ついに人類がマラソン2時間の壁を突破

ついにマラソン界で歴史が動きました。

ロンドン・マラソンで男子のサウェ(ケニア)選手が1時間59分30秒の世界新記録を樹立。従来の記録を1分5秒更新し、公認レースで人類初の2時間切りを達成しました。

長年「不可能」とされてきた2時間の壁。



それがついに公式レースで破られただけでなく、

2位の選手もサブ2を達成

という、驚くべき結果となりました。

2019年、エリウド・キプチョゲが人類初の2時間切りを達成した時、それは「特別な条件下での記録」とされていました。

しかし今回の結果は違います。

👉 通常のレース環境でもサブ2が現実になった

しかも複数人が到達したことで、

👉 “人類の限界が更新された”のではなく

“到達可能な領域が一気に広がった”

と考えるべきでしょう。

では、この記録は何がすごいのでしょうか?

単純に「速い」という話ではありません。

  • 前半ハーフ:1:00:29
  • 後半ハーフ:59:01

ネガティブスプリットでサブ2

これ、意味分かりますか?

👉「後半の方が速い」

今回のポイントは、“後半の方が速い”という走り(ネガティブスプリット)です。

通常、マラソンは30km以降で失速する競技です。

しかしトップ選手は、

・前半で無理をしない

・エネルギーを温存する

・最後までフォームを崩さない

ことで、後半にペースを上げています。

 

私自身もネガティブスプリットでいきたいと過去チャレンジしてきましたが、後半上げていくのはとても難しい。ついつい、前半ペースを上げてしまい、35km以降足が残っていない。

マラソンを走るうえで、難しいネガティブスプリットを、とんでもないペースで達成しているのです。

しかも、今回は、同時にサブ2達成が同時に2人。

安西先生の言葉を借りれば「それも………2人同時にだ」状態です。

 

人類の限界は、果たしてどこまでなのか?とても興味深いところです。

👉 通常のレース環境でもサブ2が現実になった

しかも複数人が到達したことで、

👉 “人類の限界が更新された”のではなく

“到達可能な領域が一気に広がった”
と考えるべきでしょう。

マラソンにおける記録は、

・コース

・シューズ

・ペースメーカー

・トレーニング科学

といった複数の要素が組み合わさって決まります。

① コース(環境設計)

高低差が少なく、風の影響が少ないコースでは

エネルギー消費が大きく変わります。

→ 同じ能力でも記録が数分単位で変わることもあります

② シューズ(技術革新)

近年の厚底+カーボンプレート搭載シューズは

エネルギー効率を大きく改善しています。

単なる「軽さ」ではなく、

👉 “推進力を補助する装置”

に進化しています。

③ ペースメーカー(集団戦略)

風除けやペース維持により、

選手はエネルギー消費を抑えながら走ることができます。

今回のようにハイレベルな集団では、

👉 “一人で戦っていない”ことが記録更新につながる

④ トレーニング科学

・乳酸コントロール

・高地トレーニング

・栄養戦略

これらの進化により、

👉 「最後まで崩れない走り」が可能になっている

ということだと思います。今後、才能と、技術、トレーニング科学の融合がどこまで人類の記録を伸ばしてくれるのか楽しみです。個人的には心理的な2時間の壁が壊れたことで、一気に記録更新ラッシュがあるのではないかと考えています。

トップ選手とはくらべものにはなりませんが、マラソンという競技は、年齢が上がっても自己ベストを更新できる競技と思っています。私も50過ぎまでは、自己ベスト更新をできると考えていますので、励みにして頑張っていこうと思いました。市民ランナーの皆さんも頑張っていきましょう。

ケガや痛みが出たときは、当院にご相談を!

2026年04月28日