことが多い
  • 薬以外の選択肢も知りたい

頭痛の原因はさまざまですので、まずは診察で原因を確認することが大切です。緊張型頭痛以外の頭痛が隠れている場合もあるため、自己判断せず医師にご相談ください。

よくある質問

Q. ヘルストロンだけで頭痛薬をやめられますか?
A. 自己判断で薬の使用を中止することはお控えください。体調の変化を見ながら、医師と相談のうえで進めていくことをおすすめします。

Q. どれくらいで効果を感じられますか?
A. 個人差がありますが、継続して利用することで体調の変化を実感される方が多くいらっしゃいます。

Q. 頭痛がひどい時にすぐ受けられますか?
A. 症状によっては他の治療が適している場合もあります。まずは診察で頭痛の種類や原因を確認させてください。

福岡市早良区西新・かなざわ整形外科・婦人科

#### 肩こり由来の頭痛に|保険診療のヘルストロン

医療用ヘルストロンを4台導入。保険診療の物理療法として、再診の方は3割負担で約300円程度からご利用いただけます。

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まとめ

緊張型頭痛は、肩や首のこりと関係が深い頭痛です。生活習慣の見直しとあわせて、ヘルストロンのような体調管理の選択肢を取り入れることもできます。気になる症状がある方は、まず診察でご相談ください。

薬に頼りすぎない体調管理を、一緒に考えましょう。

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2026年08月28日
夏休みが終わる頃に、どっと疲れが出る理由 ―「自分のことは後回し」になりやすい8月の体 ―

夏休みが終わる頃に、どっと疲れが出る理由 ―「自分のことは後回し」になりやすい8月の体 ―

こんにちは。
かなざわ整形外科・婦人科リハビリ室です。

8月は自分のケアを後回しにしやすい時期

8月は夏休み。
お子さんがいるご家庭では、

  • 朝から晩まで子どもが家にいる
  • 食事や生活リズムが乱れがち
  • 自分の時間が取りにくい

という状況が続きます。

この時期、女性の方からこんな声をよく聞きます。

「なんとなく疲れが抜けない」
「肩や腰がずっと重い」
「夏休みが終わったら、どっと疲れが出そう」

よくある具体例 ―「夏休みなので、リハビリは一旦お休みします」

実際に8月になると、

「子どもが夏休みなので、
しばらくリハビリに来られなくて…」

とおっしゃる方も少なくありません。

決して珍しいことではなく、
8月は“自分のケアを後回しにしやすい月”です。

ただその一方で、

  • 肩こり
  • 腰の重だるさ
  • 体のこわばり

は、知らないうちに蓄積していきます。

8月の疲れは「体」だけの問題ではありません

8月の不調は、

  • 暑さ
  • 冷房
  • 睡眠不足

だけでなく、

  • 常に気を張っている
  • 休む時間が細切れ
  • 自分のペースが作れない

といった生活全体の負荷が影響していることが多くあります。

特にお母さん世代では、
「自分が後回しになるのは仕方ない」と感じやすくなることがあります。

その肩こり・重だるさ、放っておいて大丈夫ですか?

無理を溜め込む前に、一度体の状態を確認してみませんか?短時間でできる物理療法のご案内も可能です。
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「完全に休む」か「我慢する」以外の選択肢

8月は、

  • 定期的な運動器リハビリの時間が取れない
  • まとまった外出が難しい

という方も多い時期です。

そのため当院では、

  • しっかりリハビリを行う日
  • 子どもの予定の合間に、
    物理療法のみで体を整える日

を組み合わせて通院される方もいらっしゃいます。

「今日は短時間で整える」
という選択肢があることで、
完全にケアを中断せずに済む場合もあります。

プラセンタ注射と体のケアを組み合わせる方も

更年期治療として、

  • プラセンタ注射で定期的に通院されている方が
  • 注射の前後に
    リハビリや物理療法を受けて帰られる

というケースも、8月は特に増えます。

「今日は注射だけ」
「今日は体を整える日」

と、その日の余力に合わせて選べることが、
通院を続けやすくするポイントになります。

夏休み明けに向けて、今できること

8月の疲れは、

  • 夏休みが終わった瞬間
  • 9月に入ってから

一気に表に出ることも少なくありません。

その前に、

  • 体の緊張をリセットする
  • こわばりを溜め切らない
  • 自分の体に一度目を向ける

ことで、
夏休み明けを少し楽に迎えられることがあります。

まとめ:8月は「自分の体を放置しない月」

8月は、

「今は仕方ない」
「夏休みが終わってから」

と、自分のケアを後回しにしやすい月です。

ですが、

  • 短時間でも
  • 軽めでも

体を整えること自体に意味があります。

夏休みを乗り切ったお母さんの体は、
思っている以上に頑張っています。

どうか、
「何もしないまま終わらせない」
という選択肢も持ってみてください。

更年期のケアも、プラセンタ注射のご相談も

体だけでなく、女性ならではの不調もまとめてご相談いただけます。夏の疲れが出やすい今、婦人科の視点からもチェックしてみませんか?
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文責:かなざわ整形外科・婦人科 リハビリ室
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2026年08月26日
ヘルストロンは週に何回受ければいい?正しい頻度の目安

「ヘルストロンは、どれくらいの頻度で受けるのが効果的ですか?」診察でよくいただく質問です。今回は、頻度の考え方について解説します。

基本は「継続」が大切

ヘルストロンは、1回の利用で劇的に変化するものではなく、継続して利用することで体調の変化を実感しやすいといわれています。マッサージや整体のように「その場で楽になる」タイプの施術とは異なり、体質改善的なアプローチに近いイメージです。

