インフルエンザ予防接種 2025年シーズンの展望とエビデンス
明日より高齢者の方へのインフルエンザ予防接種も開始となります。昨日は、なるべくやさしくわかりやすいを心がけたインフルエンザのお話をしました。
今回は少し、難しい話もあるかもしれませんがデータなど入れたお話をしますね。
〜今年の流行状況とワクチンの効果について〜
はじめに
インフルエンザは毎年冬季に流行を繰り返す急性呼吸器感染症であり、日本国内でも数百万人規模の罹患者が発生しています。特に高齢者や基礎疾患を有する患者にとっては、重症化や死亡のリスクが高く、ワクチン接種による予防が重要です。
2025年シーズンは例年より早期にインフルエンザ患者の発生が確認されており、厚生労働省の定点報告でも8月下旬から増加傾向が見られています[1]。本稿では、インフルエンザの基本的な疫学、今年の流行状況、ワクチンの有効性と限界、副反応、さらに最新の研究データを踏まえ、医療従事者・一般市民双方に役立つ情報を整理します。
インフルエンザの基礎知識
ウイルスの種類と変異性
インフルエンザウイルスはA型、B型、C型に分類されます。
インフルエンザウイルスは抗原変異(ドリフト)を毎年起こすため、前年の免疫が十分に働かない場合が多く、毎シーズンの流行が繰り返されます。
流行の季節性と2025年の特徴
一般的な流行パターン
日本では例年12月頃から患者数が増加し、1月〜2月にピークを迎えます。しかし、ここ数年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、インフルエンザの流行時期や規模に変動が見られています。
2025年の流行傾向
インフルエンザワクチンの有効性
ワクチン株の選定
ワクチン株は、世界で分離されたウイルス株とワクチン候補株の反応性や、ワクチン製造所における製造効率などを踏まえた総合的な見地から評価・選定されています。国内のインフルエンザHAワクチンについては、WHOの推奨事項及び製造販売業者での対応に要する期間等を踏まえ、2025-26 期以降は3 価のワクチンによる接種を前提として対応することとなっています。
2025-26 期のインフルエンザワクチンからは、3価ワクチンに変更となっています。
我が国における2025-26 期のインフルエンザワクチンは、以下の株からなる3 価ワクチンであり、2024-25 期から A/H3N2株の1 株が変更となり、B型株(山形系統)が除かれ
ました。
A 型株
A/ビクトリア/4897/2022(IVR-238)(H1N1)
A/パース/722/2024(IVR-262)(H3N2)
B 型株
B/オーストリア/1359417/2021(BVR−26)(ビクトリア系統)
ワクチン接種の社会的意義
インフルエンザは学校・職場などで集団発生しやすいため、ワクチン接種は個人防御だけでなく集団免疫形成に寄与します。特に医療従事者や教育・保育現場で働く人の接種は、社会的な感染拡大防止に大きな役割を果たします。
接種対象とスケジュール
接種推奨対象者
厚生労働省では、以下の人々を重点的に接種対象としています。
接種回数
効果発現と持続期間
副反応と安全性
主な副反応
アレルギーについて
かつては卵アレルギー患者での接種が問題となったが、現在のワクチン製造技術では重度の卵アレルギー患者でも安全に接種できることが多いと報告されています。ただし重度アナフィラキシー既往例では慎重な判断が必要です。
最新の研究と課題
高齢者における免疫応答低下
高齢者では免疫老化の影響でワクチン効果が低下することが知られています。そのため、高用量ワクチンやアジュバント添加ワクチンの研究が進んでいます。米国ではすでに65歳以上を対象とした高用量ワクチンが承認され、日本でも今後の導入が検討されています。
COVID-19との同時流行(ツインデミック)
新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が懸念されており、診断・治療の混乱を避けるためにもインフルエンザワクチン接種は重要です。また、新型コロナワクチンとの同時接種も安全性が確認されており、効率的な予防が可能となっています[4]。
ユニバーサルワクチンの開発
毎年の株選定に依存しない「ユニバーサルワクチン」の研究が進んでいます。ウイルスの保存的な領域(HAステム領域など)に対する免疫誘導を目指した臨床試験が進行中であり、今後の実用化が期待されます。
実臨床でのポイント
まとめ
2025年シーズンは例年より早い時期からインフルエンザ患者が確認されており、大規模流行の可能性が懸念されます。ワクチンの発症予防効果は限定的ではあるものの、重症化予防効果は明確であり、社会的な感染拡大抑制にも寄与します。
高齢者や基礎疾患を有する患者、小児や妊婦、医療従事者などは積極的に接種を受けるべきであり、特に今年は早めの接種が望まれます。最新の研究では、より効果的なワクチンの開発も進んでおり、将来的には毎年の流行に左右されない予防が実現する可能性があります。
医療従事者は、最新のエビデンスを踏まえた情報提供と接種勧奨を行うことで、患者と社会の健康を守る重要な役割を担っています。
📌 参考文献
1.厚生労働省 感染症発生動向調査 インフルエンザ定点報告 2025年9月速報
2.CDC. Seasonal Influenza Vaccine Effectiveness, 2024-2025.
3.Jefferson T, et al. Vaccines for preventing influenza in healthy adults. Cochrane Database Syst Rev.
