春先に増える「転倒」のリスク ~今は元気でも、実は注意が必要な理由~かなざわ整形外科・婦人科リハビリ室より

春先に増える「転倒」のリスク

~今は元気でも、実は注意が必要な理由― ご本人・ご家族に知っておいてほしいこと ―

こんにちは。
かなざわ整形外科・婦人科リハビリ室です。

3月になると、寒さが和らぎ、「少し外を歩こうかな」「歩く量を増やそうかな」
と感じる方が増えてきます。

一方で、リハビリ室ではこの時期、転倒に関する相談が増え始めるのも事実です。

「特に転んだわけではないのに、歩くのが不安で」
「つまずきやすくなった気がする」

こうした声は、決して珍しいものではありません。

よくある具体例

「冬は問題なかったのに、春になって不安定に」

例えば、こんなケースがあります。

  • 冬の間は外出が減っていた
  • 3月になり、買い物や散歩の回数が増えた
  • 段差やちょっとした凹凸でつまずきそうになる

ご本人は、

「歳のせいかな」
「たまたま足が上がらなかっただけ」

と感じることが多いのですが、
体の中では変化が起きていることがあります。

春先は「転びやすい条件」が重なりやすい

春先に転倒リスクが高まる理由には、いくつかの要因があります。

  • ・冬の間に活動量が減っている
  • ・太もも・お尻の筋力が落ちている
  • ・関節が硬くなっている
  • ・体のバランス感覚が鈍っている

ご本人は元気なつもりでも、体はまだ“冬モード”のままということも少なくありません。

「転んでから」では遅い理由

転倒で怖いのは、転んだ瞬間のケガだけではありません。

  • ・骨折をきっかけに動くのが怖くなる
  • ・外出を控えるようになる
  • ・体力や筋力が一気に落ちる

という悪循環につながりやすい点です。

実際に、「転んでから、外に出るのが不安になった」

という声を聞くことも多くあります。

リハビリでよく見る“転びやすいサイン”

リハビリ室では、次のような点を確認します。

  • ・歩く時に足があまり上がっていない
  • ・片脚で立つと不安定
  • ・立ち上がりや方向転換に時間がかかる
  • ・歩幅が小さくなっている

これらは、転倒の“予兆”であることも多く、
痛みがなくても注意が必要です。

「まだ大丈夫」と思っている今こそ大切

多くの方が、「まだ転んでいないから大丈夫」

と感じています。

しかし、転倒予防は“転ぶ前”が一番効果的です。

  • ・今の体の状態を知る
  • ・動きの癖を確認する
  • ・必要な筋力やバランスを整える

これらを早めに行うことで、転倒のリスクを下げることができます。

受診・リハビリでできること

この段階で受診やリハビリを行うと、

  • ・歩行や立ち上がり動作の確認
  • ・バランス能力の評価
  • ・今の状態に合った運動や体操の提案

が可能です。

実際に、「自分では気づいていなかった癖が分かりました」
「何をすればいいか具体的に分かって安心しました」

という声も多くいただきます。

リハビリは、痛みが出てから行うものだけではありません。
“予防のためのリハビリ”も大切な役割の一つです。

ご家族の方へ

ご家族が、

  • ・つまずきやすくなった
  • ・歩くのが不安定になった
  • ・外出を控えるようになった

と感じた時は、一度体の状態を確認する良いタイミングかもしれません。

「何かあってから」ではなく、「何もない今こそ」相談していただきたいと思っています。

まとめ:春は“動き出す前”が大切な時期

春先は、体を動かすには良い季節ですが、同時に転倒リスクが高まりやすい時期でもあります。

  • ・最近つまずきやすい
  • ・歩くのが不安になってきた

そんな変化を感じたら、一度体の動きを確認することで、
安心して春を迎える準備ができます。

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文責:かなざわ整形外科・婦人科 リハビリ室
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2026年03月18日