電位治療は、全身の血流や自律神経の状態に働きかける治療のため、1回受けただけで劇的な変化を感じる方は多くありません。むしろ「気づいたら以前より体が軽い」というように、少しずつ変化を実感される方が多い傾向にあります。

頻度の目安

症状の程度によって異なりますが、慢性的な肩こりや体調管理を目的とする場合、週に1〜2回程度を目安に継続される方が多くいらっしゃいます。当院のスタッフも、昼休みなどを利用して定期的に利用しています。

ご自身に合った頻度については、診察のうえで医師にご相談ください。

目的別の頻度の考え方

  • 体調管理・予防目的:週1回程度を目安に継続
  • 慢性的な肩こり・冷えが気になる場合:週1〜2回程度
  • 症状が強く、集中的にケアしたい場合:診察のうえで頻度を相談

これはあくまで目安であり、症状や体調によって適した頻度は異なります。自己判断で頻度を決めるのではなく、まずは診察で医師に相談することをおすすめします。

頻度を決める際に考慮したいこと

症状の程度

慢性的な症状か、一時的な不調かによって、必要な頻度は変わります。症状が強い時期は頻度を上げ、落ち着いてきたら間隔を空けるなど、状態に応じて調整することも可能です。

生活スタイル

通院しやすい曜日や時間帯を考慮し、無理なく続けられるペースを見つけることが大切です。診察やリハビリのついでに利用することで、通院の負担を感じにくくなります。

体調の変化

効果を感じ始めるタイミングには個人差があります。数回利用してみて、体調の変化を確認しながら頻度を調整していくとよいでしょう。

通院のタイミングを決める3つのポイント

  • 症状の程度(慢性的か、一時的か)
  • 生活スタイル(通院しやすい曜日・時間帯)
  • 体調の変化(効果を感じ始めるタイミング)

無理のない範囲で、続けやすいペースを見つけることが大切です。

ご自身に合った頻度は、診察でご相談ください。

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毎日受けても大丈夫?

ヘルストロンは刺激の少ない治療のため、頻度を高めにご利用いただくことも可能です。ただし、症状や体調によって適切な頻度は異なりますので、まずは診察でご相談ください。

頻度を空けすぎるとどうなる?

「忙しくて数週間空いてしまった」という場合でも、それまでの効果が完全に失われるわけではありません。ただし、継続することで実感しやすい治療のため、間隔が空きすぎると体調の変化を感じにくくなることがあります。無理のない範囲で、できるだけ継続することをおすすめします。

よくある質問

Q. 毎日通っても問題ありませんか?
A. 刺激の少ない治療のため、頻度を高めに利用いただくことも可能です。ご自身の症状や生活スタイルに合わせて、診察でご相談ください。

Q. 週1回では効果が感じられませんか?
A. 週1回程度でも継続することで体調の変化を実感される方は多くいらっしゃいます。頻度よりも継続することが大切です。

福岡市早良区西新・かなざわ整形外科・婦人科

#### 通いやすさが続けやすさに|保険診療のヘルストロン

再診の方は3割負担で約300円程度。診察後やリハビリの待ち時間にも利用できるので、無理なく継続いただけます。

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まとめ

ヘルストロンは継続することで体調の変化を実感しやすい治療です。ご自身に合った頻度は、診察のうえで医師にご相談ください。

続けやすいペースを、一緒に見つけましょう。

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2026年08月24日
デスクワークの肩こり、マッサージに行ってもすぐ戻る方へ ― ヘルストロンという選択肢 ―

「マッサージに行った直後は楽になるのに、数日でまた元通り」―そんな経験はありませんか。デスクワーク中心の生活では、一時的にほぐしても、同じ姿勢や生活習慣に戻れば肩こりも再発しやすくなります。

マッサージと物理療法、目的の違い

マッサージは筋肉を直接ほぐす施術です。一方でヘルストロンのような物理療法は、全身の血流や自律神経に働きかけることで、こりにくい体づくりを目指す治療です。どちらが優れているというより、目的が異なります。

マッサージは「今のこりを一時的にほぐす」ことに優れていますが、施術後の生活が変わらなければ、同じ負担が繰り返しかかり、こりが再発します。一方、ヘルストロンは即効性という点ではマッサージに劣る場合もありますが、継続することで血流や自律神経の状態そのものを整えていくアプローチです。

デスクワークで肩こりが悪化しやすい理由

長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用は、頭が前に出た姿勢になりやすく、首や肩の筋肉に常に負担がかかります。この状態が続くと血流が滞り、筋肉が硬くなって「こり」を感じやすくなります。マッサージで一時的にほぐしても、同じ姿勢に戻ればまた同じ負担がかかる、という悪循環に陥りがちです。

デスク環境のチェックポイント

  • モニターの高さが目線より低い
  • キーボードやマウスの位置が体から遠い
  • 椅子の高さが体に合っていない
  • 長時間、同じ姿勢のまま作業を続けている

マッサージを繰り返しても改善しない場合、こうした作業環境そのものが負担の原因になっていることがあります。

今日からできる簡単ストレッチ

1時間に1回程度、肩をすくめてストンと落とす動作を数回繰り返す、両手を組んで上に伸びをする、首をゆっくり左右に倒すなど、短時間でできるストレッチを取り入れるだけでも、血流の停滞を防ぐ助けになります。

慢性化した肩こりに大切なのは「継続」

一度の施術で完全に改善するケースは多くありません。慢性的な肩こりの場合、生活習慣の見直しと合わせて、定期的なケアを継続することが大切です。

ヘルストロンは保険診療の物理療法として利用でき、1回あたりの負担が少ないため、継続しやすいという特徴があります。マッサージのように毎回高い費用がかかるわけではなく、通院のたびに無理なく取り入れられる点も、継続のハードルを下げてくれます。