4.WHO. Guidance on influenza and COVID-19 co-administration.

〒814-0003
福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F
かなざわ整形外科・婦人科
■地下鉄「西新駅」より徒歩約4分
■西鉄バス「脇山口」より徒歩約2分
院長 金沢 正幸
医学博士
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会リハビリテーション医
日本整形外科学会リウマチ医
日本整形外科学会スポーツ医
日本医師会認定スポーツ医
日本体育協会公認スポーツドクター
※婦人科は女性専門医が診察にあたります。
先々週の9月12日の「マラソンの日」にちなんでマラソンとトレーニング、リカバリーについてお話ししました。
先週、わたくし個人も今年もマラソンチャレンジについての記事を書きました。
今や健康志向の高まりとともに、市民ランナーの数も年々増加し、フルマラソンやハーフマラソン、あるいは10kmや駅伝など、幅広い層がランニングを楽しんでいます。
しかしマラソンというスポーツは、体への負担が非常に大きいことでも知られています。42.195kmという長距離を走り切るためには、心肺機能や筋力だけでなく、「いかに効率よく回復するか」 という視点が極めて重要です。
今回のブログでは、マラソン後のリカバリー方法として注目を集めている 酸素ボックス(高気圧酸素療法:HBOT/軽度高気圧酸素療法:mHBOT) について、科学的な研究データをもとに解説していきます。一般の方にも理解しやすい形で、「なぜ効果があるのか」「どのように取り入れるのが現実的か」を掘り下げてみましょう。
まずは酸素ボックスの基本から。
私たちが普段呼吸で取り込む酸素は、そのほとんどが血液中の ヘモグロビン に結合して体中へ運ばれます。これを 「ヘモグロビン結合型酸素」 といいます。
一方、血液には酸素が「そのまま溶け込んでいる状態」でも存在しており、これを 「溶解型酸素」 と呼びます。
通常の大気圧下では、溶解型酸素はごくわずかしか存在しません。しかし、酸素ボックスの中では大気圧より高い圧力(例:1.2〜2.5気圧)と高い酸素濃度を利用するため、血液中により多くの酸素が溶け込むことができます。
つまり酸素ボックスのメリットは、酸素を「赤血球だけでなく血漿にも運ばせる」ことで、普段は酸素が届きにくい微小血管や疲労部位に酸素を供給できる という点にあります。
この溶解型酸素の増加が、疲労回復やケガの治癒を助けるメカニズムのひとつと考えられています。
疲労の一因としてよく挙げられるのが「乳酸」です。運動強度が高まると筋肉内でエネルギー代謝が切り替わり、乳酸が産生されます。乳酸そのものが悪者というわけではありませんが、濃度が高くなると筋肉の働きを制限し、「重だるさ」や「動かない感覚」として現れます。
Sueblinvongら(2004) の研究では、激しい運動後に酸素ボックス(2.5 ATA, 100%酸素)を30分利用したグループは、通常の休息や酸素吸入のみのグループに比べて 血中乳酸の除去速度が有意に速い ことが示されました。
つまり、酸素ボックスを利用すると「疲労物質が早く体から抜ける」可能性があります。ただし、この研究の酸素ボックスは、当院の酸素ボックスより気圧が非常に高く、酸素濃度も高くなっています。比較的大掛かりな装置で、治療効果も期待できる反面、酸素中毒や、耳抜きが難しい方には不向きです。感染治療や、難治性の骨折などで比較的大きな病院においてある場合があります。
Parkら(2018) は、軽度高気圧酸素(約1.3気圧)を運動前後に利用した試験を行い、運動後30分時点での乳酸濃度低下や疲労感の軽減を報告しました。
また、Gušićら(2024) は、サッカー選手を対象に試合後の酸素ボックス使用を検討した結果、血液マーカーやジャンプ・スプリント能力に大きな差はなかったものの、「体調の自己評価(Hooper Index)」が改善 することを示しました。
つまり、客観的な数値だけでなく、「体が楽になった」「翌日が軽い」といった感覚的な回復を実感しやすい のも酸素ボックスの特徴です。当院での酸素ボックスは、この軽度高気圧酸素に該当します。比較的手軽に利用でき、酸素中毒などのリスクもなく安全に行えるというメリットがあります。
マラソンやランニングで多いのは、筋肉痛や腱・靭帯の炎症、疲労骨折など。こうしたケガの回復に酸素ボックスはどのように役立つのでしょうか?
