ヘルストロンと電気治療の違いは?整形外科医がわかりやすく解説

「ヘルストロンと電気治療って何が違うんですか?」

整形外科でよくいただく質問の一つです。

リハビリ室には

  • 電気治療(低周波・干渉波)
  • ヘルストロン

など、似たように見える機械があります。

しかし実際には、作用の仕組みが大きく異なります。

今回は

・電気治療とは何か

・ヘルストロンとの違い

・どちらが向いているのか

を医療機関の視点から解説します。

 


 

 

電気治療とは?

 

一般的に「電気治療」と呼ばれるものは

  • 低周波治療
  • 干渉波治療

などを指します。

これらは、電極を体に貼り、筋肉や神経に直接刺激を与える治療です。

特徴としては

  • ・ピリピリとした刺激がある
  • ・筋肉を動かす作用がある
  • ・痛みの軽減を目的とする

主に

  • ・腰痛
  • ・首の痛み
  • ・筋肉の張り

などに使用されます。


 

ヘルストロンとは?

 

ヘルストロンは、電位治療(高電圧電界治療)と呼ばれる治療です。

椅子に座ることで体全体が電界に包まれ、全身に作用するのが特徴です。イメージとしては電気をまとうようなイメージですね。

個人的には、ドラゴンボールのスーパーサイヤ人がまとっているオーラみたいなものと考えています(笑)。

当院で使用しているのは、医療用(最大30000ボルト)の機器です。


 

ヘルストロンと電気治療の違い

わかりやすくまとめると次の通りです。

電気治療

  • ・局所に作用(貼った場所)
  • ・筋肉や神経に直接刺激
  • ・即効性を感じやすい

ヘルストロン

  • ・全身に作用
  • ・血流改善を目的
  • ・刺激がほとんどない

 

どちらがいいのか?

 

結論としては、症状によって使い分けます。

電気治療が向いているケース

  • ・痛みが強い
  • ・特定の部位がつらい
  • ・急性期の症状

ヘルストロンが向いているケース

  • ・慢性的な肩こり
  • ・頭痛
  • ・冷え
  • ・体調管理

 

実際の使い分け(当院)

当院では

  • 電気治療
  • ヘルストロン

組み合わせて使用することもあります。

例えば

  • 電気治療 → 痛みを和らげる
  • ヘルストロン → 血流改善

というように役割を分けて使うケースもあります。


 

スタッフも利用しています

当院では患者さんだけでなく

医療スタッフもヘルストロンを利用しています。

昼休みに15〜20分程度座って

午後の診療に備えることもあります。

刺激が少なく、短時間で利用できるため

体調管理として取り入れやすいのが特徴です。


 

当院での利用について

当院ではヘルストロンを4台設置しています。

1回の利用時間は約15分程度です。

保険診療の物理療法として再診の方は、3割負担で300円程度で利用できます。


 

まとめ

ヘルストロンと電気治療は、似ているようで全く違う治療です。

  • 電気治療 → 局所の痛み
  • ヘルストロン → 全身の血流

症状によって使い分けることで、より効果的な治療につながります。

気になる方は診察時にご相談ください。

2026年04月11日