その場しのぎのケアから、根本的な体調管理へ。

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こんな方におすすめです

  • マッサージに行ってもすぐ戻ってしまう
  • 自費のケアを毎回続けるのは負担が大きい
  • デスクワークで同じ姿勢が長い
  • 肩こりだけでなく頭痛や眼精疲労も気になる

よくある質問

Q. マッサージとヘルストロン、どちらを選べばよいですか?
A. 目的によります。すぐにほぐしたい場合はマッサージ、継続的な体調管理を目指す場合はヘルストロンが向いています。併用されている方もいらっしゃいます。

Q. どれくらいの期間続ければ変化を感じられますか?
A. 個人差がありますが、週1〜2回程度を目安に継続される方が多くいらっしゃいます。まずは診察でご自身に合った頻度をご相談ください。

福岡市早良区西新・かなざわ整形外科・婦人科

#### 続けやすい保険診療のヘルストロン

再診の方は3割負担で約300円程度からご利用いただけます。医師の診察のうえで、あなたの症状に合った物理療法をご提案します。

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まとめ

マッサージで一時的に楽になっても再発を繰り返す場合は、継続しやすい保険診療のヘルストロンも選択肢の一つです。まずは診察でご相談ください。

繰り返す肩こりに、根本的な体調管理を。

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2026年08月21日
暑さで外出しない生活が続く8月 転倒・脱水・骨折リスクをどう防ぐ? ― 「動かない夏」を前提に考える体の守り方 ―

暑さで外出しない生活が続く8月
転倒・脱水・骨折リスクをどう防ぐ?

― 「動かない夏」を前提に考える体の守り方 ―

こんにちは。
かなざわ整形外科・婦人科リハビリ室です。

7月から続く強い暑さが、
8月に入っても収まる気配はありません。

高齢者の方からは、

「暑くて外に出なくなった」
「用事がない限り、家にいることが多い」

という声を多く聞くようになります。

ここ数年の夏は、
「無理に外出しない判断」が正しい場面も多い
一方で、
動かない生活が続くこと自体のリスク
意識する必要があります。

8月は「外に出ない生活」が固定化しやすい

7月はまだ、

  • 朝夕に少し歩く
  • 用事ついでに外出する

という方も多いのですが、
8月になると、

  • 1日中冷房の部屋で過ごす
  • 移動は最低限
  • 座っている時間が長い

という生活が当たり前になりやすくなります。

動かないことで起きやすい体の変化

外出や歩行が減ることで、

  • 太もも・お尻の筋力低下
  • 足が上がりにくくなる
  • 立ち上がりや方向転換が不安定になる

といった変化が起こりやすくなります。

これらはすべて、
転倒の前ぶれでもあります。

脱水は「転びやすさ」にも直結します

夏の脱水というと、

  • 熱中症

を思い浮かべがちですが、
高齢者では、

  • ふらつき
  • 立ちくらみ
  • 判断力の低下

として表れることも少なくありません。

特に、

  • 喉の渇きを感じにくい
  • トイレを気にして水分を控える

という方は、
自覚のないまま脱水が進むことがあります。

その転倒リスク、確認しておきませんか?

筋力の低下や骨の状態は、自分では気づきにくいものです。歩き方や体の使い方を一度チェックしてみませんか。
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転倒+骨折が生活を変えてしまうことも

高齢者の転倒で最も問題になるのが、
骨折です。

  • 手首
  • 背骨
  • 太ももの付け根

これらの骨折は、

  • 入院や手術が必要になる
  • 動くのが怖くなる
  • 生活範囲が一気に狭くなる

といった影響につながることもあります。

その背景にあるのが、
骨粗鬆症です。

骨粗鬆症は「症状が出ないまま進む」

骨粗鬆症は、

  • 痛みがない
  • 見た目では分からない

まま進行することも多い病気です。

そのため、

「特に困っていないから大丈夫」

と思っている方ほど、
一度状態を確認しておく(検診)ことが大切です。

8月は「無理をしない前提」で整える

8月は、

  • 暑さ
  • 外出負担

を考えると、
毎回しっかり動くリハビリが難しい方
少なくありません。

そのため、

  • 週2〜3回は運動器リハビリで体を整える
  • 体調が優れない日は、
    物理療法のみで体を整える

といった通院スタイルを取られる方も多くいらっしゃいます。

「今日は軽めで」
という選択肢があることで、
通院を無理なく続けやすくなります。

「何もしない夏」にしないために

8月は、

  • 無理な外出は控える
  • でも、体は放置しない

というバランスが大切な時期です。

  • 動きの確認
  • 体のこわばりを取る
  • 転倒・骨折のリスクを下げる

これらを夏のうちに整えておくことで、
秋以降の生活が大きく変わってきます。

まとめ:8月は「守りの月」

8月は、

「頑張る月」

ではなく、

「体を守る月」

です。

暑さで外に出ない生活が続くからこそ、
無理のない形で体の状態を確認し、
転倒・脱水・骨折を防ぐ準備をしていきましょう。

秋を安心して迎えるために

夏のうちに体を整えておくことで、転倒や骨折のリスクを減らすことができます。気になる方はお気軽にご相談ください。
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文責:かなざわ整形外科・婦人科 リハビリ室
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2026年08月19日
電気治療が苦手な方へ。ヘルストロンは「ビリビリしない」って本当?

