なぜインフルエンザワクチンが必要?知っておきたい基礎知識

昨日、インフルエンザについて簡単に記事を書きました。繰り返しになりますが、簡単にインフルエンザの知識を整理してみましょう。

 

なぜインフルエンザワクチンが必要?知っておきたい基礎知識

 

◆インフルエンザの怖さ

インフルエンザは「ただの風邪」とは異なり、急激な高熱、全身の倦怠感、関節痛を引き起こします。さらに、持病を持つ方や高齢者では肺炎や心不全、脳炎などの合併症が問題となり、毎年多くの方が命を落としています。インフルエンザによる死亡者数について、日本の季節性インフルエンザによる直接的な志望者数は3,000人程度と言われていますが、インフルエンザ流行によって増加する間接的な死亡数を含めた「超過死亡」は年間約1万人程度と推計されています。超過死亡の多くはインフルエンザに続発する肺炎が原因で、特に高齢者や基礎疾患がある人はリスクが高いため、ワクチンの接種が推奨されます。国内では、インフルエンザ関連で 年間約1万人 が死亡していると推定されています。

◆ワクチンの働き

ワクチンは体内に「免疫の予行演習」をさせる役割を持ちます。そのため実際にインフルエンザウイルスに感染しても、

  • 症状が軽く済む

  • 回復が早い

  • 家族や職場での感染拡大を防ぐ

    といったメリットが得られます。特に集団生活を送る学生や職場に通う社会人にとっては、大切な予防策です。

    ■接種後、最初の2週間は十分効果が発揮できない可能性があります。免疫システムが完全に構築するのに時間がかかるので、遅くとも流行の1か月は前に接種することをお勧めします。

    ■一般的に「ワクチンの有効性はワクチン接種後少なくとも4~5か月は持続する」と考えられています。
    10月に接種した場合、3月まで持続すると考えられますが、一律に効果があるわけではないことに注意が必要です。
    大人も2回接種することで、80%近く有効性が保たれます。
    13歳以上であっても、中学・高校受験、大学受験を控えた受験生やご家族は年内に2回接種するのも良いかもしれません。

    ※インフルエンザワクチン2回接種の場合は「1回目と2回目は4週以上あけての接種が望ましい」とされています。

◆接種の適切な時期

インフルエンザの流行は例年12月〜3月がピークですが、今年はすでに感染者が報告されています。効果が現れるまでに時間がかかるため、10月から11月中の接種 をお勧めします。「少し遅いかな」と思っても、シーズン中の接種は無駄にはなりません。むしろ感染リスクが高まる冬本番前に、ぜひ接種を検討してください。

◆2回接種の考え方

  • 小児(特に6か月〜12歳)

  • 過去に十分な抗体ができていない可能性がある人

これらの場合、2回接種が有効です。2回目で抗体の量が増えるため、予防効果が安定します。ご家族で接種される際は、お子さんのスケジュールを特に意識してあげましょう。

大人でも2回接種により、80%近く有効性が保たれます。
13歳以上であっても、中学・高校受験、大学受験を控えた受験生やご家族は年内に2回接種を検討してはいかがでしょうか?

◆副反応について

接種後に腕の腫れや発熱が出ることもありますが、ほとんどが数日で軽快します。重篤な副反応はまれであり、それ以上に感染や重症化を防ぐメリットが大きいと考えられています。

◆最後に

インフルエンザワクチンは「自分を守るため」だけでなく、「家族や社会を守るため」の予防策です。今年は流行が早いため、ぜひ早めに予防接種を受けて冬を安心して過ごしましょう。

 

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かなざわ整形外科・婦人科

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院長 金沢 正幸

医学博士
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会リハビリテーション医
日本整形外科学会リウマチ医
日本整形外科学会スポーツ医
日本医師会認定スポーツ医
日本体育協会公認スポーツドクター

※婦人科は女性専門医が診察にあたります。

 

2025年09月19日