酸素供給が増えると、組織の修復に必要なエネルギー(ATP)産生が高まります。
高気圧酸素療法は 炎症や腫れを抑え、血流を改善する作用 があり、軟部組織の回復を早める可能性が報告されています。
疲労骨折に関してはまだ限定的な研究ですが、骨の治癒促進効果を示すデータも出てきています。
つまり、酸素ボックスは「疲労の抜けを速くするだけでなく、組織の修復をサポートする」可能性があるのです。
世界のトップアスリートの中には、日常的に酸素ボックスを利用している人が少なくありません。オリンピック選手やプロサッカー選手が遠征時や大会前後に使用している事例も数多く報告されています。
特に重要なのは、彼らが「試合や練習の翌日も最高のコンディションを保つ」ために使っている という点です。
一般ランナーにとっても、「翌日の疲労を残さないこと」は練習の継続性やケガ予防につながるため、プロと同じ発想で取り入れる価値があります。
研究や実際の使用例から、酸素ボックスの活用方法をまとめると以下のようになります。
頻度:週1〜2回(定期的に使う方が効果的)
時間:30〜60分
タイミング:長距離走やインターバルなど高強度練習の直後、または大会後
目的別のイメージ
疲労回復:運動直後に使う
ケガの回復:炎症がある時期に継続的に使う
コンディショニング:大会や記録会前後に使用
具体的には、試合の翌日や、合宿などのハードな練習後にリカバリーとして使用するのはおすすめです。
又、パフォーマンス向上を期待して、溶解型酸素の恩恵を期待するのであれば、大切な試合前などに体の中に溶解型酸素をため込んでおくのも良いのではないでしょうか?
もちろん酸素ボックスにも注意すべき点があります。
単回利用の効果は一時的:継続的な利用が推奨されます。
誰にでも万能ではない:持病や耳鼻のトラブルがある場合には使用できないケースがあります。
高すぎる圧力はリスク:安全性の確保された施設で利用することが重要です。
つまり、酸素ボックスは「魔法の治療」ではなく、あくまで 科学的根拠のある補助的リカバリー手段 として正しく使うことがポイントです。
マラソンや長距離ランニングは、体に大きな負担を与えるスポーツです。だからこそ「走ること」と同じくらい「回復すること」が重要です。
酸素ボックスは、
血中の溶解型酸素を増やし、微細な組織まで酸素を届ける
疲労物質の除去や主観的疲労感の軽減に役立つ
炎症やケガの回復を助ける可能性がある
プロアスリートも利用している
といった特徴を持ちます。
週1〜2回の継続利用をうまく取り入れることで、練習の質を落とさず、ケガを防ぎ、より長くランニングを楽しめる体をつくることができるでしょう。
次のマラソンに向けて、ぜひ「走る練習」だけでなく「回復の練習」にも目を向けてみてください。

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West point Pops Orchestraのライブに行ってきました。
波多江アキノリさんの指導するDr.Pc.E.B.EG.Pf.Keyb.Sax.Trp.Cho,Vn.Flなどの楽器で構成されたアマチュアのポップスオーケストラです。
縁あって、今回協賛という形で参加させていただきました。
It’s 笑 timeというネーミング通り、笑いの絶えない楽しいライブでした。
波多江さんの軽快なトークと素敵な歌と音楽であっという間の2時間でした。ちゃっかり、クリニックの宣伝もさせていただきありがとうございました。



又、次回も行きたくなる楽しい時間でした。

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夏の疲れが抜けきらないまま、朝晩の冷え込みが増してくるこの季節。「何となく調子が悪い」「眠りが浅い」「肩こりや冷えがつらい」といった症状を訴える方が増えてきます。
こうした状態は、現代医学の検査では異常が見つからないことも少なくありません。漢方ではこれを「未病(みびょう)」と呼び、治療や改善の対象としています。
漢方は局所の症状だけを抑えるのではなく、体全体のバランスを整えることを重視します。血流や気の巡りを改善し、自然治癒力を高めることで、根本的な改善を目指します。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷え性、むくみやすさ、月経不順に。体力が少なめの女性に用います。
加味逍遙散(かみしょうようさん)
更年期のイライラ、のぼせ、不眠に。自律神経の乱れを整えます。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
血の滞りを改善し、冷えのぼせや子宮筋腫に伴う症状に。
八味地黄丸(はちみじおうがん)
腰痛、下肢の冷えやしびれに。加齢に伴う不調や夜間頻尿にも。
葛根湯(かっこんとう)
風邪の初期だけでなく、肩こりや首のこわばりに有効。血流を促進します。
疎経活血湯(そけいかっけつとう)
関節痛や神経痛に。血流を改善し、冷えを伴う痛みに。
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
足のつりやこむら返りに即効性を発揮します。
同じ「腰痛」でも、冷えが原因か、炎症が強いのかによって処方は異なります。漢方は症状だけでなく体質を含めて処方を選ぶ、まさにオーダーメイド医療です。
「年齢のせいだから…」と不調を我慢してしまう方も少なくありませんが、体質に合った漢方を取り入れることで改善の可能性が広がります。
検査で異常がない不調にこそ、漢方は力を発揮します。当院では西洋医学と漢方を組み合わせた診療を行い、一人ひとりに合わせた治療を提案しています。