「電気治療」と聞くと、ビリビリとした刺激を想像して身構えてしまう方も多いのではないでしょうか。実際、当院でも「電気は苦手なので…」とためらわれる患者さんは少なくありません。

しかし、ヘルストロンは一般的な低周波治療とは仕組みが異なり、刺激をほとんど感じない治療法です。今回はその理由を解説します。

「電流」ではなく「電界」を利用した治療

低周波治療や干渉波治療は、患部に電極を貼って電流を直接流す治療法です。そのため、ピリピリとした刺激を感じることがあります。

一方でヘルストロンは、椅子に座ることで体全体を高電圧の「電界」の中に置く治療法です。電流を直接流すわけではないため、刺激をほとんど感じません。

「電界」とはどんなものか

電界とは、電気を帯びた物体の周りに生じる空間のことです。ヘルストロンの椅子は、周囲に高電圧の電界を作り出し、そこに座った体全体が電界の中に置かれる仕組みになっています。体に直接電流を流すのではなく、電界の中に体を置くことで作用するため、電極を患部に貼って通電する治療とは体感がまったく異なります。

他の物理療法との違い

整形外科のリハビリでは、低周波治療・干渉波治療・超音波治療などさまざまな物理療法が使われます。これらは主に患部に直接アプローチする「局所療法」であるのに対し、ヘルストロンは全身が電界に包まれる「全身療法」という特徴があります。そのため、局所の痛みだけでなく、全身のだるさや自律神経の乱れが気になる方にも利用されています。

医療機器としての位置づけ

ヘルストロンは、厚生労働省の承認を受けた医療機器(電位治療器)です。肩こり・頭痛・不眠症・慢性便秘に対する効果が認められており、当院では保険診療の物理療法として提供しています。エステやリラクゼーション目的の家庭用機器とは異なり、医療機関での使用を前提に設計された機器です。

実際の施術の流れ

初めての方でも安心して受けていただけるよう、施術の流れをご紹介します。

1. 診察・確認

まずは医師の診察を受けていただき、症状や体の状態を確認します。ペースメーカーをご使用の方など、利用できない場合がありますので、既往歴や使用中の医療機器について事前にお申し出ください。

2. 椅子に座る

専用の椅子に座り、リラックスした状態で治療を受けます。服を着たまま、靴を脱ぐだけで利用できます。

3. 治療時間

1回の治療時間は15〜20分程度です。読書をしたり、目を閉じて過ごしたりと、リラックスして過ごされる方がほとんどです。

実際に受けた患者さんの感想

  • 体が温かくなる
  • リラックスして眠くなる
  • 思っていたより何も感じなかった
  • 座っているだけなので楽だった
  • 治療後、肩が軽くなった感じがした

「電気が苦手」という方にこそ、一度試していただきたい治療です。

よくある質問

Q. まったく何も感じませんか?
A. 個人差はありますが、電流を流す治療のような刺激はほとんどありません。人によっては、体が温かくなる、髪の毛が逆立つような軽い感覚を覚える方もいます。

Q. 痛みが強いときも受けられますか?
A. まずは診察で症状を確認したうえで、適した治療法をご提案します。ヘルストロンが適さない場合は、他の物理療法をご案内することもあります。

Q. 服装に指定はありますか?
A. 特別な着替えは不要です。普段の服装のまま、靴を脱いで椅子に座っていただくだけで受けられます。

こんな方に特におすすめです

  • 電気治療に苦手意識がある方
  • 高齢の方で刺激の強い治療に不安がある方
  • 初めて物理療法を受ける方
  • お子様と一緒に通院される方

不安な点があれば、施術前にスタッフや医師に遠慮なくお尋ねください。

福岡市早良区西新・かなざわ整形外科・婦人科

#### 刺激が少なく、座るだけ|保険診療のヘルストロン

医療用ヘルストロンを4台導入。保険診療の物理療法として、再診の方は3割負担で約300円程度からご利用いただけます。電気治療に不安がある方も、まずは診察でご相談ください。

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まとめ

ヘルストロンは「電流」ではなく「電界」を利用するため、刺激をほとんど感じない治療です。電気治療に苦手意識がある方も、安心してご相談ください。

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※福岡市・早良区西新近郊にお住まいの方へ

「ヘルストロンだけで様子を見よう」とせず、まずは整形外科専門医にご相談ください。当院(福岡市早良区・地下鉄西新駅すぐ)では、院長が直接診察したうえで、症状に合わせた適切な治療(ヘルストロンなどの物理療法・リハビリ・お薬による治療など)をご提案しています。「これくらいで受診していいのかな」という段階でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。

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2026年08月17日
肉離れはMRIを撮るべき? 費用・重症度・リハビリ・スポーツ復帰まで整形外科医が解説

スポーツ中に太ももの裏やふくらはぎに突然痛みが走り、「肉離れかもしれない」と受診される方は少なくありません。そこでよく聞かれるのが、「MRIまで撮った方がいいですか?」という質問です。

結論から言えば、肉離れだからといって全員にMRIが必要なわけではありません。 一方で、競技レベルが高い方、再発例、症状が強い方、大切な大会を控えている方では、MRIで得られる情報が治療や復帰計画に役立つことがあります。

この記事で最もお伝えしたいこと
MRIは「肉離れがあるかどうかを見るだけの検査」ではありません。
どこを、どの程度、どの組織まで傷めているのかを評価し、その後の治療や競技復帰を考えるための材料として使います。

肉離れ・スポーツ障害の診察をご希望の方へ

「MRIまで必要なのか分からない」という段階でも構いません。まず診察で状態を確認し、必要性を一緒に判断します。

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そもそも肉離れとは?

