― 若い世代にも増えている首のトラブル ―
最近の外来で本当に多い話
「首こりと肩こりがひどくて…」
「マッサージしても、すぐ戻ってしまいます」
こうした訴えで頚椎レントゲンを撮影すると、
ストレートネック(首のカーブが失われた状態)が見つかるケースが、近年とても増えています。
特に最近は、👉 10代〜30代の若い世代でも珍しくありません。
そもそもストレートネックとは?
本来、首(頚椎)はゆるやかな前弯(カーブ)を描いています。
このカーブがあることで、
・頭の重さを分散
・首や肩への負担を軽減
しています。しかし、このカーブが失われ、まっすぐに近い状態になると、首・肩の筋肉に常に負担がかかります。
これが「ストレートネック」です。
詳しくはこちら→ストレットネックについて
なぜ若い人に増えているのか
最大の要因は、長時間のスマホ・PC使用です。
・うつむいた姿勢
・前に突き出た頭の位置
・同じ姿勢を長く続ける生活
これらが積み重なることで、
首の自然なカーブが保てなくなります。
👉 痛みが出てから初めて気づく方も多いのが特徴です。
ストレートネックがあると起こりやすい症状
・首こり・肩こり
・首を動かしたときの違和感
・頭痛
・目の奥の重さ
・長時間の作業後に悪化する痛み
「肩こりだと思っていたら、実は首が原因だった」
というケースは少なくありません。
首こりと肩こりが一緒に出る理由
首と肩は、筋肉が連続している同じ姿勢の影響を受けやすいため、首の問題が肩こりとして感じられることがあります。
👉 肩をいくら揉んでも改善しない場合、首側に原因がある可能性を考える必要があります。
整形外科での診断の進め方
診察で見るポイント
・首・肩の可動域
・痛みが出る動き
・姿勢や頭の位置
・神経症状の有無
これらを確認したうえで、必要に応じて頚椎レントゲンを行います。
レントゲンで分かること
・首のカーブの有無
・骨の配列
・明らかな変形
👉 「ストレートネックかどうか」は画像で確認できます。
※ただし、
ストレートネック=必ず痛みが出る
というわけではなく、症状との関連を総合的に判断します。
治療の考え方は「姿勢+動かし方」
ストレートネックが関与している場合
一時的な対症療法だけでは不十分
・姿勢の見直し
・首・肩の使い方の修正
が重要になります。
リハビリの役割
・負担を減らす動作指導
・固まりやすい筋肉の調整
・日常生活での注意点の共有
👉 「正しく動かすこと」が治療の一部になります。
受診を考えたいサイン
・首こり・肩こりが慢性的に続く
・若いのに症状が強い
・マッサージで改善しない
・頭痛やしびれを伴う
こうした場合は、一度首の状態を整理する価値があります。
最後に
首こり・肩こりは、
単なる疲労ではなく、
首の構造や姿勢が関与していることも多い症状です。
特にストレートネックは、若い世代でも増えています。
気になる症状が続く場合は、整形外科でご相談ください。