こんにちは
「転んだだけなので、そのうち治ると思っていました」
「数日たっても、まだ痛いんです」
転倒後の痛みで受診される方の多くが、こう話されます。
確かに多くは打撲で自然に改善しますが、
中には“様子見では足りないケース”もあります。
まず知っておきたい:打撲の一般的な経過
よくある打撲の経過
・数日〜1週間で痛みがピークアウト
・腫れ・内出血が徐々に引く
・動かすと違和感はあるが、日常生活は可能
この経過をたどる場合は、大きな問題がないことが多いです。
痛みが引かないときに考える主な原因
① 骨折・剥離骨折
転倒時に強く打った
体重をかけると痛い
押すとピンポイントで強く痛む
👉 小さな骨折は、初回のレントゲンで分かりにくいこともあります。
② 骨挫傷(骨の打撲)
骨挫傷は、骨折ではないが、骨の中にダメージがある状態です。
・レントゲンでは異常が出ない
・痛みが数週間続く
・動かすと鈍い痛みが残る
「治りが遅い打撲」と感じられることが多いのが特徴です。
③ 靱帯・軟部組織の損傷
・関節をひねって転んだ
・腫れがなかなか引かない
・動かすと不安定感がある
👉 関節周囲の損傷が隠れていることがあります。
④ 元々の疾患が影響している場合
・変形性関節症
・骨粗鬆症
などがあると、軽い転倒でも症状が長引くことがあります。
整形外科での診断の考え方
診察で確認するポイント
・転倒の仕方(打った場所・方向)
・痛みの正確な部位
・腫れ・内出血
・可動域と荷重時痛
👉「どこを、どう痛めたか」が診断の鍵になります。
検査はどう判断する?
レントゲン検査
・骨折の有無
・関節の位置関係
を確認します。
追加検査を考えるケース
・痛みが1〜2週間以上続く
・日常動作に支障が出ている
・初回検査後に悪化している
👉 必要に応じて再評価や追加検査を行います。
治療は「経過」と「原因」で変わる
打撲・骨挫傷が主体の場合
痛み止め・外用薬
一時的な安静
徐々に動かす
👉 無理な我慢は回復を遅らせます。
関節周囲の損傷が疑われる場合
固定やサポート
適切なタイミングでリハビリ
受診をおすすめするサイン(重要)
・痛みが1週間以上改善しない
・腫れや熱感が続く
・体重をかけると強く痛む
・動かす範囲が狭くなってきた
これらがある場合は、「様子見」を続けるより、評価する方が安全です。
最後に
転倒後の痛みは、軽く済むことも、意外に長引くこともあります。
大切なのは、「どこまで様子を見ていいか」を
自分で判断しすぎないことです。
気になる症状が続く場合は、
整形外科で一度ご相談ください。