肉離れは、ダッシュ、ジャンプ、キック、急な方向転換などで筋肉に強い力が加わり、筋線維や筋腱移行部などが損傷するケガです。

特に多い部位は次の通りです。

  • ハムストリングス(太ももの裏)
  • 大腿四頭筋(太ももの前)
  • 下腿三頭筋(ふくらはぎ)

「ブチッとした感じがした」「急に走れなくなった」「翌日から内出血が広がった」などの症状がみられることがあります。

肉離れにも軽症から重症まであります

一般的には、肉離れは損傷の程度によって軽度・中等度・重度に分けて考えます。

程度 目安
軽度 筋肉の軽微な損傷。歩行可能なことも多く、日常生活への影響は比較的小さい。
中等度 筋線維や筋腱移行部などの部分損傷。歩行や走行で痛みが出やすく、スポーツ継続は困難。
重度 筋肉や腱の大きな損傷・断裂を伴うことがあり、著明な腫れ、皮下出血、筋力低下などを認める。

ただし、スポーツ復帰を考える場合は「何度の肉離れか」だけでは十分ではありません。損傷部位や、腱組織を含むかどうかも重要です。

MRIで何が分かる?

MRIの大きなメリットは、単に「肉離れがあります」と確認することではありません。

  • どの筋肉を傷めているか
  • 損傷が筋肉中心か、筋腱移行部か
  • 腱組織まで損傷しているか
  • 損傷範囲がどの程度か
  • 血腫や周囲組織への影響があるか

などを詳しく評価できます。

筋損傷のMRI分類としてはBritish Athletics Muscle Injury Classification(BAMIC)などが知られており、損傷の程度だけでなく、筋膜周辺・筋腱移行部・腱組織など、どの組織が主に損傷しているかも考慮します。

MRIの価値は「治療をするため」だけではなく、治療と復帰の“地図”を作ることにあります。

肉離れなら全員MRIを撮るべき?

答えはいいえです。

例えば、痛みが軽く、歩行可能で、腫れや内出血が少なく、診察上も軽症と考えられ、競技復帰を急いでいない場合には、MRIを撮影せず経過をみながら治療・リハビリを進めることも十分可能です。

MRIを撮らなければ治らない、ということではありません。

「MRIを撮っても治療は同じ」では?

これは半分正しく、半分違います。

軽症の肉離れでは、MRIを撮影してもしなくても、回復に応じて徐々に負荷を戻していくという治療の大枠は変わらないことがあります。

MRIそのものに治療効果があるわけではありません。

一方で、競技スポーツでは「いつジョギングを開始するか」「いつダッシュを再開するか」「大会までにどこまで戻せるか」といった復帰計画が重要です。そのときに、損傷部位や程度を把握していることは判断材料になります。

大事なポイント:
MRIを撮れば「○月○日に復帰できます」と正確に分かるわけではありません。MRI所見だけで競技復帰を決めるのではなく、痛み、筋力、可動域、ランニング、スプリント、競技動作などを総合的に評価する必要があります。

特にMRIを検討したいケース

  • 痛みが強い、歩行が難しい
  • 広い範囲に内出血がある
  • 明らかな筋力低下がある
  • 受傷時に「ブチッ」とした感覚があった
  • 以前にも同じ部位を肉離れしている
  • 治療しているのになかなか改善しない
  • 重要な大会を控えている
  • 競技レベルが高く、復帰計画をより具体的に立てたい

「自分はMRIを撮るべき?」と迷っている方へ

検査を先に決める必要はありません。症状、診察所見、競技種目、大会日程などを踏まえて必要性を判断します。

肉離れ・スポーツ障害の診察を予約する

学生さんにMRIを勧めるかは、正直悩ましい問題です

MRIは有用な検査ですが、当然ながら医療費がかかります。特に学生スポーツの場合、実際に費用を負担するのは保護者であることが多く、「肉離れのためにMRIまで必要なの?」と思われるのは当然です。

当院にはMRI装置がないため、MRIが必要と判断した場合は近隣の医療機関にご紹介しています。紹介状の作成費用と紹介先でのMRI検査費用をあわせて、健康保険3割負担の場合はおおよそ6,000〜8,500円程度が目安です(紹介先の設備や、あわせて行う検査の内容により変動します)。

そして実際、軽症例ではMRIを撮影しなくても問題なく競技復帰できるケースがあります。

そのため当院では、「肉離れだからMRIを撮りましょう」と一律に考えるのではなく、MRIを撮ることでその後の意思決定がどれだけ変わるかを考えます。

MRIの費用ではなく「MRIで何が変わるのか」を考える

例えば、「3か月後の大会に向けて部活動をしている中学生」と、「全国大会まで4週間の高校生」とでは、同じ肉離れでも必要とする情報は違います。

MRIを撮るかどうかは、検査できるかどうかではなく、その結果が治療や復帰計画にどれだけ役立つかで考えることが大切です。

肉離れの治療で大切なのは「安静にし続けること」ではありません

受傷直後は損傷部位を保護し、痛みや腫れに配慮する必要があります。しかし、スポーツ復帰を目指すのであれば、その後は組織の回復に合わせて適切な負荷を段階的に加えていくことが重要です。

肉離れのリハビリ

第1段階:急性期

痛みや腫れ、歩行状態を確認しながら損傷部位を保護します。受傷直後から強いストレッチや高負荷トレーニングを行うのではなく、状態に応じて軽い筋収縮などから開始します。

第2段階:筋力を戻す

痛みが落ち着いてきたら、筋肉への負荷を徐々に増やします。等尺性運動などから開始し、状態に応じて抵抗運動へ進めます。

第3段階:伸ばされながら力を出す能力を戻す

肉離れのリハビリでは、エキセントリック(遠心性)収縮を含む筋力トレーニングが重要になります。ハムストリングではNordic Hamstring Exerciseなどがよく知られています。