「ちょっとした不調が続いている」「薬を増やしたくない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

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■ マラソンの日とは
9月12日は「マラソンの日」。
1896年、アテネで開催された第1回近代オリンピックでマラソン競技が初めて行われたことに由来しています。マラソンは「42.195kmを走る壮大な挑戦」として世界中で親しまれ、日本でも東京マラソンをはじめ各地で市民大会が盛り上がりを見せています。
そして「走ること」は今や単なるスポーツの枠を超え、健康づくりや人生観を支える大切な営みになっています。今年は、11月に下関海響マラソンにチャレンジ予定です。
■ マラソン人気と健康志向
マラソンの魅力はゴールを目指す達成感だけではありません。
有酸素運動による心肺機能の強化
生活習慣病予防
ストレス解消やメンタルケア
仲間と走る楽しさ
こうしたメリットがある一方で、走る距離や負荷が大きくなると体のあちこちにトラブルが生じやすくなります。
■ 整形外科から見た「ランナーの体」
マラソンや長距離ランニングでは、特に次のような障害が多く見られます。
膝の外側の痛み(腸脛靭帯炎)
すねの内側の痛み(シンスプリント)
アキレス腱炎や足底筋膜炎
疲労骨折(脛骨・中足骨など)
これらは、練習量の急増やフォームの乱れ、体幹や筋力不足が重なることで起こりやすくなります。
整形外科的に大切なのは「予防」と「早めのケア」です。
違和感を放置せず、リハビリやストレッチを取り入れることで、長く走り続けられる体を守ることができます。
■ 婦人科から見た運動と健康
女性にとっても運動習慣は大切です。
月経周期との付き合い方
→ 周期に合わせて練習量を調整することで、ケガや不調を防ぎやすくなります。更年期世代の運動
→ 骨密度の低下や代謝の変化が起こる時期だからこそ、無理のない運動習慣が骨粗鬆症や生活習慣病予防につながります。骨粗鬆症予防
→ ジョギングやランニングのような荷重運動は骨を刺激し、骨密度維持に効果があります。婦人科的な視点を持ちながら運動を続けることは、長く健康を維持する上で欠かせません。
■ リカバリーの重要性
マラソンやランニングでは「練習すること」だけでなく「回復すること」も同じくらい大切です。
特に大人になってから走り始めた方は、仕事や家事の疲れも重なり、体の回復が追いつかないことが少なくありません。疲労が抜けない状態で練習を続けると、パフォーマンスが落ちるだけでなく、ケガのリスクが高まります。
そこで当院が一押ししたいのが 酸素ボックス です。当院では、酸素ボックス(を使ったリカバリーサポートを取り入れており、科学的にもその効果が認められつつあります。以下、研究データに基づく効果と、実際にご利用いただく場合の目安をご紹介します。まだまだ、不明な点も多く個人差もあるようですが、多くのアスリートが効果を実感しているようです。ちなみに私は、結構頻回に利用してますが、利用初めてかなり疲労回復、睡眠、目の疲れなどに関して効果を実感しています。
以下酸素について簡単にまとめます
1.酸素ボックス
(HBOT/MHBOT/軽度高気圧酸素療法・溶解型酸素含む)とは何か
まず概念整理を簡単に。
Hyperbaric Oxygen Therapy (HBOT):100% 酸素を、通常の大気圧以上(例えば 2.0-2.5 ATA やそれ以上)に加圧された箱やチャンバー内で吸入する療法。身体組織への酸素分圧を高め、酸素溶解量を増やし、酸素供給改善や組織修復を促すことを目的とする。
Mild Hyperbaric Oxygen Therapy (MHOT, 軽度高気圧酸素療法):上記より加圧を軽くし(1.2〜1.5 ATA 程度)、酸素濃度を大気中よりやや上げる方式。身体への負担が少なく、継続利用しやすいタイプ。
溶解型酸素(Dissolved Oxygen):酸素が血漿中に溶け込む形で存在する酸素分で、通常の吸入酸素だけでは限界がある酸素供給の改善に重要。高気圧環境下ではこの溶解酸素量が飛躍的に増えるため、微小な毛細血管や血流の乏しい組織にも酸素が届きやすくなる。HBOT の重要な機序のひとつ
筋疲労・損傷マーカーの軽減
中国の大学アスリートを対象とした研究では、90分間のサイクリングで疲労を誘発させ、その後 MHOT(約 1.25 ATA、酸素濃度 26-28%)を 60 分行ったところ、筋損傷(例:クレアチンキナーゼ CK)、乳酸(LA)、血中の尿素窒素(BUN)などの回復が、通常の休息と比べて有意に早かったと報告されています。
主観的疲労感・心拍・血流の回復
同じ研究で、運動後の「感じる疲労(Rating of Perceived Exertion, RPE)」や心拍数、末梢血流(Perfusion Index)の回復も、MHOT 群で対照群より早かったことが示されています。疲れが長く残るランナーにはこの点が特に有効です。
炎症・酸化ストレスの抑制
繰り返し MHOT を実施した群では、SOD(抗酸化酵素)などの改善、また MDA(酸化ストレスマーカー)の低下が報告され、炎症反応や活性酸素による細胞ダメージの軽減が期待できます。
主観的回復感の改善
プロ・ユース選手を対象とした研究では、HBOT を 1 回行った後、疲労・睡眠・ストレスなど日頃から感じる体調を総合評価する Hooper Index で HBOT 群が偽処置群より有意に改善したというデータがあります。パフォーマンス指標そのものは即時には変わらなくとも、「次の日・翌々日の動き」に影響を与える可能性があります。 Frontiers
怪我・軟部組織の回復補助
