季節の変わり目に頼れる「漢方」という選択肢

季節の変わり目に頼れる「漢方」という選択肢

夏の疲れが抜けきらないまま、朝晩の冷え込みが増してくるこの季節。「何となく調子が悪い」「眠りが浅い」「肩こりや冷えがつらい」といった症状を訴える方が増えてきます。

こうした状態は、現代医学の検査では異常が見つからないことも少なくありません。漢方ではこれを「未病(みびょう)」と呼び、治療や改善の対象としています。


漢方の考え方 ― 全身のバランスを整える

漢方は局所の症状だけを抑えるのではなく、体全体のバランスを整えることを重視します。血流や気の巡りを改善し、自然治癒力を高めることで、根本的な改善を目指します。


婦人科でよく使われる漢方

  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

     冷え性、むくみやすさ、月経不順に。体力が少なめの女性に用います。

  • 加味逍遙散(かみしょうようさん)

     更年期のイライラ、のぼせ、不眠に。自律神経の乱れを整えます。

  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

     血の滞りを改善し、冷えのぼせや子宮筋腫に伴う症状に。


整形外科で活躍する漢方

  • 八味地黄丸(はちみじおうがん)

     腰痛、下肢の冷えやしびれに。加齢に伴う不調や夜間頻尿にも。

  • 葛根湯(かっこんとう)

     風邪の初期だけでなく、肩こりや首のこわばりに有効。血流を促進します。

  • 疎経活血湯(そけいかっけつとう)

     関節痛や神経痛に。血流を改善し、冷えを伴う痛みに。

  • 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

     足のつりやこむら返りに即効性を発揮します。


「オーダーメイド」の治療としての漢方

同じ「腰痛」でも、冷えが原因か、炎症が強いのかによって処方は異なります。漢方は症状だけでなく体質を含めて処方を選ぶ、まさにオーダーメイド医療です。

「年齢のせいだから…」と不調を我慢してしまう方も少なくありませんが、体質に合った漢方を取り入れることで改善の可能性が広がります。


まとめ

検査で異常がない不調にこそ、漢方は力を発揮します。当院では西洋医学と漢方を組み合わせた診療を行い、一人ひとりに合わせた治療を提案しています。

「ちょっとした不調が続いている」「薬を増やしたくない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

〒814-0003
福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F
かなざわ整形外科・婦人科

■地下鉄「西新駅」より徒歩約4分
■西鉄バス「脇山口」より徒歩約2分

院長 金沢 正幸

医学博士
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会リハビリテーション医
日本整形外科学会リウマチ医
日本整形外科学会スポーツ医
日本医師会認定スポーツ医
日本体育協会公認スポーツドクター

※婦人科は女性専門医が診察にあたります。

 

2025年09月16日