※本記事は2026年2月公開の記事を更新したものです。【2026年10月1日更新】日本赤十字社より正式に新しい献血基準が確定しましたので、内容を差し替えています。 お知らせ記事はこちら。
当院では、更年期障害への治療や自費診療としてプラセンタ治療(メルスモン・ラエンネック)を行っております。これまで「プラセンタ注射を一度でも受けると献血ができなくなる」とされてきましたが、2026年10月1日より、この基準が変わりました。
2026年9月14日、日本赤十字社が「ヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤使用歴に関する献血基準の変更」を正式に発表しました。2026年10月1日の献血受付分から、新しい基準が適用されています。
※「献血制限が完全になくなった」わけではなく、「期間を定めない制限」が「3か月間の期間制限」に短縮された、というのが正確な理解です。最終注射から3か月以内の方は、引き続き献血を控える必要があります。最終的な可否は、献血当日の問診および健診医の判断によります。
プラセンタ注射剤(ヒト胎盤エキス製剤)は特定生物由来製品にあたり、2006年以降、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)への予防的な配慮から、献血制限の対象とされてきました。実際に国内でプラセンタ注射による健康被害が確認されたためではなく、「万が一のリスクを完全に否定できない以上、慎重に対応する」という考え方に基づくものでした。
その後、長期にわたる使用実績と科学的な検証が積み重ねられたことを受け、2026年1月15日付の厚生労働省通知(医薬発0115第3号)で基準見直しの方針が示され、これを受けて日本赤十字社が正式に新基準を決定しました。
メルスモン・ラエンネックは、更年期症状などに対して継続的に注射を受けている方も多い治療です。この「3か月」は最後に注射を受けた日から数えるため、注射を続けている間は、常に起算日が更新され続けることになります。献血を希望される場合は、注射を中止してから3か月間の経過が必要になる点にご注意ください。
プラセンタ注射剤は引き続き特定生物由来製品にあたるため、当院での治療方針に変更はありません。治療前には、これまでどおり同意書の取得が必要です。
献血を希望される場合は、最終注射日からの経過期間をご自身で確認いただくとスムーズです。ご不明な点があれば、診察時にお気軽にお尋ねください。
「プラセンタ注射を受けると一生献血できない」という従来の制約は、2026年10月1日より「最終使用から3か月」という期間制限に変わりました。献血をしたいという理由でプラセンタ治療を迷っていた方にとっては、選択の幅が広がる変更です。ただし、制限がなくなったわけではない点にはご注意ください。最新の詳細は、献血会場の窓口または日本赤十字社の案内でもご確認いただけます。
出典:日本赤十字社「英国を含む欧州などの滞在歴に基づく献血制限の撤廃およびヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤使用歴に関する献血基準を変更します」(2026年9月14日発表)/厚生労働省通知 医薬発0115第3号(2026年1月15日)