筋・軟部組織の損傷、骨や骨髄浮腫などに対して、酸素療法が補助的に有効であるというレビュー報告。浮腫の軽減や血管新生の促進などの生理作用が確認されています。春先・シーズン始めのトレーニングで痛みが出やすい部位の回復には特に注目。 journalofsportsmedicine.org
若いフットボール選手や大学アスリートにおいて、疲労回復ツールとして HBOT/MHOT を競技後のサポート手段に組み込んでいる実例が増えています。
プロ選手が大会シーズン中に浮腫や筋肉のこわばりを軽くするため、また回復を早めるために HBOT を活用しているという報告・メディア紹介も複数。具体的な競技名や選手名は施設や報道により異なりますが、「大会翌日〜数日中」の回復を目的とした使用が多いようです。
酸素ボックスにより「溶解した酸素(血漿中に物理的に溶けている酸素分)」が増えること。これは通常の呼吸だけでは限界がある組織/微細血管部への酸素供給を補うために極めて重要です。
通常、大気中で呼吸した酸素は主にヘモグロビンに結合して運ばれますが、毛細血管の細部や、血流の悪くなっている部位、虚血に近い部分にはヘモグロビン酸素だけでは十分でないことがあります。
高圧・高酸素濃度の環境下では肺での酸素分圧が上がり、血漿中にも酸素が溶け込む量が飛躍的に増加します(溶解型酸素量の増加)。このことが、通常の安静回復や血流改善だけでは回復しにくい部位の修復・浮腫の軽減に寄与します。複数のレビューでこの機序が HBOT の主要な効果の一つとされている。
研究データから、以下のような頻度・時間設定が効果を出しやすいことが示されています:
週 1〜2 回 のセッションが繰り返されることで、疲労マーカーの改善・主観的疲労感・炎症ストレス指標・回復感で有意な改善が見られる研究あり。特に「6 回連続使用」などのような繰り返しが有効。
1 セッションあたり 60 分前後 が典型。施設の構造・安全性に応じて 45 分〜90 分を設定する例もあり。
加圧圧力や酸素濃度は、中程度のもの(MHOT/軽度タイプ)でも十分な効果を示した研究があるため、重度負荷や副作用を避けたい場合には MHOT が実践的。高圧型を使う場合は安全チェックを徹底。
マラソンランナーや長距離を走る方、また大会前後やトレーニング強化期の皆さまに対して、以下のような回復プランをおすすめします。
「週 1~2 回の酸素ボックスセッションを核とした回復サイクル」
| フェーズ | 内容 |
|---|---|
| 練習直後・大会直後 | 距離/強度の高い練習やレース後は、できれば翌日以内に酸素ボックスを使用。主観的疲労感・筋肉の張り・腫れを感じる部位を中心にケア。 |
| 通常練習週 | 疲労の蓄積が感じられた週末、週の中間に 1 回。練習量が多い・体への負荷が大きい時期には 2 回。 |
| 回復日 | ジョグや軽いストレッチのみの日と組み合わせ、酸素ボックスで体の修復を促進。睡眠・栄養(特にたんぱく質・抗酸化栄養素)を意識する。 |
| モニタリング | 主観的疲労(スケールをつける)、筋痛・関節痛、睡眠の質、練習中の心拍数や回復心拍(休息時)など。可能なら炎症マーカー(CK など)を定期的チェック。 |
個人差があります。持病(心肺・肺・耳・鼻・圧に対する耐性など)がある方は相談を。
閉所恐怖症、妊婦の方は不可。
運動・栄養・休養の三本柱との併用が肝心。酸素ボックスだけで全てが解決するわけではない。
マラソンは「耐えるスポーツ」でもありますが、それ以上に「繰り返し優れた状態を保つスポーツ」です。走ることだけでなく、その後の身体のケア(回復)を科学的に実践することが、長く元気に走り続ける秘訣です。
週 1〜2 回の酸素ボックス利用は、科学的にも回復改善・疲労軽減のデータがあり、「感じる疲れ」の軽さや次の練習・レースでの動きの良さにつながる可能性があります。皆さまもこの「マラソンの日」をきっかけに、ご自身の回復サイクルを見直してみてはいかがでしょうか。当院も、身体のケアと回復のプロとして全力でサポートいたします。

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9月は運動会シーズン。お子さんの応援や準備で、親御さんも普段以上に体を動かす機会が増えます。しかし、忙しさや夏の疲れで体力が落ちていると、思わぬ腰痛や肩こり、疲労を感じやすくなります。
そこで今回は、親子でできる体力づくりや、秋を元気に過ごすためのポイントを整形外科・婦人科の視点でご紹介します。
運動会前後の親子のケアとして、簡単なストレッチがおすすめです。
肩まわりストレッチ:腕を回したり、肩甲骨を寄せる動きで肩こり防止
腰まわりストレッチ:前屈や体側伸ばしで腰痛予防
足まわりのストレッチ:ふくらはぎや太ももをほぐして、足の疲れを軽減
子どもと一緒に行うと、遊び感覚で続けやすく、親子のコミュニケーションにもなります。
体幹を鍛えることで、運動会の長時間の応援や走る動作にも耐えやすくなります。
プランク:お腹と背中の筋肉を同時に鍛える
スクワット:膝や腰に負担をかけず、脚の筋力アップ
バランス遊び:片足立ちやボール渡しゲームで楽しみながら体幹強化
秋は朝晩の冷えも増え、体の疲れが抜けにくくなります。
腰やお腹を温めることで、筋肉がほぐれ血流が改善
入浴や温湿布で疲労回復
漢方の利用も一つの方法です。体質に合わせて、冷えや疲労に対応する漢方を取り入れることで、無理なく体力をサポートできます
当院では、疲労回復や体力維持のサポートとして 酸素ボックス と リポC をおすすめしています。
酸素ボックス:高濃度酸素環境で血流を改善し、運動後の疲労回復や睡眠の質向上に役立ちます。当院の酸素ボックスは、親子2人で入ることも可能です!!