ただし、すべての患者さんが受傷直後から同じメニューを行うわけではありません。損傷部位・症状・競技レベルに合わせて負荷を調整します。

第4段階:ランニング

ジョギング

ランニング

速度を上げる

加速・減速

スプリント

特にハムストリングは高速走行時に大きな負荷がかかるため、全力疾走への復帰は慎重に進めます。

第5段階:競技動作

  • ダッシュ
  • ジャンプ
  • キック
  • 切り返し
  • 急停止
  • 対人プレー

など、その競技特有の動きを確認していきます。

「痛みがなくなった」と「全力でスポーツできる」は同じではありません。
肉離れでは、痛みの消失と競技に耐えられる筋機能の回復に時間差があることがあります。

当院でできる肉離れの治療・リハビリ

当院では、肉離れの治療を「痛みを取るだけ」ではなく「スポーツに戻すところまで」を意識して行います。

診察・重症度評価

必要に応じてMRI

運動器リハビリテーション

必要に応じて物理療法

ランニング・スプリント・競技動作

スポーツ復帰

① 運動器リハビリテーション

筋力、柔軟性、動作などを評価しながら、段階的にスポーツ復帰を目指します。必要に応じてエキセントリックトレーニング、ランニング、スプリント、切り返しなど、競技に必要な負荷へ進めていきます。

② 痛みが強い時期には物理療法を併用することもあります

症状に応じて、物理療法を補助的に組み合わせることがあります。

物理療法だけで損傷した筋肉そのものを治すという考え方ではなく、痛みなどの症状をコントロールしながら、「動ける状態を作り、その後のリハビリにつなげる」ための補助的な位置づけです。

肉離れの治療では、物理療法を受けているからリハビリをしなくてよい、ということではありません。

酸素ボックスは肉離れに効果がある?

スポーツをされている患者さんから、「酸素ボックスに入ったら早く治りますか?」と聞かれることがあります。

高気圧環境下で酸素を利用する方法については、運動後の筋損傷やリカバリーへの効果が研究されています。一方、研究結果は一貫しておらず、肉離れの治療として酸素ボックスに入れば治癒期間が短縮すると断言できるだけの十分な根拠が確立しているわけではありません。

また、医療機関で行われる高気圧酸素治療(HBOT)と、一般的な酸素ボックスは、圧力や酸素投与方法などが異なります。

当院でも、「酸素ボックスに入れば肉離れが早く治ります」という説明はしていません。

それでも酸素ボックスを利用する人がいる理由

一方で、

  • できる範囲でコンディショニングをしたい
  • ケガの治療中も体調管理に取り組みたい
  • 重要な大会に向けて、可能な選択肢を検討したい

というスポーツ選手もいます。

そのような方には、通常の診療やリハビリとは別に、自費のコンディショニングの選択肢の一つとして酸素ボックスをご案内することがあります。

※酸素ボックスは肉離れ治療に必須のものではありません。ご希望や競技状況などに応じてご検討ください。

当院の酸素ボックスについて詳しく見る

「全部やる」より「必要なものを選ぶ」

当院では、MRIも、リハビリも、物理療法も、酸素ボックスも、「やればやるほど良い」とは考えていません。

軽症であれば、診察と適切なリハビリだけで十分なこともあります。

一方で、競技レベルが高い方、大会を控えている方、再発例などでは、MRIを含めてより細かく評価した方がよいことがあります。

選択肢 位置づけ
診察 基本。まず状態を評価します。
MRI 必要性を判断して行う検査。全員に必須ではありません。
運動器リハビリ スポーツ復帰の中心。段階的に負荷を戻します。
物理療法 症状に応じて使用する補助的治療。
酸素ボックス 希望に応じて追加できる自費コンディショニング。

整骨院で「肉離れ」と言われた方へ

スポーツ障害では、最初に整骨院や接骨院を受診される方も少なくありません。

ただし、特に成長期の学生では、肉離れだと思っていたものが骨や腱付着部の損傷である場合があります。また、重度の筋損傷や腱損傷など、画像検査を含めた評価が必要になるケースもあります。

スポーツ復帰を目指すのであれば、まず整形外科で診断を受け、そのうえで適切なリハビリを行うことをおすすめします。

結局、肉離れでMRIは撮った方がいい?

まとめると、全員にMRIが必要というわけではありません。

軽症で、診察所見から大きな損傷が疑われず、競技復帰を急いでいない場合には、MRIを行わず治療することもできます。

一方で、

  • 痛みや筋力低下が強い
  • 内出血が強い
  • 重症度が分かりにくい
  • 再発している
  • 治療しても改善が乏しい
  • 重要な大会が近い
  • 高いレベルでスポーツをしている
  • 復帰計画をできるだけ具体的に立てたい

といった場合には、MRIを検討する価値があります。

MRIは「撮ること」が目的ではありません。
その人がどこまでスポーツに戻りたいのか。そのために何を調べ、何を治し、どのようにリハビリを進めるべきかを考えるための一つの手段です。

