肩関節周囲炎(五十肩)

今週はとても寒いですね。肩こりや首の痛みなど痛みの症状が強く出る方が多い印象です。

今日は肩関節周囲炎いわゆる五十肩についてまとめてみたいと思います。

 

肩関節周囲炎(五十肩)とは

― 診断・検査・治療について ―

肩が痛くて上がらない…それは「肩関節周囲炎」かもしれません

「腕を上げると肩が痛い」

「夜、寝ていると肩がズキズキして目が覚める」

「服の脱ぎ着や髪を結ぶ動作がつらい」

このような症状で受診される方に多いのが、肩関節周囲炎です。

一般的には「五十肩」という名称で知られています。

 


 

肩関節周囲炎とは

肩関節周囲炎とは、肩関節を構成する関節包や靱帯、腱などに炎症が起こり、痛みや動きの制限が生じる状態を指します。

明らかな外傷がなく、

✔ 中高年に発症し

✔ 徐々に痛みが強くなり

✔ 肩が動かしにくくなる

という経過をたどることが特徴です。

 


 

主な症状

肩関節周囲炎では、次のような症状がみられます。

  • 肩を動かしたときの痛み

  • 夜間痛(寝ているときの痛み)

  • 腕が上がらない、後ろに回らない

  • 日常動作(洗髪、着替え、エプロンの紐を結ぶなど)が困難

症状は徐々に進行することが多く、数か月単位で経過します。

 


 

肩関節周囲炎の診断

問診と診察が重要です

診断は、痛みが出た時期、症状の経過、どの動きで痛むか?といった問診と、

肩の可動域や痛みの出方を確認する診察を中心に行います。

肩関節周囲炎では、自分で動かしても、他人に動かしても可動域が制限される

という所見が特徴的です。

 


 

検査について

⭐レントゲン検査

肩関節周囲炎自体はレントゲンでは直接写りませんが、

  • 骨折

  • 変形性関節症

  • 石灰沈着性腱炎

など、他の疾患を除外するために重要な検査です。

⭐MRI検査(必要に応じて)

症状が強い場合や、

  • 腱板断裂

  • 靱帯損傷

が疑われる場合には、MRI検査を行うことがあります。

 


 

肩関節周囲炎の治療

治療は、痛みの時期(炎症期)と回復期に応じて段階的に行います。

① 保存療法(基本)

多くの方は、手術をせずに改善します。

  • 消炎鎮痛薬(内服・外用)

  • 注射(炎症や痛みが強い場合)

  • 電気治療などの物理療法

痛みを抑えながら、肩を動かせる環境を整えます。

 


 

② リハビリ・運動療法

痛みが少し落ち着いてきたら、可動域を改善するためのリハビリが重要です。

  • 肩関節のストレッチ

  • 可動域訓練

  • 筋力低下を防ぐ運動

無理に動かすと痛みが悪化するため、段階的に進めることが大切です。

 


 

③ 経過と回復について

肩関節周囲炎は、

  • 炎症期

  • 拘縮期

  • 回復期

という経過をたどり、回復までに数か月~1年程度かかることもあります

しかし、適切な治療とリハビリを行うことで、日常生活に支障のないレベルまで改善することがほとんどです。

 


 

受診の目安

次のような場合は、早めの受診をおすすめします。

  • 肩の痛みが数週間以上続いている

  • 夜間痛が強く、眠れない

  • 肩の動きが明らかに悪くなってきた

早期に診断し、適切な治療を開始することで、回復までの期間を短縮できる可能性があります。

 


 

肩関節周囲炎は中高年に多い肩の疾患

  • 診断は問診・診察が中心

  • レントゲンやMRIで他疾患を除外

  • 保存療法とリハビリが治療の基本

肩の痛みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。

 


 

この記事の監修・執筆者

かなざわ整形外科・婦人科 院長 金沢 正幸

資格
医学博士/日本整形外科学会専門医/

日本整形外科学会リハビリテーション医/ 日本整形外科学会リウマチ医/

日本整形外科学会スポーツ医/ 日本医師会認定スポーツ医/日本体育協会公認スポーツドクター

所在地
〒814-0003 福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F

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※婦人科は女性専門医が診察にあたります。

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2026年01月24日