リポC:抗酸化作用や免疫サポートで、疲労や季節の体調変化に対応。お値段は高いですがお子様も飲んでいただいて問題ありません。
リポソームのリン脂質を構成するフォスファチジルコリン(PC)が脳の栄養補給に大変優れ、子どものIQを向上させるという論文があるほどです。
私自身も愛用しており、運動会の前後や診療の合間に取り入れることで、体力の維持に役立っています。
運動会や子どもの送迎時、腰や膝に負担をかけない動き方を意識
長時間立つときは、軽く膝を曲げたり、足の位置を変えたりして腰への負担を分散
栄養バランスの取れた食事でエネルギー補給
運動会シーズンは、親子ともに体を動かす良い機会ですが、疲労や腰痛、肩こりのリスクも高まります。
親子でできる簡単ストレッチや体幹トレーニング
冷えや疲労対策としての漢方
酸素ボックスやリポCでのサポート
これらを組み合わせることで、運動会シーズンも元気に乗り切ることができます。
「子どもと一緒に体力をつけたい」「疲れや腰痛を予防したい」という方は、ぜひご相談ください。

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秋は健診シーズン。会社や自治体での健康診断を受ける方も多く、病気の早期発見・予防を意識する絶好のタイミングです。今回は、整形外科・婦人科の両面から「なぜ検診を受けることが大切なのか」をご紹介します。
骨粗鬆症は「骨がもろくなる病気」で、特に閉経後の女性や高齢者に多く見られます。初期は症状がほとんどなく、転倒や小さな衝撃で骨折することで初めて気づくケースも少なくありません。
骨密度:骨の強さを測定
骨折リスク:年齢や既往歴から将来の骨折可能性を評価
生活習慣チェック:運動量や食事の栄養バランス、喫煙・飲酒の影響
検診を受けることで、骨折リスクの高い状態を早期に把握できます。必要に応じて、生活習慣改善や薬物療法、骨を強くする栄養指導を受けることが可能です。
カルシウム・ビタミンDを意識した食事
適度な運動(ウォーキングや体幹トレーニング)
転倒防止のための家の環境整備
婦人科検診は、子宮や卵巣の病気を早期に発見するだけでなく、更年期症状やホルモンバランスのチェックにも役立ちます。
子宮頸がん検査:異形成やがんの早期発見
子宮体がん検査:症状が出にくい体がんのチェック
乳がん検診(希望者)
ホルモン・血液検査:更年期症状や骨代謝異常の確認
定期的な検診で、症状が出る前に生活改善や治療を開始できるのが大きなメリットです。特に更年期以降は、骨粗鬆症と婦人科の健康が密接に関係するため、両方の検診を併せて受けることが望ましいです。
骨粗鬆症であれば、骨折を防ぐ生活指導や薬物治療
婦人科疾患であれば、がんの早期治療やホルモンバランスの改善
健診を受けることで、自分の体の状態を正確に把握でき、将来のリスクを減らすことにつながります。
当院では、検診結果に応じた生活指導だけでなく、日々の疲労や体調管理のサポートも行っています。
酸素ボックス:高濃度酸素で血流を改善、疲労回復や睡眠の質向上
リポC:抗酸化作用で免疫サポートや体力維持
漢方治療:体質に合わせて冷えや疲労感を改善
私自身も日常的に酸素ボックスとリポCを活用しており、検診後の体調管理にも役立っています。
健診は「病気があるかどうか」を確認するだけでなく、生活習慣改善や健康維持のきっかけにもなる
骨粗鬆症や婦人科疾患は、症状が出る前の対策が重要
年齢やライフステージに合わせて検診の内容を選ぶ
秋は「検診の季節」です。整形外科の骨粗鬆症検診、婦人科検診を受けることで、症状が出る前に体の状態を把握し、早期対策が可能になります。
さらに、酸素ボックスやリポC、漢方治療など日常のサポートを取り入れることで、健康維持と疲労回復も同時に実現できます。
「健診を受けたいけど迷っている」「年齢に合わせて健康を見直したい」という方は、ぜひ当院へご相談ください。

〒814-0003
福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F
かなざわ整形外科・婦人科
■地下鉄「西新駅」より徒歩約4分
■西鉄バス「脇山口」より徒歩約2分
院長 金沢 正幸
医学博士
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会リハビリテーション医
日本整形外科学会リウマチ医
日本整形外科学会スポーツ医
日本医師会認定スポーツ医
日本体育協会公認スポーツドクター
※婦人科は女性専門医が診察にあたります。
夏から秋への移り変わりは、体調が大きく揺らぐ時期です。だるさ、冷え、肩こり、眠りの浅さ…。検査では異常が見つからないけれど不快な症状が続く。こうした状態を漢方では「未病」と呼び、改善をめざします。
当院では西洋医学とあわせて漢方の処方を積極的に取り入れています。
当帰芍薬散 ― 冷えや月経不順、体力の少ない方に。
加味逍遙散 ― 更年期のイライラ、不眠、のぼせに。
桂枝茯苓丸 ― 瘀血体質を改善し、生理痛や子宮筋腫に伴う不調に。
八味地黄丸 ― 腰痛やしびれ、夜間頻尿に。高齢者にも多用されます。
葛根湯 ― 肩こりや首のこわばりに。風邪初期にも。
