今年のインフルエンザ予防接種について
先日、インフルエンザのお話をしましたが、10/1より高齢者のインフルエンザ予防接種が開始するにあたり、繰り返しになりますが、2回に分けて再度インフルエンザ予防接種についてお話ししたいと思います。
〜やさしい説明でわかるインフルエンザとワクチンのお話〜
はじめに
季節が進み、まだまだ暑い日もありますが、朝晩は涼しさを感じるようになってきました。今年の夏は特に暑さが厳しかったため、体調を崩してしまった方も多かったのではないでしょうか。ようやく過ごしやすくなってきたと思ったら、今度は「インフルエンザ」の話題が聞こえてきます。
毎年のように流行するインフルエンザですが、今年はすでに9月の段階から患者さんの報告があり、例年よりも早い流行が始まっています。学級閉鎖になったなどのニュースもお聞きの方もいるのではないでしょうか?例年のように「冬になったら考えよう」では間に合わない可能性もあり、今から備えることが大切です。
今回は、インフルエンザの基本的な知識、ワクチンの効果、接種のタイミングや対象について、一般の方にも分かりやすく解説します。
インフルエンザとはどんな病気?
インフルエンザは「風邪の一種」と思われがちですが、実は全く異なる病気です。
通常の風邪は鼻水やのどの痛みが中心で、症状が比較的軽いのに対し、インフルエンザは次のような症状が急に出てきます。
38℃以上の高熱
強い全身のだるさ(倦怠感)
関節や筋肉の痛み
頭痛
時には吐き気や下痢などの消化器症状を伴うこともあります。
さらに怖いのは合併症です。肺炎や気管支炎、子どもでは脳炎やけいれん、高齢者では心不全の悪化など、命に関わる状態を引き起こすこともあります。実際、日本ではインフルエンザ関連で毎年1万人近くの方が亡くなっていると推計されています。
インフルエンザの流行はいつ?今年の特徴は?
昨年の個人的な印象としては、暑さのせいや、コロナ渦でインフルエンザが激減した影響があってかはわかりませんが、ワクチン接種の出足が緩やかな印象がありました。ところが、年末年始に大流行となり、改めてワクチン接種は大事なんだなっと思っていた記憶があります。
インフルエンザの流行は例年12月から翌年2月にかけてピークを迎えます。ところが、今年はすでに秋の始まりから患者さんの報告があり、季節外れの早い立ち上がりを見せています。
これは新型コロナウイルスの流行や、感染対策の状況の変化とも関連していると考えられます。数年前はマスクや手指消毒の徹底でインフルエンザがほとんど流行しなかった時期がありましたが、その反動で免疫を持たない人が増え、流行が早く、かつ大きくなる可能性があるのです。
「まだ秋だから大丈夫」と油断せず、早めの対策を意識する必要があります。
インフルエンザワクチンの役割
インフルエンザワクチンには、次のような効果があります。
発症をある程度防ぐ
完全に感染を防ぐわけではありませんが、ワクチンを接種した人は、していない人に比べてインフルエンザにかかる確率が下がります。
症状を軽くする
仮に感染しても、高熱や強い症状が出にくくなり、回復も早くなります。
重症化を防ぐ
特に高齢者や持病を持つ方にとっては、肺炎や入院、命に関わるリスクを下げる効果が大きいことがわかっています。
周囲に広げない
自分だけでなく、家族や職場、学校での流行を防ぐ効果も期待できます。
つまり、ワクチン接種は「自分を守る」だけでなく「周囲の人を守る」行動でもあるのです。
ワクチン接種のタイミング
ワクチンは接種してすぐに効果が出るわけではありません。体の中で免疫がつくられるまでには 2〜3週間 ほどかかります。そして効果は およそ4-5か月 続きます。
このため、12月〜2月の流行期に備えるには、10月から11月に接種しておくのが理想的 です。今年は流行が早く始まっているため、例年以上に早めの接種が安心につながります。
誰が接種したほうがいいの?
インフルエンザワクチンは年齢を問わず接種を検討できますが、特に次のような方に強くお勧めされます。
65歳以上の高齢者
慢性疾患を持つ方(心臓病、呼吸器疾患、糖尿病など)
妊娠中の方
小さなお子さん
医療従事者や学校・保育園などで多くの人と接する方
また、家族に乳幼児や高齢者がいる場合も、自分が感染源にならないよう接種することが大切です。
子どもの2回接種について
13歳未満のお子さんは、原則として 2回接種 が推奨されています。
1回目で体が「インフルエンザの敵を知る」状態をつくり、2回目でしっかりと免疫力を高めるイメージです。接種間隔は 2〜4週間 をあける必要があるため、早めに計画することが大切です。
今年に関しては、すでに流行の兆しもあり、早めに接種して3月まで受験などの予定のある方は、中高生でも2回接種もありなのではないかと考えます。
接種後の注意点や副反応
インフルエンザワクチンの副反応は比較的少なく、ほとんどが軽度です。
注射した場所の腫れや痛み
微熱
倦怠感
これらは数日でおさまることが多いです。ごくまれにアレルギー反応が出る場合がありますが、医療機関での接種後はしばらく様子を観察するので、安心して受けられます。
ワクチン以外にできる予防
もちろん、ワクチン接種だけでインフルエンザを完全に防げるわけではありません。日常生活での工夫も大切です。
手洗い・うがいを習慣にする
室内の換気をこまめに行う
人混みではマスクを活用する
規則正しい生活と十分な睡眠で免疫力を保つ
これらを組み合わせることで、感染のリスクをぐっと下げることができます。
さらに、個人的にはビタミンCの摂取をお勧めしたいです。先週まで当院でもモニター募集していたリポCは吸収性も高く疲労回復効果も実感できます。タレントさんも愛用している影響からか美容目的で飲まれている方が多い印象のリポCですが、私個人としては、疲労回復、免疫強化にうってつけだと思っています。風邪予防などに利用していくのもおすすめですし、体調崩したときに飲んでもいいと思いますよ。
まとめ
インフルエンザは毎年流行する身近な感染症ですが、時には重症化して命に関わることもある病気です。今年は例年よりも早く流行が始まっており、早めのワクチン接種が重要になっています。
ワクチンは感染を完全に防ぐものではありませんが、発症や重症化を防ぎ、ご自身と大切な人を守るための有効な手段です。特に高齢者や基礎疾患をお持ちの方、小さなお子さんのいるご家庭では、積極的な接種をお勧めします。
当院ではすでにインフルエンザ予防接種を開始しています。ご希望の方はぜひお早めにご予約ください。安心して冬を迎えられるよう、一緒に準備を整えていきましょう。
10/1より高齢者の方のインフルエンザ予防接種も開始となります。ご希望の方はご予約をお願いします。

〒814-0003
福岡市早良区城西3丁目22-20 AP L-tage西新 3F
かなざわ整形外科・婦人科
■地下鉄「西新駅」より徒歩約4分
■西鉄バス「脇山口」より徒歩約2分
院長 金沢 正幸
医学博士
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会リハビリテーション医
日本整形外科学会リウマチ医
日本整形外科学会スポーツ医
日本医師会認定スポーツ医
日本体育協会公認スポーツドクター
※婦人科は女性専門医が診察にあたります。