スポーツを本気で続けたい人ほど「治す」だけでなく「戻す」ことが大切です

肉離れは、多くの場合、適切に治療・リハビリを行えばスポーツ復帰を目指せるケガです。

だからこそ「痛みがなくなったから終わり」ではなく、再び全力で走る、跳ぶ、蹴る、切り返すところまで戻すことが重要です。

MRIが必要かどうかも、年齢、損傷部位、症状、競技種目、競技レベル、大会予定によって変わります。

肉離れ・スポーツ障害でお困りの方へ

「MRIを撮った方がいいのか分からない」
「大会までに復帰できるか相談したい」
「一度治ったと思ったのに、また同じところを痛めた」

このような場合は、まず整形外科で状態を確認しましょう。

WEB予約はこちら


参考文献・参考情報

  • Paton BM, et al. London International Consensus and Delphi study on hamstring injuries. Br J Sports Med. 2023.
  • Heiderscheit BC, et al. Hamstring strain injuries: recommendations for diagnosis, rehabilitation, and injury prevention. J Orthop Sports Phys Ther. 2010.
  • Hickey JT, et al. Hamstring Strain Injury Rehabilitation. J Athl Train. 2022.
  • Tyler TF, et al. Rehabilitation After Hamstring-Strain Injury Emphasizing Eccentric Strengthening at Long Muscle Lengths. J Sport Rehabil. 2017.
  • Luo X, et al. Effects of Hyperbaric Oxygen Therapy on Exercise-Induced Muscle Damage: Systematic Review and Meta-analysis.

※本記事は一般的な医学情報の提供を目的としています。実際の検査・治療の必要性は症状や診察所見によって異なります。

2026年08月15日
更年期のほてり・冷え・不眠にヘルストロンは使える?婦人科×整形外科の視点で解説

「更年期になってから、ほてりや冷え、寝つきの悪さがつらい」「婦人科で相談しているけれど、日常的なセルフケアも何かしたい」―そんなお声を診察でよくお聞きします。

当院は整形外科と婦人科を併設しているクリニックです。今回は、婦人科と整形外科、両方の視点から「ヘルストロン(電位治療器)」が更年期世代の体調管理にどう関わるのかを解説します。

更年期の不調とホルモンの関係

ほてり(ホットフラッシュ)、冷え、動悸、不眠、気分の落ち込みといった更年期症状の多くは、エストロゲン(卵胞ホルモン)の急激な低下が背景にあります。この根本的な原因に対しては、婦人科でのホルモン補充療法(HRT)や漢方薬など、医学的な評価と治療がまず基本になります。

更年期障害の症状は個人差が非常に大きく、ほとんど自覚しない方もいれば、日常生活に支障が出るほどつらい症状に悩まされる方もいます。まずは婦人科でホルモンの状態を確認し、必要な治療を受けることが土台になります。

ホルモン低下が自律神経に与える影響

エストロゲンは、自律神経の働きを調整する脳の視床下部にも影響を及ぼしています。そのため、エストロゲンが急激に減少すると、自律神経のバランスが乱れやすくなり、体温調節や血管の収縮・拡張がうまくいかなくなることがあります。ほてりや冷えのぼせは、この自律神経の乱れが関係していると考えられています。

更年期に起こりやすい体の変化

更年期は、ホルモンバランスの変化に加えて、自律神経のバランスも崩れやすい時期です。そのため、次のような複数の不調が同時に現れることも珍しくありません。

  • ほてり・のぼせ
  • 冷え(特に手足)
  • 寝つきの悪さ、中途覚醒
  • 肩こり・関節のこわばり
  • 気分の浮き沈み
  • 頭痛やめまい
  • 疲れやすさ、倦怠感

これらの症状は一つひとつは軽くても、重なり合うことで生活の質を大きく下げてしまうことがあります。「年齢のせい」と我慢せず、気になる症状は早めに相談することが大切です。

漢方という選択肢

婦人科の治療では、ホルモン補充療法のほかに、体質や症状に合わせて漢方薬を用いることもあります。当帰芍薬散や加味逍遙散など、更年期症状に用いられる漢方薬にはいくつか種類があり、冷えやのぼせ、気分の落ち込みなど、症状の出方によって使い分けられます。ホルモン補充療法と併用できる場合もあるため、気になる方は婦人科でご相談ください。

ヘルストロンはどう関わる?

ヘルストロンは、更年期障害そのものを治す治療ではありません。ただし医療機器として、肩こり・頭痛・不眠症・便秘に対する効果が認められている電位治療器であり、更年期世代に多い次のような症状で利用されることがあります。

  • 自律神経の乱れからくる肩こり・首こり
  • 冷え
  • 寝つきの悪さ

「ホルモンの問題は婦人科で診てもらいつつ、日常の体調管理としてヘルストロンも取り入れる」という組み合わせ方をされる患者さんもいらっしゃいます。全身が電界に包まれることで血流の改善が期待され、冷えやこわばりのケアの一助として利用されています。

ヘルストロンだけに頼らないことが大切です

ほてりや不眠の症状が強い場合、ヘルストロンだけで根本的な改善を図ろうとするのはおすすめできません。ホルモンの状態を婦人科で確認したうえで、必要な治療と組み合わせながら、体調管理の一つの選択肢として活用いただくのが望ましい形です。

その不調、一人で抱え込まないでください。
婦人科・整形外科どちらからでもご相談いただけます。

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整形外科と婦人科、両方に相談できる強み

更年期世代は、ホルモンの変化に加えて、肩こりや腰痛など整形外科的な症状も重なりやすい時期です。当院では整形外科医と婦人科医が連携しているため、「これは婦人科の症状?それとも整形外科?」と迷う場合も、まとめてご相談いただけます。

日常生活でできるセルフケア

  • 就寝前にぬるめの湯船につかり、体を温める
  • 薄着や冷房の当たりすぎに注意し、冷えを防ぐ
  • 軽いストレッチやウォーキングで血流を促す
  • カフェインやアルコールの摂りすぎに注意する
  • 不調を我慢せず、記録をつけて受診時に伝える

