ヘルストロンは肩こりに効く?整形外科医が解説|血流改善との関係

「ヘルストロンは肩こりに効きますか?」

診察でもよくいただく質問です。

肩こりは非常に多い症状ですが、原因がさまざまで、治療も一つではありません。

ヘルストロンは電位治療(高電圧電界治療)と呼ばれる方法で、血流改善などを目的に使用される医療機器です。

今回は

・肩こりの原因

・ヘルストロンが向いている肩こり

・実際の使われ方

について整形外科医の視点から解説します。

 


 

肩こりの主な原因

肩こりは一つの原因で起こるわけではありません。

主な原因は

  • ・筋肉の緊張
  • ・血流の低下
  • ・姿勢不良(猫背・スマホ首)
  • ・長時間の同じ姿勢

特に多いのが、血流が悪くなっているタイプの肩こりです。

筋肉が緊張し、血流が低下すると

  • ・重だるさ
  • ・張り
  • ・頭痛

といった症状が出やすくなります。

 


 

ヘルストロンはなぜ肩こりに使われる?

ヘルストロンは高電圧の電界を体にかけることで、血流改善が期待される治療機器です。

当院で使用しているのは、医療用ヘルストロン(最大30000ボルト)です。

この電圧によって広い範囲に電界が作られ、

体全体に作用するのが特徴です。

そのため、血流低下が関与する肩こりに対して利用されることがあります。


ヘルストロンが向いている肩こり

すべての肩こりに有効というわけではありません。

特に向いているのは次のタイプです。


慢性的な肩こり

長期間続いている肩こりは

血流低下が関係していることが多く、利用されることがあります。


デスクワーク・スマホによる肩こり

同じ姿勢が続くことで筋肉が緊張し、

血流が悪くなるタイプです。


頭痛を伴う肩こり

首や肩のこりが原因で頭痛が出る場合、症状が軽くなることがあります。


向いていないケース

一方で、次のような場合は別の治療が必要です。

  • ・急性の強い痛み
  • ・外傷(打撲・捻挫)
  • ・神経症状が強い場合

症状に応じて適切な治療を選ぶことが重要です。


実際の患者さんの使い方

当院では

  • ・リハビリと併用
  • ・待ち時間に利用
  • ・定期的な体調管理

として利用される方が多いです。

特に、慢性的な肩こりの方が継続して利用されるケースが目立ちます。


スタッフも利用しています

当院では患者さんだけでなく、医療スタッフもヘルストロンを利用しています。

昼休みに15〜20分程度座って、午後の診療に備えることもあります。

短時間で利用できるため、日常的な体調管理として取り入れやすいのが特徴です。


当院での利用について

当院ではヘルストロンを

4台設置しています。

1回の利用時間は約15分です。

保険診療の物理療法として利用できるため

再診の方の場合、3割負担で300円程度で利用可能です。


まとめ

ヘルストロンは

  • ・血流改善を目的とした治療機器
  • ・慢性的な肩こりに利用されることが多い
  • ・医療用は30000ボルトの電圧

という特徴があります。

肩こりの原因によって向き不向きがありますので、気になる方は診察時にご相談ください。

2026年03月31日