疎経活血湯 ― 神経痛や関節痛に。血流を改善し冷えを伴う痛みに。
芍薬甘草湯 ― 急なこむら返りや筋痙攣に。スポーツ後にも即効性。
同じ症状でも、体質や生活背景に応じて処方が変わるのが漢方の特徴です。オーダーメイド感覚で使えるのは、西洋薬にはない利点です。
当院では、漢方と並んで「体調管理のサポート」として 酸素ボックス を導入しています。高濃度酸素環境で過ごすことで疲労回復や睡眠の質改善が期待でき、スポーツや仕事で疲れが溜まっている方に好評です。
また、ビタミンCを効率よく摂取できる リポC もおすすめしています。抗酸化作用や免疫サポートに優れており、体調を崩しやすい季節の変わり目に役立ちます。実は、私自身も酸素ボックスとリポCを愛用しており、日々の診療を続けるうえでの強い味方になっています。
体のバランスを整える漢方、そして現代的なサポートである酸素ボックスとリポC。これらを組み合わせることで、健康の質をさらに高めることができます。
「なんとなく調子が悪い」「疲れが取れない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

〒814-0003
福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F
かなざわ整形外科・婦人科
■地下鉄「西新駅」より徒歩約4分
■西鉄バス「脇山口」より徒歩約2分
院長 金沢 正幸
医学博士
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会リハビリテーション医
日本整形外科学会リウマチ医
日本整形外科学会スポーツ医
日本医師会認定スポーツ医
日本体育協会公認スポーツドクター
※婦人科は女性専門医が診察にあたります。
― 夏の疲れを癒して元気に過ごすために
9月に入り、日中はまだ暑さが残りつつも、朝晩は涼しい風が吹くようになってきました。季節の変わり目は、体調を崩しやすい時期です。特に今年の夏は全国的に猛暑日が続き、身体にかかる負担は例年以上でした。そのため、最近「だるさが取れない」「朝起きても疲れている」「食欲が落ちている」と感じる方も多いのではないでしょうか。
このように、夏の疲れが秋になってから表面化する症状を「秋バテ」と呼びます。今回は、秋バテの原因や症状、そして整形外科・婦人科の観点から気をつけたい体調の変化、さらに元気を取り戻すための工夫についてご紹介します。
夏場は、強い日差しや高い気温に加え、冷房による室内外の温度差などで、自律神経が常に緊張状態に置かれます。また、冷たい飲み物やそうめんなどのさっぱりした食事に偏りがちで、栄養バランスも崩れやすくなります。その結果、秋口になると以下のような症状が出やすくなります。
慢性的な疲労感、だるさ
食欲不振、胃腸の不調
睡眠の質の低下
めまい、頭痛
肩こり、関節の痛み
「秋バテ」は単なる疲労ではなく、自律神経の乱れや血流の低下、免疫力の低下などが背景にあります。そのため、放っておくと風邪をひきやすくなったり、持病が悪化するきっかけにもなりかねません。
季節の変わり目は、整形外科領域の不調も増えてきます。
関節のこわばりや痛み
涼しくなると血流が悪くなり、関節や筋肉の柔軟性が低下します。夏場はあまり気にならなかった関節痛や肩こりが、秋になって出てくる方も多いです。
運動不足による筋力低下
暑い夏の間、外出や運動を控えていた方は、筋肉量が減少している可能性があります。そのまま秋冬に入ると、さらに体が硬くなり、転倒や骨折のリスクにつながります。
骨粗鬆症の進行
特に女性では、閉経後のホルモン変化により骨量が減少します。夏の間に日差しを避けて過ごしていた方は、ビタミンD不足にも注意が必要です。
このような不調を予防するためには、適度な運動とバランスの取れた食事が欠かせません。
女性はホルモンバランスの影響を受けやすく、季節の変わり目に体調を崩すことが少なくありません。
更年期症状の悪化
のぼせ、発汗、不眠、気分の落ち込みなどの更年期症状は、自律神経の乱れによって強く出ることがあります。
PMS(月経前症候群)の悪化
秋は日照時間が短くなるため、気分が落ち込みやすく、PMSの症状が強く感じられる方もいます。
冷えやむくみ
秋口は昼夜の寒暖差が大きく、体温調整が難しくなります。血流が滞ることで冷えやむくみを訴える方も増えます。
婦人科ではこうした症状の相談を受けることが多く、必要に応じて生活改善や漢方薬の使用、ホルモン療法などを提案することがあります。
夏に不足しがちだった タンパク質、ビタミンC、ビタミンB群、鉄分 をしっかり摂ることが大切です。秋の旬の食材(サンマ、さつまいも、きのこ類、果物など)を取り入れると自然に栄養が整いやすくなります。
ウォーキングやストレッチなど、無理のない運動から始めて筋肉や関節を少しずつ慣らしていきましょう。特に下肢の筋力を維持することは、転倒予防にもつながります。
ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで血流が改善し、自律神経のバランスも整いやすくなります。シャワーだけで済ませがちだった夏から、湯船に入る習慣へと切り替えていきましょう。