症状の記録(いつ、どんな症状が、どの程度出たか)をつけておくと、診察時に治療方針を決めるうえで役立ちます。

受診の目安

「年齢のせいだから」と諦めず、日常生活に支障が出るほどつらい場合は、一度診察を受けることをおすすめします。特に、ほてりや発汗が強い、眠れない日が続く、気分の落ち込みが激しいといった場合は、早めのご相談が安心につながります。

よくある質問

Q. ヘルストロンだけでホルモン補充療法をやめられますか?
A. ヘルストロンはホルモン療法の代わりにはなりません。自己判断で治療を中断せず、婦人科医と相談しながら進めてください。

Q. 整形外科と婦人科、両方受診する必要がありますか?
A. 症状によります。まずはどちらか一方でご相談いただき、必要に応じて連携してご案内することも可能です。

福岡市早良区西新・かなざわ整形外科・婦人科

#### 更年期世代の体調管理に|保険診療のヘルストロン

椅子に座るだけで受けられる医療用ヘルストロンを4台導入。保険診療の物理療法として、再診の方は3割負担で約300円程度からご利用いただけます。婦人科での診療と合わせて、日常の体調管理の選択肢としてご相談ください。

▶ ヘルストロンについて詳しくはこちら

まとめ

更年期のほてりや不眠の根本的な治療は婦人科での評価が基本ですが、自律神経の乱れからくる肩こりや冷えの体調管理として、ヘルストロンを取り入れる選択肢もあります。気になる方は、婦人科・整形外科どちらの診療でもお気軽にご相談ください。

我慢せず、まずはご相談ください。

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婦人科 診療案内ヘルストロンページ

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2026年08月14日
夏休み中の運動不足・食事・お酒で起こる「体のズレ」 ― 8月に調子を落とす人の共通点 ―

夏休み中の運動不足・食事・お酒で起こる「体のズレ」

― 8月に調子を落とす人の共通点 ―

こんにちは。
かなざわ整形外科・婦人科リハビリ室です。

8月は、

  • 夏休み
  • 帰省や旅行
  • イベントや飲み会

などが増え、
生活リズムが大きく変わる月です。

スポーツをしている大人の方からも、
この時期によく聞くのが、

「8月に入ってから、なんとなく調子が悪い」
「運動量は減っていないのに、体が重い」

という声です。

よくある具体例

「走ってはいるけど、感覚がズレている」

例えば、こんなケースがあります。

  • 暑さを避けて練習時間を変えた
  • 旅行や帰省で食事内容が乱れた
  • 運動後のビールやお酒の頻度が増えた

本人としては、

「大きく崩れてはいない」
「少し生活が不規則なだけ」

と感じていても、
体の中では少しずつズレが蓄積していることがあります。

8月は「整っていない状態」で動きやすい

8月は、

  • 睡眠時間が不安定
  • 食事の時間・内容が乱れやすい
  • 暑さで体力を消耗

といった条件が重なります。

その結果、

  • 体幹が安定しにくい
  • フォームが崩れやすい
  • 張りや違和感が抜けない

といった状態になりやすくなります。

運動不足だけが原因ではありません

調子が落ちると、

「最近、運動量が足りないのかな」

と考えがちですが、
8月の場合は、

  • 運動量
    よりも
  • 生活全体のバランス

が影響していることが多くあります。

  • 食事
  • 水分
  • 休養
  • 回復

これらが少しずつズレることで、
体の感覚もズレていきます。

その「ズレ」、感覚だけで済ませていませんか?

動きの癖や左右差は、自分では気づきにくいものです。フォームや体幹の状態を一度チェックしてみませんか。
スマホ・PCからインターネット予約が可能です。

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お酒が悪者ではありません

夏は、

  • 運動後の一杯
  • 旅行先での食事

といった楽しみも大切な時間です。

問題になるのは、

  • お酒を飲んだ後に
    体を戻す時間が足りていないこと
  • 疲労を翌日に持ち越していること

です。

楽しみと回復のバランスが崩れると、
調子を落としやすくなります。

8月は「調整の月」と考える

8月は、

  • 記録を狙う
  • 強度を上げる

月というより、

「整えて、9月につなげる月」

と考えるのがおすすめです。

  • 張りを残さない
  • 動きのズレを修正する
  • 疲労を溜め切らない

ことが、
秋以降のパフォーマンスにつながります。

リハビリで行っていること

リハビリ室では、

  • 動きの癖
  • 左右差
  • 疲労が出やすい使い方

を確認しながら、

  • 体を整える
  • 動きの質を戻す

サポートを行っています。

「今日は追い込む」ではなく、
「戻す日」として使われる方も多くいらっしゃいます。

忙しい8月だからこその選択肢

8月は、

  • 予定が詰まりやすい
  • 暑くて長時間の外出がつらい

という時期です。

そのため、

  • 定期的な運動器リハビリが難しい方
  • 短時間で整えたい方

には、
体の回復を目的として、
物理療法のみでの通院をお勧めするケースもあります。

「今日は軽く整える」
という選択肢があることで、
体のズレを溜めにくくなります。

まとめ:8月の不調は「立て直しの合図」

8月に感じる調子の悪さは、

「年齢のせい」
「気合が足りない」

ではなく、

「体を整え直すタイミング」

であることが多くあります。

夏の間にズレた体を、
9月に向けて立て直す。

そのために、
8月は”調整の月”として使ってみてください。

9月を万全な状態で迎えるために

今のうちに体を整えておくことで、秋以降のパフォーマンスが変わります。気になる張りや違和感は、放置せずご相談ください。
スマホ・PCからインターネット予約が可能です。

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文責:かなざわ整形外科・婦人科 リハビリ室
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2026年08月12日