夜更かしを控え、できるだけ同じ時間に眠るようにしましょう。秋の夜長を楽しむことも大切ですが、心身の回復のためにはまず十分な睡眠が欠かせません。
当院では、酸素ボックスを導入しています。酸素ボックスは、気圧をやや高めた環境で高濃度の酸素を体内に取り込むことで、血流改善や疲労回復をサポートする治療法です。
夏バテ・秋バテによる慢性的な疲労感
睡眠不足によるだるさ
スポーツ後のリカバリー
集中力の向上
といった効果が期待できます。
季節の変わり目で体調が優れないとき、「休んでも疲れが抜けない」と感じるときには、酸素ボックスを活用してみてください。自然治癒力を高め、元気な体を取り戻すお手伝いができればと思います。

夏から秋への移り変わりは、体にとって大きな負担となる時期です。だるさや関節痛、ホルモンバランスの乱れなど、さまざまな不調が出やすくなりますが、日々の生活習慣を整えることで予防や改善が可能です。
もし症状が続く場合は無理をせず、当院へお気軽にご相談ください。整形外科・婦人科の両面からサポートし、皆さまが健やかに秋を迎えられるようお手伝いします。
そして、疲労回復の一助として酸素ボックスもぜひご利用ください。元気な体で、実り多い秋を過ごしていきましょう。

〒814-0003
福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F
かなざわ整形外科・婦人科
■地下鉄「西新駅」より徒歩約4分
■西鉄バス「脇山口」より徒歩約2分
院長 金沢 正幸
医学博士
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会リハビリテーション医
日本整形外科学会リウマチ医
日本整形外科学会スポーツ医
日本医師会認定スポーツ医
日本体育協会公認スポーツドクター
※婦人科は女性専門医が診察にあたります。
突然ですが、皆さんはもう『マスカレード・ライフ』を読みましたか?
「読書の秋」と言うには少し早い気温ですが、東野圭吾さんの人気シリーズ「マスカレード」の最新作を読みました。

『マスカレード・ホテル』に始まり、『マスカレード・イブ』『マスカレード・ナイト』、そして『マスカレード・ゲーム』と続く本シリーズ。映画化もされ、広く知られるようになりました。中心となるのは刑事・新田浩介。潜入捜査でホテルマンに扮する彼の姿は、刑事ドラマでありながらホテル小説の味わいをもつ独特の作品世界を形づくっています。
シリーズに大きな転機をもたらしたのが『マスカレード・ゲーム』。詳しくは触れませんが、ラストで新田が下した“決断”は、長く読み続けてきたファンにとって衝撃的なものでした。あの結末を受けて「続きが気になる!」と待ち望んでいた方も多いはず。
そして今回の『マスカレード・ライフ』は、まさにその“その後”を描いた物語です。新田の立場には少し変化がありますが、舞台は変わらずコルテシア東京。おなじみのホテルスタッフたちも登場し、再び人間模様が繰り広げられます。
本作のメインは、文学賞の選考会。最終候補者の一人が殺人事件の容疑者となります。
また、サイドストーリーとして新田の学生時代、そして父親との再会が描かれます。微妙な親子の距離感の描写は、秀逸です。
主人公はもちろん新田浩介。刑事時代に培った観察眼や人を見る力は健在ですが、これまでとは異なる立場で描かれることで、また違った一面が浮かび上がります。
不器用ながらも新しい役割に馴染もうとする姿はどこか微笑ましく、同時に頼もしさを感じさせます。“変わりゆく新田”を見守ることも、シリーズファンにとって大きな楽しみの一つでしょう。
さらにフロントクラークの山岸尚美をはじめとするホテルスタッフとの掛け合いも健在。冷静さとプロ意識を持ちながらも温かみのあるやり取りが、物語に彩りを与えています。前作の少し強気の女性警部の梓も登場します。前作の嫌な感じがなくなって少し丸くなっており新田とのやり取りもいい感じです。
シリーズが映画化されている影響もあり、読み進めると頭の中で自然と映像化され、あっという間に読み終えてしまいました。
特に印象に残ったのは、新田の父親の言葉――
「何が大事かは人それぞれだ。」
人のためを思ってしたことでも、思いはすれ違ってしまう。その苦さや切なさが胸に残りました。
文学賞選考会の皮肉を織り込みながら、親子の物語を重ねて描き切る。まさに“安定の東野圭吾ワールド”でした。
皆さんは、どんな仮面を、いくつ持っていますか?
かなざわ整形外科・婦人科
〒814-0003
福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F
かなざわ整形外科・婦人科
■地下鉄「西新駅」より徒歩約4分
■西鉄バス「脇山口」より徒歩約2分
院長 金沢 正幸
医学博士
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会リハビリテーション医
日本整形外科学会リウマチ医
日本整形外科学会スポーツ医
日本医師会認定スポーツ医
日本体育協会公認スポーツドクター
※婦人科は女性専門医が診察にあたります。